格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

Bellator222:ヘザー・ハーディー vs. テイラー・ターナー

128ポンド契約。

現役ボクシング世界王者のハーディ。昨年10月にWBO女子フェザー級のタイトルを獲得し、ボクシング戦績を22勝無敗としているが、MMAではここまで2勝1敗。

相手のターナーは3勝5敗の36歳。

組んだターナーが引き込んでグラウンドに持ち込む。立ち上がるハーディにボディロック。テイクダウン。マウント。パウンドラッシュ。ハーディ返せず下から殴り返すが、当然打ち負けて背中を向ける。バックマウントからチョークを狙いつつパウンドを入れるターナー。ハーディ動けず。なんとか仰向けになりマウントに戻る。パウンドラッシュ。威力がないパウンドだがハーディ返せず打たれるまま。打たれるだけのハーディを見てレフェリー止めた。

Bellator222:アーロン・ピコ vs. アダム・ボリッチ

フェザー級

レスリングエリートのピコはMMAデビュー戦でまさかの一本負けを喫したが、その後は4試合連続1RKO勝ち。元タイトル挑戦経験者のレアンドロ・ヒゴにも勝って実力を証明したが、前戦ではヘンリー・コラレスに1RKO負け。

ボリッチはBellatorデビュー戦でローカル戦績は12戦全勝。判定勝ちは1度だけという25歳。

タックルに入ったピコ。ボリッチケージで耐えたが倒される。寝かされずに立とうとするボリッチを担ぎ上げてケージ中央に持っていったピコ。ボリッチはクローズドガード。ピコパウンド。背中を向けて立ったボリッチ。ピコ離れる。ローを蹴るボリッチにピコまたタックル。担ぎ上げてテイクダウン。ハーフ。サイドに出た。残り1分。また背中を見せて立つボリッチ。担ぎ上げて倒したピコ。また立たれるがすぐにタックルに。ゴング。

1Rピコ。ピコ初の2Rに。いつになくレスリングを見せている。

2R。ピコすぐにまたテイクダウン。パウンド。後転して立ったボリッチ。ピコまたタックル。徹底してスタンドでの打撃をやらない。テイクダウン。またバックを取らせるボリッチ。立たれた。離れる。ボリッチ飛び膝!もらったピコ!パウンド連打!KO!

前座落ちしたピコ、Bellatorデビュー戦の相手に手堅いスタイルにモデルチェンジしたが、2連続KO負け。

Bellator222:RENA vs. リンジー・ヴァンザント

112ポンド契約。

タックルに入ったヴァンザント。切ったRENAだがケージに押し込むヴァンザント。テイクダウンを狙うが倒せる気配がなく、RENAの膝をもらって離れる。打撃戦。RENAがプレスしていく。ケージ際をサークリングするヴァンザント。ボディを打ち込んだRENAにヴァンザントタックル。尻もちまでつかせるがRENAはバックを取らせて立つ。そのままバックに引き込んだヴァンザントがバックマウント。チョークを狙う。がっちり入った。RENA落ちた。ヴァンザント快勝。

UFC238:メインイベント・ヘンリー・セフード vs. マルロン・モラエス

バンタム級王座決定戦5分5R。

フライ級王者セフードはUFCデビュー戦以来のバンタム級戦。モラエスはWSOF参戦前の2012年まではフェザー級で戦っていた。

モラエス左ハイ。ガードしたセフードだがまだ手を出していない。モラエスロー。セフードのハイは空振り。ローを入れたセフードにパンチのラッシュ。組もうとして間合いを詰めたところにまたパンチのラッシュ。モラエスロー。掴もうとして掴めないセフード。プレスしたモラエス。右をヒットさせるがセフードそのまま組み付いてタックル。しかし掴ませず離れたモラエス。ハイからパンチを打ち込むセフードだが打ち終わりにパンチ連打を返したモラエス。ハイ。ロー。インローを連打。踏み込んで右ミドルをヒットさせたモラエス。セフードもパンチを出すがモラエス必ず打ち返す。飛び込みのフェイントを見せるモラエス。セフードはローにタックルを合わせようとしたが失敗。ホーン。

