格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+7:メインイベント・アリスター・オーフレイム vs. アレクセイ・オレイニク

ヘビー級5分5R。アリスター7位、オレイニク9位。

38歳のアリスター。フランシス・ガヌーにアッパーでKOされ、さらに28歳のカーティス・ブレイズに終始打撃で圧され続け、3Rにテイクダウンからの肘連打でKO負けした。前回は初参戦のセルゲイ・パブロビッチに1RTKO勝ち。世代交代の波を感じつつあるが、今回の相手オレイニクは歳上の41歳。

これがキャリア70戦目でここまで57勝(うちKO8、一本勝ち45、判定4)のオレイニク。UFCでの6勝もすべてフィニッシュ。前回はマーク・ハントの打撃に一方的に攻められていたが、最後はテイクダウンしチョークで一本勝ち。

いきなり四つに組んだオレイニク、なんと引き込み。ガードから例のエゼキエルチョークを狙ったか?しかし防いでいるアリスター。オレイニク立ってスタンド。打撃戦。右オーバーハンドが入りケージで動きが止まるアリスター。打たれてガードを固める悪い癖が出てオレイニクがパンチのラッシュ。しかしブロッキングで凌いだ。出てくるオレイニクにテンカオ。構わず出てパンチを入れるオレイニク。再びガードを固めるアリスターにラッシュ。離れた。またボディに膝を入れるアリスター。オレイニクがパンチを打ち込むとまたガードを固めるが、ケージに押し込んだオレイニクが再びスタンドでエゼキエル狙い。振りほどかれる。ボディに膝をもらいオレイニク効いてるがそれでも出ていく。アリスターはケージまで下がるとガードを固める。オレイニクがガードの上から殴るがだいぶ動きが鈍っている。アリスター首相撲に捕らえて膝。連打で入ってオレイニク仰向けにダウン。アリスターが上からパウンドを落とすと背中を向けるオレイニク。うつ伏せ状態で殴られ続ける。残り10数秒だったが抵抗できず殴られるのを見てレフェリー止めた。

ラッシュを凌がれて逆転負けというのが以前のアリスターだったが、今日は逆にオレイニクの攻めを凌ぎ続けてからの勝利。ガードのまま固まるのは小さいグローブのMMAでは得策とは言えないが、アリスターは終始余裕が合ったように見えた。

勝ったアリスターは本来対戦予定だったヴォルコフ戦をアピール。

UFC on ESPN+7:セミファイナル・イスラム・マカチェフ vs. アルマン・ツァルキャン

ライト級。

UFC5勝1敗、4連勝中のマカチェフ。ヌルマゴと一緒にヌルマゴの父にコンバットサンボを習い世界王者に。強力なグラップリングに重い打撃を持ち、ヌルマゴほどではないにしてもランカーになってもおかしくない実力者。

UFCデビュー戦でいきなりセミに抜擢されたアルメニアのツァルキャン。22歳でMMA13勝1敗。ジュニオール・アスンサオや佐藤豪則などの元UFCファイターから勝利を収めている。フリースタイルレスリングがバックボーンで、テイクダウンが武器だが、UFCでテイクダウンを奪われたことがないマカチェフから奪うことができるか。

蹴りでバランスを崩したツァルキャンにマカチェフタックル。しかしこらえたツァルキャンが逆にシングルレッグへ。ケージ際でこらえるマカチェフ。四つのまま押し返すと、足払いでテイクダウンし一気にマウント。しかしツァルキャンはガードに戻すとスイープを仕掛けながら立った。マカチェフ今度はギロチンに抱えて後方に投げてテイクダウン。しかしツァルキャンは押さえ込まれず逆にギロチンを仕掛ける。外れた。押し込んで膝を放ったマカチェフだが、それをキャッチして投げを狙うツァルキャン。投げたがギリギリ倒されないマカチェフ。しかしバックを取ったツァルキャン。投げるがやはり下にならないマカチェフ。ケージ際で正対し離れた。パンチで出るマカチェフにツァルキャンはシングルレッグ。片足で耐えるマカチェフ。ホーン。

