格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC217:オッズ/予想と展望

マイケル・ビスピン 2.40
ジョルジュ・サンピエール 1.59

コディー・ガーブラント 1.74
TJ・ディラショー 2.05

ヨアナ・イェンジェチック 1.26
ローズ・ナマユナス 3.95

ティーブン・トンプソン 1.63
ホルヘ・マスヴィダル 2.20

ジョニー・ヘンドリックス 2.55
パウロ・ボハンチーニャ 1.54

ジェイムス・ヴィック 2.00
ジョセフ・ダフィー 1.71

ウォルト・ハリス 1.32
マーク・ゴビアー 3.35

オヴァンス・サン・プレー 1.61
コーリー・アンダーソン 2.25

ランディ・ブラウン 1.67
ミッキー・ガル 2.10

イオン・クテラバ 2.70
ミハウ・オレキシェイジュク 1.43

アレクセイ・オレイニク 1.33
カーティス・ブレイズ 3.00

エイマン・ザハビ 1.91
ヒカルド・ラモス 1.77

メインは良くも悪くも注目を集めるGSPの復帰戦。32歳から36歳まで、通常なら実力のピークにあたる時期を休養に充てたかつてのP4Pファイター。GSPが最後にP4Pランキングに入っていた時のランカーがこちら。

  1. ジョン・ジョーンズ
  2. ジョルジュ・サンピエール
  3. ジョゼ・アルド
  4. アンデウソン・シウバ
  5. ケイン・ヴェラスケス
  6. ヘナン・バラォン
  7. デメトリアス・ジョンソン
  8. アンソニー・ペティス
  9. クリス・ワイドマン
  10. ベンソン・ヘンダーソン

現在もP4PランキングにいるのはDJとアルドのみ。ランカーでもアルドはすでにタイトルを2度失っている。4年の月日はそれほど長い。
普通に考えれば、GSPと言えどもこのブランクは相当厳しい。相手がウェルター級現王者のウッドリーどころか、トップ5ランカーだったしてもアンダードッグだっただろう。それが階級上の王者に対してフェイバリット。相手がビスピンならではだろう…。タックルからのテイクダウンが武器のGSPとスタンドでの打撃が武器のビスピンの相性もあるか。いずれにしても、勝敗はGSPのコンディション次第。精神的にも追い込まれて休業を選択したGSPが長いブランクによってリフレッシュしているのか、あるいはブランクの影響で衰えているのか。体を見る限りはミドル級にアジャストしている感じはあるが。
予想はGSPの判定勝ち。しかし、どちらが勝っても暫定王者ウィテカーとの統一戦が行われるかどうかは不安がいっぱい。
セミは7月にTUFがコーチ対決として予定されていた、かつての同門対決。ガーブラントの背中の負傷により延期となっていた。ディラショーのファイトスタイルはガーブラントが攻略したドニミク・クルーズと同じく変幻自在のステップで翻弄し打撃・テイクダウンで攻めるものだが、クルーズに比べればグラップリング寄り。ガーブラントはテイクダウン阻止率100%を誇るものの、実際のところ、ガーブラントに対してテイクダウンを仕掛けたのはUFCではクルーズしかいない。他の選手はタックルに入る間もなくKOされている。クルーズに対してはタックルで倒される場面はあったものの、瞬時にポジションを入れ替え下になることがなかったので、スタッツ上は被テイクダウン数はゼロのままになっている。それだけに、下になった時の対処についてはまだわからない部分がある。
ディラショーは前戦では強打のジョン・リネケルからテイクダウンを奪いパウンドで削りまくって勝利した。同じことがガーブラント相手にできるかどうか。序盤はテイクダウンできても後半は厳しくなる気がするが。
予想はガーブラントの判定勝ち。
トリプル王座戦の口火を切るのはガーブラントと同じキャリア全勝のUFC王者・ヨアンナの防衛戦。相手はタイトル挑戦経験がない中でもっとも上位ランカーであるローズ・ナマユナス。しかしナマユナスは組み技は強いものの、ヨアンナと同じストライカーのコバケビッチには2R以降テイクダウンを奪えず判定で完敗(ジャッジはスプリットだったが、メディアスコアはほぼコバケビッチ支持)。正直ヨアンナ超えをするだけの期待感はない。
ヨアンナ判定勝ち。
プレリムには、つい40日ほど前に日本大会で岡見と対戦したばかりのオヴァンス・サン・プレーが出場する。本来はパトリック・カミンズがコーリー・アンダーソンと対戦予定だったが負傷欠場で、OSPが代役に。岡見戦では一発のパンチも受けておらず、開始早々引き込んだ岡見のギロチンに合わせて必殺ヴォン・フルー・チョークを決めて勝利しただけに、この短期間の出場でも問題はないか。
同じくプレリムにはミッキー・ガルも出場し、同じダナ・ホワイト・Lookin' for a Fightファイターのランディ・ブラウンと対戦。2戦目でCMパンク、3戦目で知名度の高いノースカットと全米地上波生放送で対戦し勝利したガルだが、5戦目は相手こそ強豪ではないものの、プレリム枠という実力に見合った扱いに。
第1試合開始は5日朝7時半。なお、今回が今年のUFC最後のサマータイム開催となり、来週のUFNからは日本との時差は14時間となる(今回はメインカードが11時開始だが、来週からは12時)。
速報します。