格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+1:第1試合・カイル・スチュワート vs. チャンス・レンカウンター

ウェルター級。
ランディ・ブラウンの代役として試合6日前にドワイト・グラントが代役のオファーを受けたものの、メディカルチェックをクリアできず、代打の代打で出場が決まったのがスチュワート。直前の出場オファーだったが、2月1日のLFAに出場予定だったので準備はできていた模様。MMA9勝1敗の29歳。2017年のコンテンダーシリーズで勝利したものの、相手の負傷によるTKOでインパクトを残せず、UFCとの契約を得られなかった。バックボーンは空手で、21歳からMMAを始めている。MMAのプロになる前は海兵隊員だった。
レンカウンターは昨年6月に代役でのUFCデビューを飾ったものの、次の試合に出場するベラル・ムハマド相手に消極的な戦いぶりで判定負け。チャンスを活かせなかった。バックボーンはレスリングで、本業は大工。
いきなり足を止めての打撃戦。スチュワートがローを放ったがローブローに。タイムストップ。再開。またすぐに打撃戦に。レンカウンタータックル。倒した。バックを取らせて立つスチュワート。バックから足を引っ掛けて後方に倒れたレンカウンター。ハーフバック。パウンドを入れるとチョーク。パームトゥパームで絞める。喉元に入ってタップ!
気合は入っていたスチュワートだったが、UFCデビュー戦でいいところは見せられず。

ONE:ETERNAL GLORY:メインイベント・ジョシュア・パシオ vs. 猿田洋祐

ストロー級タイトルマッチ5分5R。

プレッシャーをかける猿田。ミドルを入れるパシオ。右ハイ。ヒットしたがそのままキャッチした猿田がテイクダウン。猿田ハーフにしてパウンドを入れていく。パシオがガードに戻そうとするがさせない猿田。パシオ起き上がりタックルに入る。猿田こらえてパンチを入れた。パシオ離れる。スタンドに。猿田また間合いを詰める。パシオは蹴りを放とうとするが中途半端で打ちきれない。空振り。猿田がパンチを入れる。パシオ右ハイ。パシオ右ローから左ハイ。ゴング。

明確なダメージはないものの猿田はやりたいことができている1R。

2Rも間合いを詰める猿田。強い右を出したが空振り。猿田タックルで飛び込む。パシオギロチンに抱えるとケージでこらえる。回転して倒そうとした猿田だがパシオ耐えた。猿田は膝を入れて離れる。右を入れた猿田だがパシオも右を返した。パシオのローに右を合わせる。じわじわ出る猿田。パシオ前蹴り。入ってくる猿田にパンチを合わせようとしている。猿田タックル。テイクダウン。が、スクランブルで脱出して立ったパシオ。左ハイからバックブローを出す。ゴング。

2Rはフィニッシュに近かったりダメージを与えたりする攻撃はなくONE基準ではポイントになるものがなかったラウンドではあるが、猿田にとっては1度テイクダウンを取れたことはプラス材料。

3R。猿田タックル。シングルレッグ。パシオギロチンに抱える。自ら下になって絞めに行くが浅い。放したパシオだが潜って脱出し立った。飛び込んで左を入れた猿田だがパシオの左ももらう。パシオ飛び込んで右。猿田のローをキャッチして蹴り返す。タックルに入る猿田。止められたがパンチを打ち込んだ。猿田のローに右を合わせるパシオ。パシオバックキック。ヒット。さらに左ハイがヒット。猿田ちょっと下がった。ゴング。

このラウンドは終盤ちょっとパシオの印象が良かった。

4Rいきなりタックルに入った猿田。切れないパシオはギロチンに抱えたがやはり浅い。しかしまたスクランブルで立つパシオ。立ち際に蹴り合わせた猿田。スタンドに戻ったがまたシングルレッグ。簡単に倒した。スクートになるがパシオが起き上がりシングルレッグから立つ。猿田またタックル。がぶられた。離れる。しつこくタックルに入る猿田。しかし猿田の動きも落ちていて受け止められてしまう。ケージで耐えたパシオ。離れた。パシオバックスピンキック。またタックル。シングルレッグ。ケージで耐えるパシオ。パシオのミドルと猿田の右が相打ち。パシオ右ローからバックブロー。猿田タックル。切りきれなかったパシオはギロチン。引き込もうとするが猿田立ったままこらえる。そのまま引き込んだパシオ。猿田はハーフにしてディフェンス。ゴング。