1Rマカチェフ。激しいテイクダウンゲーム。

2R。両者ハイを放つ。ツァルキャンタックル。がぶるマカチェフ。離れ際にパンチを入れるツァルキャン。タックルに入るツァルキャンを四つで受け止めたマカチェフ。四つのまま押し込み合う。また足払いで崩したマカチェフがそこからシングルレッグに入りバックに回るとボディロックしてテイクダウン狙い。ツァルキャンはキムラで凌ごうとする。倒されたが下からまだキムラを放さないツァルキャン。しかし極められないと見て自ら放した。マカチェフが上になるがツァルキャン足を掴んでそのままシングルレッグに入り立つ。マカチェフがぶって切った。こらえながらボディにパンチを入れるツァルキャン。ホーン。

2Rマカチェフ。

3R。パンチ、ハイを出していくツァルキャン。マカチェフの左ミドルがヒット。ツァルキャンタックル。がぶるマカチェフ。左足をキャッチしてシングルレッグに入るツァルキャンだがマカチェフ切ってケージ押し込み。離れた。ツァルキャンすぐタックル。シングルレッグから居反りのように投げようとしたが倒せず。逆にマカチェフが倒すとレッグマウントに。バックに回ったマカチェフだがツァルキャンオーバーフックして正対。四つで膝の入れ合い。マカチェフケージに押し込むとテイクダウン。レッグマウント。ツァルキャンが立とうとしたところでタイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でマカチェフ勝利。

初参戦のツァルキャン、不完全ながらマカチェフから初めてテイクダウンを奪うなど相当にレスリングが強い選手だったが、マカチェフのテイクダウンがそれ以上で、次第に差が開いていった。しかしツァルキャンは並の中堅ファイター相手なら十分に勝負できる実力はありそう。

UFC on ESPN+7:第10試合・セルゲイ・パブロビッチ vs. マルセロ・ゴルム

ヘビー級。

FNGヘビー級王者のパブロビッチだが、昨年11月の中国大会でのUFCデビュー戦ではアリスター・オーフレイムと当てられるという無茶振りで、いいところなく敗れてMMA初黒星を喫した。FNG王者時代は元RIZINファイターのキリル・シデルニコフに1RKO勝利している。

ブラジルのゴルムはローカル5戦5勝(全試合1RKO)でUFCと契約したが、2戦目でMMA初黒星を喫すると、次戦でもケージに押し込まれて攻められず連敗。リリースがかかるかもしれない試合。

打撃戦。パンチを打ち込むパブロビッチ。ステップジャブがヒット。打たれたゴルムがケージ際まで下がるとラッシュ!アッパーが入りゴルムダウン!KO!

パブロビッチ、地元でUFC初勝利。ゴルムはUFCへの参戦は時期尚早だったか。

UFC on ESPN+7:第8試合・ロクサン・モダフェリ vs. アントニーナ・シェフチェンコ

女子フライ級。ロクサン7位、シェフチェンコ12位。

JMMA育ちのロクサン。ストロー級TUF出場→敗退、UFCデビュー戦で負けてリリース→Invictaで再起→フライ級TUF出場→敗退も当日代役で決勝の王座決定戦に進出→またも敗退したが、昨年以前一度敗れているバーブ・ホンチャックにパウンド連打で悲願のUFC初勝利を挙げた。11月にはTUFで敗れているシジェラー・ユーバンクスとのリマッチで、体重オーバーのユーバンクスにパンチでダウンを奪われ、グラウンドで下になる展開で判定負け。バックボーンは柔術

王者ヴァレンチーナの姉アントニーナはムエタイをバックボーンとし、昨年コンテンダーシリーズでKO勝ちして11月にUFCデビュー。ロクサンと同じくJMMA育ちのキム・ジヨンに判定勝ち。首相撲からの膝、組んで女子特有の首投げを得意としているが、グラウンドの実力はまだ見せていない。