1Rモラエス

2R。モラエスがまたローを入れていく。セフードパンチで出るがモラエスがアッパーを合わせる。強烈なロー。セフード出たがモラエスの右ハイがヒット。モラエスまたロー。セフードもローを蹴るがモラエスのローの方がダメージありそう。蹴られてバランスを崩したセフード。モラエス飛び込んでパンチ。ヒットしセフードパンチで攻める。モラエスは下がりながらも打ち返すがモラエス完全にパンチで攻めていく。パンチをかわされたところに膝を入れたセフード。首相撲から強烈な膝の連打!モラエス攻め手がなくなったか、逆にタックル。しかし止められまた首相撲から膝をもらう。セフードがパンチで出てモラエスも打ち返す。ホーン。

2Rセフード。パンチ、首相撲からの膝に突破口を見出したか。

3R。セフードどんどんプレスしていく。モラエスのハイキックをかいくぐってかわした。そのまま組んでケージに押し込む。モラエス入れ替えて離れた。セフードがパンチから膝を打ち込む。モラエス、返しの打撃がなくなってきた。セフード組んで倒したが押さえ込まれる前に立ったモラエス。モラエスまた首相撲から膝。頭を下げたモラエスをガブッたセフード。アナコンダチョーク。回転して絞めるがクラッチが切れた。立とうとするモラエスのボディに膝。モラエス下に。腕十字をクリアしたセフードがパウンド・鉄槌。モラエス消耗している。ハーフから強烈な肘の連打。肘・パウンド連打!モラエスガードできず打たれてレフェリー止めた。

2Rにギアを切り替えたセフードが2階級同時制覇を達成。

セフードはドミニク・クルーズや復帰が決まったユライア・フェイバーの名前を挙げてもっと稼ぎたいとコメント。

UFC238:セミファイナル・ヴァレンチーナ・シェフチェンコ vs. ジェシカ・アイ

女子フライ級タイトルマッチ5分5R。

バンタム級1位のシェフチェンコは元ストロー級王者のヨアンナに勝ってフライ級王座を獲得し、これが初防衛戦。アイはUFC4勝5敗1NC。フライ級に落としてからは僅差判定で3連勝しているが、それまでの戦績は1勝5敗1NCでリリース寸前だった。

間合いを詰めるアイに左ミドルを打ち込むシェフチェンコ。右で飛び込んだアイだがシェフチェンコかわして組むとボディロック。テイクダウン。ハーフにしたアイ。パスしたシェフチェンコが体をまたいでマウントを狙ったが、またぎ切れずハーフに戻される。がっちり押さえ込みながらコツコツパンチを入れるシェフチェンコ。フルガードに戻したアイ。ケージを使って立つアイ。立ち際にパンチを入れたシェフチェンコ、立たれてもすぐボディロックしテイクダウン。サイドについている。クルスフィックスからアメリカーナ。極められた腕が逆向きになったがアイ耐えて上になり外れる。ホーン。

1Rシェフチェンコ

2R。距離を詰めてきたアイにシェフチェンコ左ハイ。ビッグヒットしアイ失神KO!

左ミドルを警戒しガードが下がったところでハイがテンプルにヒット。インパクトのある勝利。シェフチェンコ、今日はオッズ通りに寝ても立っても完勝。

 

UFC238:第11試合・トニー・ファーガソン vs. ドナルド・セラーニ

ライト級。

暫定王者ファーガソン。現在11連勝中。昨年4月、怪我で正規王座決定戦に出場できなかったためタイトルは消滅となった。昨年10月の復帰戦では元王者ペティス相手にTKO勝ち。しかし今年4月、ヌルマゴの出場停止によって再度行われた王座決定戦には出場せず。後に、家庭内トラブルが報じられ、精神的に不安定のため試合ができない状態とのことで長期欠場になるかと思われた。それ以来、約2ヶ月での思ったより早い復帰ではあるが、近年は試合数が減っているのが気がかり。