ここまでの内容だとどちらに入ってもおかしくない。5Rに大きな攻めがあればそれが決定打になる。

5R。パンチで攻める猿田。パシオもパンチを打ち返す。タックルに入る猿田だがパシオがぶった。猿田離れる。またタックル。受け止めたパシオ。離れた。パシオミドル。ローからバックブロー。猿田前に出てパンチを打ち込んだ。タックル。膝を合わせたパシオ。猿田また押し込んだが離れた。パンチで出た猿田に回転肘を合わせたパシオ。猿田タックル。倒して寝かせた。しかしパシオがまた下から抜けて逆にタックル。こらえてパンチを入れる猿田。上になったがパシオまた起き上がり脱出。立たれたががぶったまま膝を連打する猿田。引き剥がすパシオ。猿田残りわずかでタックル。また倒した。下から蹴りパシオに猿田はパウンド。タイムアップ。

どちらに入るのか全くわからない。

判定やはり割れた。判定2-1で猿田が新王者に。

ONE:ETERNAL GLORY:メインカード第5試合・クリスチャン・リー vs. エドワード・ケリー

フェザー級

20歳の新星クリスチャン。前回のケリー戦はクリスチャンの投げが頭から落とした反則と判断され反則負けに。しかし内容ではクリスチャンが圧倒していた。

間合いを詰めていくクリスチャン。ケリーはロー。ジャブを入れたクリスチャン。組んでがぶるクリスチャン。膝を入れると引き込んでアナコンダ。そのまま後方にスイープして上に。アナコンダは外れたが上を取った。蹴り離そうとしたケリーだが、クリスチャンすぐ飛び込んでマウント!肘を入れるクリスチャン。ケージを蹴って体勢を変えようとするケリーだがクリスチャンが上をキープ。ブリッジをこらえてひたすら肘。パウンドに切り替え。顔面に連打が入れケリーの動きが止まったところでレフェリー止めた。

クリスチャン圧勝。組みも打撃も強い。マウントを奪う動きがすごい。立とうとして下から蹴ったケリーに対し、足が伸びたところに飛び込んでマウントを奪った。攻防が一体になっている。5年後世界最強になっていても驚かない。

ONE:ETERNAL GLORY:メインカード第4試合・プリシッラ・ガオール vs. プジャ・トーマル

女子アトム級。

地元インドネシアのプリシッラ。しかし見合いが多く手が出ない。トーマルもなかなか入っていけない。間合いを詰めたプリシッラだが、トーマルは首投げで投げた。プリシッラは三角を狙うが足をさばいてパスしたトーマル。上になりパウンド連打。亀になったプリシッラにチョークを狙うが、プリシッラは仰向けに反転。マウントからパウンドを落とすトーマル。ゴング。

2R。組んでいったプリシッラ。トーマルはギロチンに抱える。テイクダウンを狙うプリシッラだが首投げを仕掛けて凌いだトーマル。離れた。打撃戦になるがやはり両者入っていけない。プリシッラまたタックル。またギロチンに抱えたトーマル。ケージを背負い耐える。離れた。また組んだプリシッラ。トーマル首投げ。こらえたプリシッラ。テイクダウン。初めて倒したが時間が少ない。パスを狙うプリシッラ。そこから膝十字へ。トーマル、足関はさっぱりできない模様。膝十字が入り掛けてる。しかし決まらずゴング。

3R。ローを入れたトーマルにプリシッラタックル。またギロチンに抱えたトーマルだが尻クラッチからリフトしてテイクダウン。しかしトーマルはギロチンを離さず絞めていく。首を抜いたプリシッラ。上からパウンド。密着したまま殴っていく。下のトーマル、為す術なしで耐えるだけ。残り1分でトーマルがブリッジで返そうとしたがこらえたプリシッラがバックになりチョークへ。やや斜めになって決まらない。パウンドを打ち込んでまた絞めに行くが顎の上。タイムアップ。

判定割れた。2-1でトーマル勝利。

フィジカルはそこそこあるが技術レベルは恐ろしく低かった。しかしこの内容でプリシッラが勝ちにならない判定基準はわかりづらすぎる。

ONE:ETERNAL GLORY:メインカード第2試合・ステファー・ラハルディアン vs. ロビン・カタラン

ストロー級

地元インドネシアのラハルディアン。打撃戦。カタランがバックキック。激しい打撃戦。地元選手ということもあって会場沸く。ラファルディアンが四つに組んでケージに押し込んだ。離れるカタラン。組んでいったラハルディアンだがカタランが潰して上に。立つラハルディアンだが立ち際で顔面に膝を入れる。ラハルディアンまたテイクダウンを狙う。ケージで耐えるカタラン。しつこくテイクダウンを狙うラハルディアンだが倒せず。入れ替えたカタランがボディに膝を入れていく。ゴング。