激しくステップしながらジャブを出していくロクサン。距離を取り様子見のシェフチェンコ。出てくるロクサンにカウンターの右を入れる。間合いを詰めたロクサンだがシェフチェンコはサークリングで距離を取る。飛び込んで右をヒットさせたロクサン。シェフチェンコがハイをヒットさせるがロクサン間合いを詰めてタックル。ケージに押し込みシングルレッグへ。尻もちをつかせるが寝かせられない。なおもボディロックして投げるが、シェフチェンコ立った。しつこくタックル。投げてテイクダウン。寝かせて上になったロクサン、ニアマウントからパウンド・肘。時間がない。シェフチェンコ下からホールディング。ホーン。

1Rは打撃ではシェフチェンコだが、終盤のテイクダウンからの攻めでロクサンのラウンドか。

2R。シェフチェンコがサイドキックを顔面に入れる。ミドル。さらに左がヒット。前に出ていくロクサンだがシェフチェンコはケージにつまらないようにサークリングしながらパンチを入れる。打たれながらも出ていくロクサン。ケージに押し込んだ。ボディロックからテイクダウンを狙うが、シェフチェンコは差された腕をオーバーフックしてこらえる。強引に投げたロクサン。テイクダウン。寝かせた。ハーフで抑え込むが、シェフチェンコ下から蹴って距離を作る。ロクサンは一度立つが再び上になると足を一本超えてハーフに。シェフチェンコは下から必死にハーフの足を絡めるが、両足をロックに使っていては立てない。ロクサンが上で押さえ込みながら細かいパウンドを入れる。ホーン。

2Rロクサン。

3R。開始等同時にダッシュして出たロクサン。シェフチェンコも判定での不利を悟って倒しに来ている。ミドル、パンチの連打。ロクサンも打ち返すと蹴り足をキャッチしテイクダウン。亀になるシェフチェンコ。ロクサンハーフバックから上を取ろうとするが、シェフチェンコが反転して上に。ロクサンスイープしてマウント!パウンド、肘。シェフチェンコは下からホールドするが、引き剥がして肘・パウンドを入れる。再び反転して上になったシェフチェンコだが、ロクサンすぐに立つ。首相撲から膝を入れるがロクサンケージに押し込んだ。ケージ外からはセコンドのヴァレンチーナが必死にアドバイスを送る。押し込んで時間を使うロクサン。シェフチェンコが引きはがそうとしても離れない。残り15秒でシングルレッグでテイクダウン。タイムアップ。

29-28ロクサン、29-28シェフチェンコ、29-28ロクサン。スプリットでロクサン勝利。

ロクサン、必死に食らいついてテイクダウンを仕掛け続けて勝利。

シェフチェンコ姉はMMA初黒星。テイクダウンディフェンスとグラウンドには穴があった。

メディアのジャッジはシェフチェンコ支持も0ではないが、ほぼロクサン支持。

Roxanne Modafferi def.  Antonina Shevchenko :: UFC on ESPN+ 7 :: MMA Decisions

UFC on ESPN+7:第7試合・クシシュトフ・ジョッコ vs. アレン・アメドフスキー

ミドル級。

ポーランドのジョッコは4連勝でランキング入りもしていたが、デイヴィッド・ブランチ、ユライア・ホール、ブラッド・タヴァレスらランカークラスを相手に3連敗し後がなくなる。19勝中判定が12回で、UFCでも6勝のうちフィニッシュは1度だけという固い戦いぶり。

アメドフスキーはマケドニア生まれの30歳でMMA8戦全勝。ローマでMMAを始め、直近2試合はBellatorローマ大会に出場し、いずれも1RKO勝利している。詳細や相手のレベルが不明な試合も多いが、ここまでは全試合フィニッシュ勝利。一方で、テイクダウンディフェンスには不安も残る。

