格闘技徒然草

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UFC223:第6試合・ザビッド・マゴメドシャリポフ vs. カイル・ボクニエク

フェザー級。第1試合に組まれていたカードが試合中止が相次ぎメインカード昇格。

元ACBフェザー級王者のマゴメドシャリポフはUFCでは2試合連続3R目にチョークで勝利。まだ前座戦線ということを考えると、3Rというのは若干手こずったようにも見える。長身で、スタンドでは回転系の打撃を見せるが、組んでの極めも強い。これまでの2戦はオランダと中国で、今回がアメリカ本土初進出。ユーラシア大陸を出て戦うことも初めて。

UFCでの4試合が全部判定(それも微妙な内容が多い)のボクニエク。ジェレミーケネディ戦ではテイクダウンを何度も取られて完敗。勝った2勝も攻めが少なく盛り上がりに欠けた。

パンチでガンガン出るボクニエク。マゴメドシャリポフは距離をとってロー。得意のバックスピンキック。センチャイキック。ボクニエクはパンチを打ち込もうとどんどん出ていく。会場はUSAコールで後押し。ビッグヒットはもらっていないマゴメドシャリポフだがやや攻められてるように見える。マゴメドシャリポフ二段蹴り。ジャブ、ロー。左ハイ。しかしボクニエクキャッチしてテイクダウンを狙う。振りほどいたマゴメドシャリポフ。パンチで出るボクニエクに対し、ケージを蹴ってのスーパーマンパンチやバックブローを打ち込むマゴメドシャリポフ。残りわずかでマゴメドシャリポフの左フックがヒット。ホーン。

ややマゴメドシャリポフか。

2R。いきなり出てきてパンチを打ち込んだボクニエク。ちょっと面食らったマゴメドシャリポフだがすぐに距離を取り蹴りを入れる。出てきた所に組みつくとスタンドでバックに回る得意の動き。バックから投げたがすぐ立つボクニエク。しかし正対するとサバ折りテイクダウン。ガードを取るボクニエク。すきを見て立った。ボクニエク。スタンドでノーガードで挑発。マゴメドシャリポフ、離れた位置から飛び込んで大外刈りでテイクダウン。しかしガードから足で距離を作ったボクニエクが立った。マゴメドシャリポフ、バックブローから今度はスピニングキック。ホーン。

2Rもマゴメドシャリポフ。

3R。気合を入れて出ていくボクニエク。パンチを打ち込む。マゴメドシャリポフのバックスピンキックをノーガードのままスウェーでかわす。マゴメドシャリポフ、バックスピンキックを顔面にヒットさせる。天井を指差したマゴメドシャリポフ、打撃に行くと見せかけてタックル。バックに回った。ボクニエク正対するもサバ折りで倒されてガードに。エビで距離を作って立とうとしたボクニエク。マゴメドシャリポフは追いかけて背中に飛び乗ったが、乗りすぎて前に落ちてしまう。すぐ立ったがボクニエクはシングルレッグ。マゴメドシャリポフ、取られていない方の足で飛び蹴り。ボクニエクがパンチで出る。ケージに詰められたマゴメドシャリポフ。ちょっと動きが落ちているか。ボクニエクは気合を入れるとマゴメドシャリポフをケージ際まで追い込んで怒涛の我龍タイム。両者パンチを打ち合いタイムアップ。

会場はスタンディングオベーション

29-28、30-27×2の3-0でマゴメドシャリポフ勝利。

ボクニエク、負けたが会場を大いに沸かせた。マゴメドシャリポフは派手な回転系の打撃に目を囚われてしまうが、実際は中間距離での打ち合いはせず、すきを見てバックに回って寝技に持ち込んで仕留めるグラップラー。そこをボクニエクが打撃勝負に持ち込んで健闘した。

ヤイール・ロドリゲスと9月(ロシア大会)でやりたいというマゴメドシャリポフ。くるくる対決は面白そう。