2R。ローを入れるカタラン。ローに反応したところに右を入れた。ラハルディアンが攻めあぐねている。ラハルディアンタックル。カタランケージでこらえて倒されない。パンチで出たラハルディアンにカウンターのタックル。テイクダウン。すぐ経とうとしたラハルディアンの顔面に膝を入れた。スタンドに。カタラン有利のままラウンド終了。

3R。攻めあぐねているラハルディアン。カタランはひたすらロー。飛び込んできたラハルディアンにカウンターのタックル!テイクダウン!立とうとしたラハルディアンにまた立ち際の顔面膝を入れた。ラハルディアンまた組んでテイクダウンを狙ったがケージでこらえて入れ替えたカタラン。押し込みながら膝を入れていくカタラン。残りわずかでブレイク。カタラン距離を取り逃げ切り。追いかけてきたラハルディアンにタックルに入りタイムアップ。

判定3-0でカタラン勝利。

ONE:ETERNAL GLORY:メインカード第1試合・ブルーノ・プッチ vs. 朴光哲

ライト級。

すぐに間合いを詰めるプッチ。タックル。ボディロックしてテイクダウンを狙っていく。ケージにもたれてこらえながらこつこつパンチを入れていく朴だがサバ折りで倒された。ハーフ。殴りながら肩固めを狙うプッチ。パス狙いに。パス成功。サイドからバックに周りパームトゥパームチョーク。体を伸ばされ絞められ朴タップ。

ONE:ETERNAL GLORY:ラスール・ヤキャエフ vs. 安藤晃司

ライト級。

ジャブを入れていく安藤。ヤキャエフはロー。お互い間合いに入っていかない。ジャブから左を入れる安藤。ヤキャエフもジャブ。間合いを詰める安藤。ヤキャエフの右をもらう安藤だが前に出てワンツー。さらに詰めるがまたヤキャエフが右を入れる。前に出たヤキャエフに右フック連打。ゴング。

1Rはペースの取り合い。安藤は前に出ていられるが、ヤキャエフも打ち返しているので完全に自分のペースとは言いきれない。

2R。圧を強める安藤。ワンツーがヒット。飛び込んできたヤキャエフにカウンターを狙う。1Rに続きヤキャエフのアイポークがあり中断。再開後にパンチを入れる安藤。ややスリップ気味に倒れたヤキャエフ。すかさず上になってがぶった安藤。膝を入れるがヤキャエフ引き剥がした。またプレスする安藤。右を入れたヤキャエフだが安藤下がらない。ヤキャエフちょっと疲れが見えてきた。ゴング。

ここまで安藤ペース。3Rも変わらず出ていく安藤。ヤキャエフタックル。スタンドでバックに。テイクダウンした安藤だが寝かされずにケージで立った。またジャブで出る安藤。ヤキャエフ手数が減ってきた。安藤も疲れはあるがパンチが当たっている。ジャブがヒット。ケージに詰めてラッシュした安藤だが、倒す威力があるパンチはない。手数を出していく。打たれているヤキャエフだが効いた素振りは見えない。安藤連打は入っている。残り1分。逆転が必要なヤキャエフが出ていくが安藤に打ち返される。タイムアップ。

判定割れた。2-1で安藤勝利。割れる内容だとは思わなかったが、明確にダメージを与えていなかったのが割れる要因だったのか。安藤が確実に上だったとは思うが、秒殺した青木との差もまたはっきりとした試合だった。

HEAT:石井慧が3月2日のHEATに初参戦。王者カルリ・ギブレインのタイトルに挑戦。

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ギブレインは昨年9月のHEAT43で王者イ・サンスのタイトルに挑戦しKOでタイトル獲得。これが初防衛戦となる。31歳だがMMA戦績はまだ3戦(全勝)しかないとのこと。

石井の日本でのMMAの試合は2017年4月のRIZINでのヒース・ヒーリング戦以来。現在3連勝中。

 

UFC on ESPN+1:オッズ/予想と展望

ヘンリー・セフード 2.70
TJ・ディラショー 1.50
グレッグ・ハーディ 1.19
アレン・クラウダー 5.18
グレゴール・ギレスピー 1.19
ヤンシー・メデイロス 5.20
ジョセフ・ベナビデス 1.42
ダスティン・オーティス 3.00
ペイジ・ヴァンザント 1.65
レイチェル・オストヴィッチ 2.35
グローバーテイシェイラ 1.87
カール・ロバーソン 1.95
アレクサンダー・ヘルナンデス 1.53
ドナルド・セラーニ 2.56
ジョアン・カルダーウッド 2.75
アリアネ・リプスキ 1.48
アロンゾ・メニフィールド 1.38
ヴィニシウス・カストロ 3.25
マリオ・バティスタ 4.25
コーリー・サンドヘイゲン 1.21
デニス・バミューデス 2.15
ティーエドワーズ 1.74
ベラル・ムハマド 2.50
ジェフ・ニール 1.59
チャンス・レンカウンター 2.55
ドワイト・グラント 1.51