間合いを詰めてきたアメドフスキー。ジョッコタックルに。倒した勢いで回転し下になるがさらに回転して最終的に上を取る。反転するアメドフスキーからバックマウント。しかし前に落としたアメドフスキー。上から肘、パウンド。離れて立たせた。スタンドでジョッコの回転肘がヒット。効いた?動きが鈍くなるアメドフスキー。ジョッコタックル。あっさりテイクダウンしサイド。マウントを狙ったところでハーフに。そのまま押さえ込みながら、残り10秒で体を起こして肘連打を入れたジョッコ。ホーン。

1Rジョッコ。

2R。ジョッコがプレスしていく。アメドフスキーは手が出なくなる。ジョッコタックル。簡単にテイクダウン。サイド。固められて動けないアメドフスキー。ジョッコは押さえ込みながら細かいパウンドや肘を入れる。ジョッコの攻撃もそれほどでもないのでブレイクがかかってもいいと思うがレフェリーはスルー。ジョッコクルスフィックスに。パウンドを入れていくジョッコ。身動きが取れないアメドフスキー。殴られ続けるがまだ止めるほどでもないか。ホーン。

2Rジョッコ10-8。

3R。アメドフスキーが出てきたが、距離は詰めても手が出ない。ジョッコタックル。がぶったが右足をキャッチしてそのままシングルレッグに。テイクダウン。ジョッコインサイドから密着したままパウンド、肘。さらにパスしてサイド。ケージを蹴って体勢を変えようとするアメドフスキーだが上半身をがっちり押さえ込まれていて返せず。押さえ込んだままパウンドで削るジョッコ。残りわずかで立つと距離を取り勝利をアピール。タイムアップ。

判定30-25、30-26×2の3-0でジョッコが連敗ストップ。

勝利のブレイクダンスを見せるジョッコ。試合では全く沸かなかったがダンスでは湧いた。

岡見的な日本人グラップラーのような押さえ込みスタイルのジョッコ。押さえ込むのに精一杯で、攻撃に割くリソースが少ないので、あまりダメージを与えられていないし客席も盛り上がらないが、今日はアメドフスキーのリカバリの無さにも助けられて勝てた。

初参戦のアメドフスキーは1Rこそ打撃でいいところを見せたが、テイクダウンディフェンスに難があり、しかも下になると返せないという弱点があるため、2R以降は打撃も出せなくなった。TDDを修正しないと今後も厳しそう。

UFC on ESPN+7:第6試合・モフサル・エフロエフ vs. チェ・スンウ

フェザー級

UFCデビュー戦対決。ロシアのエフロエフは25歳で10戦全勝。M-1チャレンジではバンタム級王座を獲得しているが、UFCデビューではフェザー級に戻している。同じM-1チャレンジ王者のダミア・イスマグロフは先にUFCデビューし現在前座戦線で2連勝中。グラップリングとテイクダウンが武器。

当初はONE参戦経験のあるムイン・ガフロフと対戦予定だったが、ガフロフがONEとの契約問題のため出場できなくなり、代役としてTOP FCフェザー級王者のチェ・スンウがUFCデビュー。UFCが今年行われる韓国大会に向けて、コリアンファイターの獲得を進めていることもあっての抜擢か。

スンウはストライカー。TOP FCではほぼ韓国人としか試合しておらず、7勝中5KOしているが、世界的なレベルでの実力は不明。

長身で手足が長いスンウ。アッパーで飛び込んだエフロエフ。スンウカウンター。エフロエフ飛び込んでタックル。テイクダウン。サイド。引き剥がそうとするスンウ。ガードに戻した。密着したままパンチを入れるエフロエフ。パスを狙うエフロエフにスンウはクローズドガードへ。パスは防げるがこのままでは1Rを落とす。後転して立ったスンウだが、エフロエフは膝。ケージ際でまたタックルで倒した。立つスンウの頭部に膝を入れる。ホーン。

