格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC213:ボーナス発表/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:ロバート・ウィテカー vs. ヨエル・ロメロ
  • パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ロブ・フォント、チャド・ラプリス

メインは不安視されたロメロのスタミナがやはり影響した。だが1,2Rは関節蹴りが入りウィテカーにとっては想定以上の苦戦。そこからよく盛り返した。ビスピンとの統一戦を終えたら、後はロックホールドくらいしか相手が残ってなさそう。ミドル級が停滞していたせいで、挑戦者候補がどんどん消えていってしまっている。このタイミングでムサシの放出は悪手だと思うのだが…。
ロメロは僅差だったが、年齢的にタイトル獲得には最初で最後のチャンスだったか。他の選手が王者なら別だが、時間を置いてウィテカーと再戦しても勝てるとは思えない。タイトル関係なしに、因縁ができていたビスピンとの対戦は見たかったが、ビスピンが先に引退しそう。
セミはアリスターが判定勝ち。ヴェウドゥムは判定の直前まで自分が勝ったとアピールしていたが、まず1Rは両者決定打がなくどちらとも言えないラウンドで、2Rは確実に落としているのだから、3R取ったとしても「確実に勝ち」と言えるだけの内容ではなかった。3Rが10-8だったとしても1Rを落としていたらドローまで。あの1Rを「確実に取った」と思っていたのなら虫が良すぎる。本気で勝ってると思っていたとしても、予想と違う判定結果が出ることはUFCでは日常茶飯事では。3Rは仕留めに行くべきだった。そうしていれば10-8を2人以上がつけて、最悪でもドローになっていたはず。判定発表前にいくら勝利アピールをしてもすでにジャッジが採点を終えた後では結果が変わることはないし(採点前でもアピールを見て採点を変えるジャッジはいないと思うが)、結果が出てしまったら判定が覆るケースはほぼない。アピールする余裕があるなら試合中に出し切るべき。
アリスターはランキング1位になったが、今回の勝利だけでは挑戦の機運は高まってこない。9月にガヌーがJDSに勝ったらそちらの方が優先される可能性もありそう。
中止になった幻のメインについては難しいところ。医師はOKを出していたというが本人ができないという場合どうするか。しかし、そもそもの体調不良の原因が自身の調整ミスなのだから、不戦敗扱いになっても仕方ないのでは。