格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC223:メインイベント・ハビブ・ヌルマゴメドフ vs. アル・アイアキンタ

ライト級王座決定戦。

当初の6日前緊急出場・先月負傷欠場したばかりの階級下選手というホロウェイよりはいいカードに。しかし別階級の王者に無理な減量をさせるよりも、最初から同じ大会に出る選手を代役にしていたら良かったのでは。

イアキンタは5連勝中でうち4KO。ヌルマゴが敗れるとしたら打撃で、勝つ可能性は十分ある。対策する暇がなかったのは両者ともに同じ。

いつものように高めの構えでステップするヌルマゴ。アイアキンタの右が一発入る。アイアキンタのプレッシャーに圧されてケージ際をサークリングするが、ヌルマゴは遠い間合いからタックル。切られた。ヌルマゴまたシングルレッグ。今度は片足に組みつく。そのまま足を持ち上げてテイクダウン。亀になったアイアキンタからバックマウントを狙うが、アイアキンタ回転して立つ。しかしまだクラッチされている。クラッチを離さずテイクダウンしたヌルマゴ。バックを取らせて立とうとするアイアキンタ。ヌルマゴはケージに押し込みながらパンチを入れていく。そして投げを狙う。アイアキンタなんとか投げられないようにしているが、ヌルマゴは両足タックルに切り替えてテイクダウン。インサイドからパウンド連打。パウンドからのパス。また背中を向けて立とうとするアイアキンタ。ヌルマゴはバックから殴る。時間がない。ホーン。

1Rヌルマゴ。タックルで一度組んだ状態にしてからは一方的。初の5Rだが、この戦い方が5R続くか?もっとも3Rでも先に相手がダメージで失速していたが。

2R。また間合いを詰めていくアイアキンタ。ヌルマゴはアッパーで牽制。低い構えでタックル警戒のアイアキンタ。ヌルマゴのパンチ連打はかわしたが、またシングルレッグ。切った。が、すぐに二の矢。シングルレッグから軸足を払ってテイクダウン成功。ガードのアイアキンタにパウンド。亀からまたバックを取らせて立とうとするアイアキンタ。前方への投げを防いでいたアイアキンタだが、ヌルマゴ後ろに倒した。また背中を向けて立とうとしたアイアキンタだがヌルマゴが背中に乗ってバックマウント完成。チョーク。反転して外したアイアキンタ。ヌルマゴパウンドからまたうつ伏せにして完全に体を伸ばすとパウンド。なんとか凌いでいるアイアキンタ。残り時間僅かになり、ヌルマゴパウンドから足を掬おうとする。ホーン。

2Rヌルマゴ10-8。

3R。アイアキンタが勝てるとしたら、毎ラウンド最初の組み付かれる前の時間だけ。ヌルマゴちょっと疲れがある?アイアキンタがケージ際まで詰めるがヌルマゴがパンチを打ち返して中央に戻した。ジャブを入れていくヌルマゴ。ワンツー。またジャブ。そこからシングルレッグ。切った。会場拍手喝采。ヌルマゴとアイアキンタのパンチが相打ちになりさらに沸く。しかしアイアキンタはジャブを何度ももらって鼻血。ヌルマゴ一転して慎重。スタミナ配分もあるか。しかしアイアキンタはそれ以上に手が出ない。ヌルマゴのローに右を合わせたアイアキンタ。距離を取りジャブを入れていくヌルマゴ。ヌルマゴのジャブが何度もアイアキンタの顔面を捕らえる。ホーン。

3Rヌルマゴだが、初めてテイクダウンされる展開にならなかった。

4R。ヌルマゴワンツー。シングルレッグ。切ったアイアキンタだが、ヌルマゴは離れ際にパンチを入れる。アイアキンタ出てきたが、ジャブで止められる。ヌルマゴワンツー。シングルレッグ。また切った。しかしヌルマゴのワンツーを貰う。シンプルなワンツーだがかわせないアイアキンタ。アイアキンタまた間合いを詰めが、ヌルマゴがジャブを入れてサークリング。アイアキンタが意表をついたシングルレッグ。倒せないが離れ際にパンチを放った。パンチで出るアイアキンタだが、ヌルマゴ冷静に距離を取りワンツー。アイアキンタのパンチはブロック。三連だから右ハイを入れたヌルマゴ。しかし最後にアイアキンタのパンチをちょっともらう。ホーン。

4Rもヌルマゴ。アイアキンタはKOするしかないが、まだ倒せる力は持っているか?

5R。いきなりシングルレッグを狙ったヌルマゴだが倒せず。アイアキンタ左ボディを打ち込んだ。シングルレッグのフェイントからアッパーを入れたアイアキンタ。また連打を打ち込むアイアキンタ。ヌルマゴは効いてないとアピールするが、会場は大喜び。ヌルマゴ出てジャブ連打。初めてケージに押し込んだ。テイクダウンを狙おうとするがアイアキンタ切った。が、ヌルマゴパンチと蹴りのラッシュ。打ちまくってケージ際でアイアキンタがガードを固めた所でダブルレッグ。小憎らしいほどの試合巧者。アイアキンタはまたバックを取らせて立とうとする。ヌルマゴ、背中に乗って潰した。チョーク!なんとか外したアイアキンタ。回転してマウントに。アイアキンタはもはやフィニッシュされないように粘るのみ。尻を浮かせたアイアキンタ。ヌルマゴ落ちずにその態勢のままタイムアップ。

50-44、50-43×2の3-0でヌルマゴ完勝でついに王座獲得。オクタゴンにキスするヌルマゴ。

インタビューの際、自ら頭を差し出して帽子を貰いに行くジョー・ローガン。