1Rエフロエフ。

2R。ワンツーを入れたスンウ。右を打ち合うが、バランスを崩してケージまで下がるスンウ。エフロエフすかさずタックル。ケージに押し込み倒しに行く。なんとかこらえるスンウ。倒した。スンウバックを取らせて立とうとするが、エフロエフがスタンドでバックから殴っていく。エフロエフのタックルにブラウン肘を入れるスンウだが後頭部でレフェリーが注意をするも、エフロエフがテイクダウンしたのでそのまま流す。スンウガードから三角。しかし外れると後転してスンウ亀に。左膝をついているスンウの頭部に膝を入れるエフロエフ。反則で注意されるがルールを勘違いしているのかさらにもう1発入れてしまう。エフロエフ減点1。再開。エフロエフが間合いを詰めるとタックルに。スタンドでバックを取られたスンウ。バックから殴っていくエフロエフ。ホーン。

2Rはエフロエフだが反則膝の減点があり9-9。

3R。打撃を入れるスンウだがエフロエフすぐタックル。オクタゴン中央でテイクダウン成功。スンウガードを取るが、もう勝つよりフィニッシュされないことが目的になっているか。背中を向けて立とうとするスンウ。バックを取られるが、スンウ投げを放って引き剥がす。が、すぐにまたエフロエフのタックル。しつこい。引き剥がしてもすぐにタックル。ようやくクリーンに切って離れたスンウだが、すぐに間合いを詰めてくるエフロエフ。スンウがバック肘を狙ったところにタックル。ケージでこらえて肘を入れるスンウ。エフロエフシングルレッグから持ち上げてテイクダウン。スンウすぐにバックを見せて立つが、エフロエフがバックから攻め続ける。タイムアップ。

判定29-27×2、29-26の3-0でエフロエフ勝利。

お互いUFCデビュー戦なのでレベルは不明だが、エフロエフは往年の石田光洋のようなダイナモタックラーぶりを見せて勝利。

UFC on ESPN+7:第5試合・スルタン・アリエフ vs. 中村K太郎

ウェルター級。

アリエフはヌルマゴメドフの父からサンボを学び、2014年に千葉で行われたコンバットサンボ世界選手権で優勝しているが、UFCではここまで1勝2敗。ローカル時代はほとんどがKO勝ちだったが、UFCでは負けはいずれもKOで、勝った試合もスプリット判定勝ちと力を出せていない。

K太郎はUFC再デビュー後ここまで4勝3敗だが、勝ちと負けを繰り返していて連勝がない。最初の2試合は必殺裸絞めによる一本勝ちだったが、ここ2戦はいずれもスプリット判定勝ちで、内容も消極的になっているのが気がかり。

ミドルを入れるK太郎。アリエフはいきなり右を打ち込んでくる。K太郎はジャブ。K太郎が逆ワンツーで出る。アリエフ単発で強い右を打ち込んでくる。もらったらやばそうな感じ。なんとかクリーンヒットはもらっていないK太郎。前に出て右をヒットさせたK太郎。アリエフ右。下がったK太郎にさらに右を打ち込みK太郎ちょっと効いた。アリエフタックルへ。投げるが押さえ込まれる前に立つK太郎。逆に上を狙ったが立たれる。押し込んだアリエフがテイクダウン。尻もちをつくK太郎だがここでも押さえ込まれる前にケージを使って立った。ダブルアンダーフックに捕らえたK太郎。入れ替えて膝。離れ際に肘を入れたK太郎。間合いを詰めたがアリエフがタックルで押し込む。K太郎両脇を差しているが押し込まれたままホーン。

1Rアリエフ。K太郎の打撃もヒットしているが一発の重さが違う。

2R。慎重なK太郎。じわじわ出るがアリエフに先に打撃を打たれる。アリエフのオーバーハンドの右はかわしたK太郎。なかなか出ていけない。アリエフが前に出てきた。K太郎カウンターを当てるがアリエフタックルで押し込む。両脇を差しているK太郎が入れ替えて離れた。K太郎のパンチにシングルレッグをあわせたアリエフ。K太郎切れずにテイクダウンを許す。スイッチでこらえるK太郎。残り1分。パンチ・肘を入れて抵抗するK太郎。立ったがなおもボディロックしているアリエフ。こらえるK太郎。ホーン。

