格闘技徒然草

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UFC on FOX29:第4試合・ディエゴ・リマ vs. 岡見勇信

ウェルター級。

ともにUFC再デビュー戦では敗れた者同士。

ディエゴ・リマはTUF19で準優勝しUFCと契約したが1勝3敗でリリースされ、TUF25のオールスターTUFに再出場。そこでも決勝まで勝ち上がったがまたも敗戦。

UFCを目指しWSOFで戦っていた岡見。昨年の日本大会で、メインのマウリシオ・ショーグンが出場できなくなった時に代役として2階級上のOSPと対戦。タックルからの引き込み後、必殺ヴォンフルーチョークに捕まって失神。本来の階級での試合だが、年齢的にも1敗が即リリースに繋がる可能性がある。

かなり細く見える岡見。リマの方が体が太い。リマのローに合わせてダブルレッグで飛び込み倒した岡見。押さえ込まれる前に立ったリマだがバックに回った岡見。投げてテイクダウンを狙う。後方に倒れてバックマウントを狙う。ハーフバック。正対したリマ。ガードを取った。岡見はパスを狙っていくが抑え込んでいるだけで攻撃が足りない。残り1分。会場からブーイングが飛ぶ。パウンドを落とす岡見。数は少ないが確実にポイントは稼いでいる。立とうとしたリマのバックを狙うがホーン。

1R岡見。

2R。1Rを落としたリマがプレッシャーを強めてきた。ジャブを入れる。岡見またダブルレッグ。しかし今度は切られた。またダブルレッグ。倒せないがケージに押し込む。シングルレッグに切り替え。堪えて肘を入れるリマ。しかし脇を抜けてバックに回る岡見。岡見また後方に倒れてグラウンドに持ち込むと寝かせた。ハーフ。密着したままパウンドを打ち込む岡見だが、パスを狙った所で立たれた。なおも組みついている岡見。またバックに回った。投げて亀にした岡見。すぐ立つリマ。ホーン。

コントロールはしていたが1Rほどには攻められていない岡見。リマもブラウン肘くらいしかなかったから、このラウンドも岡見だと思うが、特にダメージは与えられていないので逆転の危険は常にある。

3R。岡見タックル。切られたがクラッチすると脇を抜けてバックに回る。またそこから後方に倒れてバックキープ。バックから殴る。パウンドを入れる岡見だがリマ立った。なおもバックについてテイクダウンを狙う岡見。投げて亀にした。寝かせてハーフ。残り2分。会場からはブーイング。押さえ込みながらコツコツパウンド・肘を入れる岡見。ニアマウント。リマは下からホールドするだけ。残り40秒。押さえ込みながら殴り続ける岡見。残り10秒でようやく体を起こしてパウンドを入れた岡見。タイムアップ。

三者30-26で岡見勝利。公約通りの刀で切るポーズを見せるが、相当疲れたのか力がない。

勝ったがフィニッシュの予感がほぼない展開。ちょっと連敗したらすぐまたリリースされそう。ドミネイトしたというほど圧倒的な押さえ込みではなく、押さえ込むのに精一杯でそこからの攻撃がちょっと足りなかった。なのでポイントは取れても相手にダメージは与えられず。パンチをもらって逆転負けの危険が大きいスタイルだが、今更スタイルチェンジもないだろう。このままでどこまでいけるか。