放送プラットフォームをESPN+に移してからの初の大会。ナンバリングが「UFC on ESPN+1」になってしまい微妙。ケーブルテレビ局のESPNで放送されるものは「UFC on ESPN」と+が付かない。

メインはおそらく最後となるフライ級タイトルマッチ。フライ級廃止は公式には発表されていないものの、現実的にランカーや戦績は残していなくても将来有望な若手などをバンバンリリースしている以上、少なくとも一時停止になることは避けられない。せめて全員階級を上げてのチャンスが与えられたら良かったのだが。

絶対王者DJからタイトルを奪った五輪金メダリストセフードの最初で最後の王座防衛戦に挑むのは、バンタム級との同時二階級制覇を狙うディラショー。デビュー以来ずっとバンタム級で戦ってきており、計量失敗も一度もないが、フライ級に落とすのは初めて。今まで現タイトル保持者が階級を上げて別階級のタイトルに挑戦したことはあったが、階級を下げてのチャレンジは初となる。ディラショーが負けてもタイトルを失わないのに対し、セフードは勝って防衛してもそのままタイトルが消滅し無冠になる可能性がある。

オッズはディラショー有利ではあるが、まずフライ級でどれだけ動けるかが未知数。打撃が向上したセフードではあるが、ディラショーには及ばない。とにかくディラショーがバンタム級と同じパフォーマンスを見せることが見せることができるかどうかにすべてがかかっている。たとえタイトルを失うことがなかったとしても、ここで負けることで心身のダメージを負いバンタム級での試合にも影響する可能性もあるので、リスクがないとは言えない。

ディラショー判定勝ちと予想。

セミは元NFLでDV加害者としての悪名も高いグレッグ・ハーディが満を持してUFCデビュー。アマMMAで3勝した後、昨年の6月・7月・9月にプロで3戦してすべて1分以内にKO勝ち。ヘビー級の層の薄さを考えたらすぐにUFCデビューしても問題なかったかもしれない。相手はUFC0勝1敗のクラウダー。初めて10戦以上のキャリアがある相手との対戦となる。

セミ前にはD-1レスリング王者のエリートレスラーでUFCデビュー以来5連勝・MMAでも全勝のギレスピーが抜擢。メデイロスも階級上のウェルターでランカーだった選手だが、オッズは圧倒的に優勢。

アーリープレリムに出場するバミューデスはかつて現フェザー級王者のマックス・ホロウェイにも勝っているが、現在4連敗中で、UFC参戦前のライト級に戻しての試合となる。まだ32歳と若く、4連敗もうち3試合はスプリット判定という僅差の内容。しかしオッズではUFC0勝1敗のエドワーズ相手にアンダードッグという評価。この相手に負けるようだとリリースの可能性も高い。

第1試合開始は20日朝8時半になる模様。速報します。

ONE:2月16日のONEバンコク大会に中原由貴が初参戦。竹中大地・上久保周哉も出場。

www.onefc.com

  • Dae Hwan Kim VS Shuya Kamikubo – mixed martial arts bantamweight bout
  • Mark Fairtex Abelardo VS Daichi Takenaka –mixed martial arts bantamweight bout
  • Emilio Urrutia VS Yoshiki Nakahara –mixed martial arts featherweight bout

中原はパンクラスフェザー級1位。12月に1年2ヶ月ぶりの試合で中村晃司を1RKOした。相手はONEで2連勝した後、元王者ガフロフと中国のリー・カイウェンに敗れているエミリオ・ウルティア。

ONE初戦で反則勝ちの後、2試合続けて試合が消滅している竹中の相手はONEウォーリァーシリーズから今回がONEデビュー戦となる選手。ニュージーランド生まれで地元タイ在住の27歳。MMA戦績は17勝5敗。

ONE2連勝中の上久保は、今成に勝っている韓国のキム・デフォンと対戦する。

DEEP:3月9日のDEEP JEWELS 23で浅倉カンナがアトム級王者前澤智と対戦。

▼DEEP JEWELS -49kg以下 5分3R
前澤 智(リバーサルジム 立川 ALPHA)
浅倉カンナパラエストラ松戸)

試合はノンタイトル戦。なお、今大会はケージで行われる。浅倉にとっては修斗での檜山美樹子戦以来、約2年半ぶりのケージでの試合となる。