2Rは微妙だがやはりアリエフか。

3R。間合いを詰めてきたアリエフにパンチを入れるK太郎だがタックルに入られ両足を束ねられる。肘・パウンドで抵抗するK太郎。だが手を離してもらえない。K太郎キムラに捕らえたが逆にバックを許す。フェイスロックを狙うアリエフ。K太郎正対し立った。押し込んでタックルを狙うアリエフ。K太郎脱出して離れたが残り90秒。K太郎先に手を出すがKOを狙う感じではない。逆にアリエフの右をもらう。じわじわ間合いを詰めるが手が出ていないK太郎。タイムアップ。

三者フルマークでアリエフ勝利。

組みで脇もさせていたし、全局面で勝てないとは思えなかったが、アリエフが自分が勝てるポイントで勝負し続けて勝利。K太郎は1,2Rの劣勢から戦法を修正しないまま3Rも落とした。自分の打撃で倒せると信じていたのか。

UFC on ESPN+7:第4試合・アレクサンダー・ヤコブレフ vs. アレックス・ダ・シウバ

ライト級。

地元ロシアのヤコブレフはUFC2勝4敗で2連敗中。昨年、一昨年は試合しておらず、2年半ぶりの復帰戦となる。コンバットサンボとレスリングでロシア王者との触れ込みだが、テイクダウンされて固められると何も出来ない場面も。前回のザク・カミングス戦はスタンドで逃げ続け、タックルを切られて下になると横三角からのキムラであっさりタップ。ファイティングスピリットが感じられなかったが、地元で再起できるか。

今月に入り負傷選手の代役としてUFCデビューが決まったブラジルのシウバ。まだ23歳でMMA20勝1敗。勝った試合は13KO・7一本勝ちで、すべてフィニッシュしている。ただし、デビューから2年で15試合もしているが、その間の相手のレベルは不明。

積極的に打撃を打ち込んでいくシウバ。ヤコブレフ組むとケージに押し込む。押し込んで膝を入れる。離れたシウバ。ワンツーを入れるヤコブレフ。飛び込んでくるシウバにカウンターのタックル。しかしギリギリ耐えたシウバがボディロックから逆に投げてテイクダウン成功。サイド。亀になったヤコブレフからバックを狙うが、ヤコブレフはシウバの左足をキャッチし上になろうとする。シウバが立ち上がりスタンドに。そのままシングルレッグに入ったシウバ。入れ替えたヤコブレフが膝を入れるが、さらに入れ替えたシウバがしつこくテイクダウンを狙う。しかし時間が過ぎていく。ホーン。

1Rシウバ。

2R。ヤコブレフの蹴りにカウンターのパンチを合わせたシウバ。スリップ気味に倒れたヤコブレフ。足をサバいてパスを狙ったシウバだが、ヤコブレフはタックルに。尻クラッチから持ち上げて倒したが、スクランブルで起き上がったシウバが逆にタックル。ヤコブレフこらえてブラウン肘。がぶって潰したヤコブレフ。ギロチン。がぶった体勢のまま絞めるとシウバタップ。

地元選手の勝利に会場は沸いていたが、シウバの実力は不明。

UFC on ESPN+7:第3試合・マルチン・ティブラ vs. シャミル・アブドゥラヒモフ

ヘビー級。ティブラ10位、アブドゥラヒモフ13位。

ティブラはUFC4勝3敗で、負けた相手はデリック・ルイス、ファブリシオ・ヴェウドゥム、ティモシー・ジョンソン。下位ヘビー級ファイターにありがちな、スピードのないファイターだが、最近の2勝はアンドレイ・アルロフスキー、ステファン・シュトルーフと、引退間際ながらランカー相手に勝利している。柔術茶帯で意外と寝技もできる。