相手はドナルド・セラーニ。ライト級でタイトルに挑戦した際にはRDAに完敗し、その後ウェルター級でもライト級時代と同じ活躍をしていたが、タイトル挑戦目前で3連敗。6試合もボーナスから遠ざかっていたが、マイク・ペリー戦で復活すると、ライト級に戻しても連勝し、現在また3試合連続ボーナスを獲得中。しかしオッズはファーガソンがフェイバリット。

左ミドルを入れたファーガソン。セラーにワンツー。パンチを打ち返すファーガソンファーガソンいつもどおり積極的に攻める。パンチが相打ち。ファーガソンの右がヒット。またパンチが相打ち。セラーニが出る。肘を入れたファーガソンファーガソンの蹴りからパンチへのコンボがヒット。セラーニの右ハイをガードしパンチを打ち込む。前蹴りからジャブを入れるファーガソン。バックブロー。セラーニはミドルを入れる。ファーガソンも打ち返す。セラーニの左がヒットしたがファーガソン打たれても出て殴り合い。ホーン。

1Rファーガソン

2R。ファーガソン前蹴りから右を入れる。セラーニ打ち返す。ジャブ、左ハイを入れたファーガソンだがセラーニは右を打ち返しヒット。また右が入るがセラーニは連打を返す。ファーガソンのバックブローは空振り。セラーニ右ハイ。ファーガソンは回転肘。ファーガソンのジャブ。出てくるところにまた右が入る。ヒット数に差が出てきた。ファーガソンの回転肘に組んでバックを取ったセラーニがテイクダウンするが、ファーガソンすぐ立って振りほどく。ノンストップの打ち合いが続く。残り1分。ファーガソン前蹴りの連打。セラーニ下がり気味。ラウンド終了間際に連打を放ったファーガソンだが、ホーンが鳴っても打ち続けてレフェリーに制止される。

2Rファーガソン。パンチを被弾しているセラーニの顔面はかなり腫れている。

3R開始前、セラーニの右目のドクターチェック。右目が完全に潰れていて視界がないとしてレフェリー止めた。

プライベートな問題での欠場をしていたファーガソンのコンディションが不安だったが、いつもどおりの動きだった。

セラーニはおそらく眼窩底骨折をしており、鼻をかんだことで右目が腫れてきてしまった。2Rのホーン後のパンチの影響も考えられたが、右目には当たっていないとのことで裁定はファーガソンのTKO勝利に。

UFC238:第10試合・ジミー・リベラ vs. ピョートル・ヤン

バンタム級。リベラ7位、ヤン9位。

20連勝男リベラだが、マルロン・モラエスにハイキックで秒殺KO負けで連勝ストップ。ジョン・ダドソンには勝ったがアルジャメイン・スターリングにも判定負けし2敗目。極真黒帯のストライカー。UFCでは6勝だが判定勝ちが5回。

ACBバンタム級王者のヤンは強烈なパンチとレスリングでUFCデビュー以来3連勝しトップランカーのダドソンと対戦。それまでの打ち合いに応じる相手ではなく、スピードで撹乱し続けるダドソン相手にUFCで初めてダウンを喫したものの、終始プレッシャーを掛け続けて判定勝ち。まだ底を見せておらず、ここで勝てば次は挑戦者決定戦的な試合が組まれてもおかしくない。

プレスしてジャブを入れていくヤン。右フックをかわして組み付いたリベラだが引き剥がした。膝。また組み止めたリベラ。離れ際に右を入れる。ヤンがジャブで出る。また組んだリベラ。ケージに押し込むが離れた。ヤンがジャブを出そうとするがリベラは距離を取り打たせない。ヤンタックル。切ったリベラ。またタックル。引き込んで足関。回転して逃れようとしたリベラからバックを取ろうとしたが立たれる。残りわずかでヤンが飛び込んで左フック!ヒットしリベラダウン!バックからパウンド。ホーン。

1Rヤン。最後のダウンまではリベラペースだったが、一発で引っくり返した。

2R。ローを蹴るリベラ。パンチで出る。ヤンまた左フック。浅い。プレスしてケージ際まで追い込んだ。左ハイ!もらったリベラだがキャッチしてテイクダウンを狙う。ケージで耐えるヤン。リベラ離れた。リベラがパンチを打ち込む。またケージ際まで詰めて飛び膝。アッパー!さらに右を打ち込むとリベラまた終盤にダウン!パウンド!リベラ組み付いて凌ぐ。ホーン。

2Rもヤン。

3R。後がないリベラだがヤンのペースを崩せず。パンチを貰いマウスピースが飛ぶ。ヤンは終盤タックルに。テイクダウンし上になったところでタイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でヤンがUFC5連勝。

UFC238:第9試合・タイ・ツイバサ vs. ブラゴイ・イワノフ

ヘビー級。ツイバサ11位、イワノフ13位。

デビュー以来全試合KOで勝ってきていたオーストラリアのツイバサだが、元王者アルロフスキーに初の判定まで持ち込まれると、初メインで同じく元王者のJDSと対戦。カーフキックでダメージは与えたがパンチでダウンするとマウントを返せず打たれ続けてレフェリーストップ負け。MMA初黒星を喫した。ラグビーからの転向組だが、グラウンドにはまだ穴がある。

コンバットサンボでヒョードルに勝った元WSOF王者イワノフは、UFC初戦がJDSとのメインでの対戦。汚染されたサプリメントによる出場停止開けのJDSに、スタンドで距離を取るJDSを捕まえられず、ずっと打たれ続けて5Rフルマークの判定負け。2戦目はまたも出場停止開けのベン・ロズウェルと対戦すると、今度は逆にイワノフが下がり続けてロズウェルが捕まえられないまま判定勝ち。UFC初勝利を挙げたものの、評価は上がらなかった。

ツイバサがケージに押し込む。密着したまま肘。バック肘。ツイバサが出てきたところにイワノフのカウンターの右フックがヒット!ダウン!すぐに立つツイバサ。首を掴んでコントロールするイワノフ。離れた。ジャブを打っていくツイバサだがイワノフのジャブを逆にもらう。イワノフ左のダブルがヒット。ホーン。

1Rイワノフ。

2R。ツイバサがパンチで出る。右がヒット。お互いゴツゴツパンチを入れる。ツイバサ疲れているのかガードが下がっておりイワノフのパンチを貰う。お互いスローなパンチの打ち合い。ツイバサ組んで押し込むがイワノフが首をキャッチしギロチンへ。しかしホーン。

2Rもイワノフ。

3R。イワノフパンチを打ちながら出ると四つに組んで押し込む。またギロチンで抱えてがぶる。バックに回ろうとしたがツイバサ立って正対。ツイバサかなり消耗している。またギロチンに抱えたイワノフ。抱えたまま膝を入れていく。離れた。ツイバサ疲れがあるが手を出す。イワノフのパンチをもらっている。タイムアップ。

29-28、30-27×2の3-0でイワノフ勝利。

UFC238:第8試合・タチアナ・スアレス vs. ニーナ・アンサロフ

女子ストロー級スアレス2位、アンサロフ3位。

レスリング世界選手権3位のスアレスは無敗のままTUF23のトーナメントで優勝。その後も負け知らずで、前回は初代王者のカーラ・エスパルザをテイクダウンからのパウンド・肘で削り続けてレフェリーストップ勝ち。ランキングも急上昇した。

アンサロフは昨年12月まではランキング11位だったが、前戦でランキング3位のグラップラー・クラウディア・ガデーリャにアウトボクシングでパンチを入れ続け判定勝ち。UFC4連勝とすると一気にトップランカーの仲間入りをした。が、ガデーリャ戦を除くと前座レベルの相手にしか勝っておらず、今回のオッズも大差でアンダードッグに。

スアレスタックル。がぶろうとしたアンサロフをケージまで押し込むと足を掴んでシングルレッグ。そのまま倒した。ハーフで押さえながらパウンドを入れるがアンサロフはフルガードに戻す。蹴って立とうとしたアンサロフに即タックル。シングルレッグ。ダブルに切り替えた。ケージでなんとか耐えているアンサロフだが、腰が伸び切って耐えきれずまたテイクダウンを許す。ハーフ。またフルガードに戻すアンサロフ。足をさばきながらパウンドを入れていくスアレスインサイドから鉄槌。立とうとするアンサロフの首を抱えて腹に膝。ホーン。