ダゲスタン共和国出身のアブドゥラヒモフは散打・レスリング・キックがバックボーンでUFC4勝2敗の37歳。こちらもデリック・ルイスとティモシー・ジョンソンに敗れていて、前戦ではアルロフスキーに勝利している。こちらも典型的前座ヘビー級ファイター。

打撃戦。両者パンチの打ち合い。ティブラが時折飛び込んでパンチを打ち込み、それにアブドゥラヒモフもカウンターを合わせていく展開。

1R打撃のヒット数で上回ったアブドゥラヒモフが2Rもジャブ、バックブローで攻めていく。ティブラのミドルをキャッチして倒そうとしたが倒せず。ティブラのパンチをかいくぐりタックルに入るがまたも倒せず。アブドゥラヒモフのバックブローがヒットしたが効いた様子を見せないティブラ。アブドゥラヒモフの左フックが入りぐらついたティブラ!アブドゥラヒモフすかさず距離を詰めて追い打ち。ケージまで詰めるとラッシュ!ティブラがダウンしたところでレフェリー止めた。

地元のアブドゥラヒモフが快勝。

UFC on ESPN+7:第2試合・ガジムラッド・アンティグロフ vs. ミハエル・オレクシェイチュク

ライトヘビー級。

ロシア・ダゲスタン共和国出身のアンティグロフは元ACBライトヘビー級王者。MMA20勝中15の一本勝ちがあり、判定はわずかに1回。UFCデビューからも2連続一本勝ちでランキングにも入ったが、前回はイオン・クテラバ相手にしつこくテイクダウンを繰り返すも立たれてボディに膝をもらい失速し、最後はパンチ連打でKO負けしてしまった。

ポーランドのオレクシェイチュクはストライカー。UFCデビュー戦で同じくストライカーのカリル・ラウントリー相手に打撃勝負し、スタミナ切れしたラウントリー相手に判定で完勝。しかし試合後に禁止薬物が検出されノーコンテストに。今年2月の処分明けでの試合では、ジャン・ヴィランテ相手にボディブロー一発でKO勝ち。

ひたすら右の連打で出ていくアンティグロフ。右一辺倒で突進。オレクシェイチュクは下がりながら左フックでダウンを奪う。アンティグロフタックルで凌ぐとすぐに立つがオレクシェイチュクのパンチでまたダウン!すぐ立つとまた突進して右の連打。またカウンターのアッパーでダウンするオレクシェイチュク。パウンド!KO!

突進から右を打ち込み続けるという玉砕ファイトを見せたアンティグロフだが文字通り玉砕してしまった。オレクシェイチュクのカウンターが的確だった。

UFC on ESPN+7:第1試合・マゴメド・ムスタファエフ vs. ラファエル・フィジエフ

ライト級。

ロシア・ダゲスタン共和国出身のムスタファエフは2年半ぶりの復帰戦。UFCデビューから2試合連続KO勝ちしたが、3戦目でタイトル挑戦経験もあるケビン・リーにチョークで一本負け。その後負傷欠場していた。ボクシングとレスリングがバックボーンで、勝った試合はすべてフィニッシュしての勝利。

初参戦のフィジエフはキルギス出身。ムエタイがバックボーンで、MMAに転向してからは6戦全勝。こちらも勝った試合はすべて一本・KOで勝利している。プーケットトップチーム所属で、RoadFCの100万ドルトーナメント予選トーナメントではいずれも強烈な打撃で2連続KO勝ち。が、拳を負傷しトーナメント本戦は棄権した。MMAの実力は未知数の部分もある。

ムスタファエフのバックキックをボディにもらいバランスを崩したフィジエフ。さらにバックスピンキック。今度は頭部にヒットしフィジエフダウン!すかさずパウンドラッシュ!KO!

フィジエフ、得意の打撃でKO負けしUFCの洗礼を浴びる。