1Rはスアレスがドミネイト。

2R。打撃戦。アンサロフが距離をとってアウトボクシング。またタックルに入ったスアレス。切ろうとしたアンサロフだがシングルレッグでケージまで押し込むスアレス。振ってテイクダウン成功。亀になり立つスアレスだが、立たれるとすぐ次のタックルに入るスアレス。シングルレッグで倒す。クローズドガードでホールディングするアンサロフ。スアレスインサイドから鉄槌を落とす。足ではじいて立ったアンサロフだが、その瞬間に次のタックルに入るスアレス。押し込んで膝を入れるとアンサロフの股間にヒットしタイムストップ。再開。お互い単発の打撃を入れ合いホーン。

2Rもスアレス

3R。スアレスのタックルを初めて受け止めて防いだアンサロフ。打撃戦が続くが、スアレスはやはり打撃からタックルに。シングルレッグ。しかし引き剥がしたアンサロフ。またタックル。これも引き剥がすアンサロフ。ミドルを入れる。離れて打撃を入れていくアンサロフ。スアレスも打ち返すがアンサロフの打撃がヒットしている。が、ダウンを奪うほどでもない。スアレス、距離を取り逃げ切り態勢に。残りわずかで間合いを詰めラッシュしたアンサロフ。パンチの連打がヒット。タイムアップ。

3Rはアンサロフだが。

29-28の3-0でスアレス勝利。

2Rまでは、足をキャッチしてしまえば必ずテイクダウンする圧倒的なレスリング力でドミネイトしていたスアレスだが、3Rになるとテイクダウンを奪えなくなり、打撃戦で劣勢に。3Rマッチなので逃げ切ることができたが、今後5Rマッチを戦う上では不安が残る内容。

UFC238:第7試合・アルジャメイン・スターリング vs. ペドロ・ムニョス

バンタム級スターリング3位、ムニョス4位。

おそらくメインの2人が出場できない場合のバックアップの意味もあるトップランカー同士の対戦。

レスリングバックボーンのスターリングはUFCデビューから4連勝し、一度そこで契約に不満がありフリーエージェントに。無事再契約を果たしたが、2試合連続スプリット判定負けで失速。しかし再び盛り返し、負けはランキング1位マルロン・モラエスにタックルに合わせられた膝でKOされた試合のみで5勝1敗。ランキングも自己最高の3位に。

空手・柔術がバックボーンでギロチンが必殺技のムニョスは直近8試合ではジョン・ダドソンにスプリット判定負けしたのみで7勝1敗。特に、前回はディラショー以外には無敗だった元王者コーディ・ガーブラントをパンチで1RKO。ガーブラントが打たれているのに意地になって打ち合ってくれたことにも助けられたものの、下位ランカーから一気にタイトル戦線に乗り込んできた。

ムニョスがプレスしパンチを入れていく。スターリング後退しながら打撃を打ち返すがムニョスは前蹴りで腹を蹴っていく。やや押され気味のスターリング、タックルに入るがムニョスに受け止められ離れる。ムニョス右ハイ。膝を入れると必殺技のギロチンに抱えたが、入られる前に振りほどいたスターリング。ホーン。

1Rは打撃のヒット数ではスターリングだが、インパクトのある攻撃はどうか。

2R。ムニョスの前蹴りを腹にもらいちょっと効いたそぶりを見せるスターリング。ローで足を払われたがそのままタックル。切られた。ボディが効いたとみたのか腹に前蹴りを集中させるムニョス。腹への蹴りから右ハイ。しかしスターリングもパンチをヒットさせる。ケージまで追い込んだムニョスだがスターリングはヘッドムーブでパンチをかわす。前蹴りでぐらついたスターリングにムニョスすかさずギロチン!しかしすぐに振りほどいて立ったスターリング。ムニョスなおも前蹴りを腹に打ち込む。スターリングのパンチも入っている。終盤パンチ連打を入れるスターリング。ホーン。

2Rも手数ではスターリングだが。

3R。変わらずプレスしていくムニョス。パンチと蹴りで追撃させないスターリング。足を止めて打ち合い。スターリングの手数が多い。ムニョスも下がらず打ち返す。攻撃をもらっても打ち返すムニョスに対し、スターリングはムニョスのパンチはかわしている。両者消耗する展開。スターリングも前蹴り・ボディストレートで腹を攻める。ムニョスローの連打。スターリングのタックルは止めたムニョス。残り30秒。パンチの打ち合いではスターリングのジャブが的確にヒットする。スターリング距離を取りつつローからパンチを入れる。タイムアップ。

三者フルマークでスターリング勝利。ムニョスも見せ場は作ったが、打撃をもらいすぎた。

UFC238:第6試合・カロリーナ・コバケビッチ vs. アレクサ・グラッソ

女子ストロー級。コバケビッチ10位、グラッソ13位。

無敗でUFCと契約し、UFCでも3連勝でヨアンナのタイトルに挑戦したコバケビッチだが、そこからの戦績は2勝4敗。クラヴマガムエタイのバックボーンがある。UFCでの5勝はすべて判定。

メキシコのグラッソはInvicta時代に魅津希に判定勝ちするなど、無敗のままUFCと契約すると、デビュー2戦目でいきなりセミに抜擢されるなど一時プッシュされていたが、その試合でMMA初黒星。前回はレスリング世界選手権銅メダリストのタチアナ・スアレスに1Rチョークで完敗。UFC戦績は2勝2敗に。

ステップを使い距離を取るグラッソ。踏み込んで右を打ち込んだ。プレスしていくコバケビッチ。グラッソの右をもらったが下がらずパンチから膝。またグラッソの右がヒット。コバケビッチやや劣勢。距離を詰めようとするが手が出ない。間合いを詰めたところにグラッソのワンツーをもらう。グラッソ組んでケージに押し込む。膝の連打。パンチを入れて引き剥がしたコバケビッチ。ホーン。

1Rグラッソ。

2R。またグラッソが右をヒットさせていく展開。攻めあぐねているコバケビッチ。グラッソの右がヒット。ケージに押し込んだコバケビッチだがグラッソの膝をもらった。首相撲に捕らえたコバケビッチをパンチで引き剥がすグラッソ。グラッソが前に出てパンチを打ち込む。ホーン。

2Rもグラッソ。UFCでフィニッシュ勝利がないコバケビッチにとっては絶望的な展開。

3R。だいぶ削られてきているコバケビッチ。グラッソのパンチに下がる。しかしグラッソもスタミナを計算し手数を減らす。グラッソのジャブ、ワンツーをもらい続けるコバケビッチ。敗色濃厚となり、最後に打ち合い。グラッソも受けて立ち足を止めてのパンチの打ち合いに。組み付いてきたコバケビッチに飛びつきギロチンを狙ったグラッソもだがタイムアップ。

判定三者フルマークでグラッソが元タイトル挑戦者に完勝。はじめて期待に応える勝利。

UFC238:第5試合・リカルド・ラマス vs. カルヴィン・ケイター

フェザー級。ラマス10位、ケイター15位。

2009年にWECと契約してから10年になるラマス。37歳はフェザー級UFCファイターとしては3番目に年長。絶対王者時代のジョゼ・アルドのタイトルに挑戦し敗れたのが5年前。その後の戦績は6勝4敗だが、勝ったり負けたりしながらも常にランキング戦線で戦い続けている。レスリングバックボーンだが蹴りやパンチも得意。

ケイターはここまでヘナト・モイカノに敗れただけで3勝1敗。ただし、勝った相手はすべてノーランカー。31歳で、UFCでのキャリアは2年に満たないが、MMAデビューはラマスより早く2007年・19歳の時。UFCデビューまでは10年間ローカルイベントでの下積み時代があった。高校までレスリングをしていたが、MMAではパンチでのKOが多い。

打撃戦。ラマスがパンチから組み付いたが引き剥がされ、ケイターがプレスしてジャブをヒット。ちょっとぐらついたラマス。下がり気味。ラマス左ミドルがヒット。しかし直後にワンツーをもらいダウン!すかさず接近してパウンド連打!レフェリーストップ!

ケイター快勝。