格闘技徒然草

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UFN128:第2試合・コーリー・アンダーソン vs. パトリック・カミンズ

ライトヘビー級。アンダーソン10位、カミンズ11位。

ともにレスラーでテイクダウンが得意。テイクダウン回数はカミンズが34回、アンダーソンが33回で、それぞれライトヘビー級の3位と4位。

MMA3勝0敗でTUF19に出場し優勝したアンダーソンはUFCでは6勝4敗。タックルで倒して塩漬けするスタイル。しかしここ2戦はKO負け。前回はカミンズと対戦予定だったがカミンズが欠場し、代役のOSP相手に得意のテイクダウンを見せていたものの、3RにKOされた。

レスリングではカミンズの実績の方がはるかに上で、D-3のアンダーソンに対し、カミンズはD-1で準優勝の経験があり、アメリカのナショナルチームに入っていたこともある。こちらも戦績は6勝4敗。37歳と若くはない。

打撃戦からタックルに入ったカミンズ。ボディロックしてケージに押し込むと、アンダーソンはバックを許す形でキムラを狙う。カミンズ離れた。アンダーソンがパンチを打ち込み攻勢。カミンズケージまで後退。アンダーソンアッパー。飛び膝。カミンズシングルレッグを狙ったが倒せず。アンダーソン肘!ふらついているカミンズ。打撃で攻めに行くカミンズだが、ミドルをキャッチしたアンダーソンは逆にタックル。テイクダウン。亀から立とうとする所でパウンドを貰う。カミンズ立って離れた。また打撃戦。アンダーソンレッグダイブでクリーンテイクダウン。また亀になったカミンズ。バックでコントロールしてパウンド。立って反転したカミンズだがまたアンダーソンのパンチを貰う。ホーン。

1Rアンダーソン。打撃にはレベルの差がある上に、後半はスタンドレスリングでも上回っている。

2R。また打撃戦。アンダーソン飛び膝。カミンズもパンチを出していく。クリンチアッパーを打ち込むがアンダーソンケージまでお仕込みテイクダウン狙い。脇を差して防いだカミンズ。離れた。アンダーソンまたレッグダイブでタックル。切りきれずに倒した。カミンズすぐ亀になって立つ。アンダーソンまたダブルレッグに切り替えて倒す。すぐ亀から立つカミンズだがアンダーソンバックマウント。尻を上げて前に落とそうとするカミンズ。アンダーソン離れた。スタンド。アンダーソンパンチを打ち込むとまたダブルレッグ。テイクダウン。すぐ亀からのリカバリーを狙うカミンズだが、アンダーソンバックからコントロール。立ったが投げて倒したアンダーソン。ホーン。

2Rもアンダーソン。

3R。カミンズパンチで出ていくが、アンダーソンのダブルレッグでまた倒された。また亀になるカミンズ。両足はフックせずバックからコントロールするアンダーソン。立って正対した瞬間にまたダブルレッグで倒されるカミンズ。カミンズのバックについてコントロールし、立つとタックルに入ってまた倒すアンダーソン。バックマウントも取れそうなのだが行かない。残り100秒でようやくバックマウント。しかし解除して立ったカミンズ。離れ際にパンチを入れてまたダブルレッグ。倒した。バックマウントからパウンド。カミンズが立った所に最後に打撃を打ち込みタイムアップ。

30-26×2、30-27の3-0でアンダーソン完勝。

打撃だけでなく、レスリングでも上回って完全にドミネイトしたアンダーソン。しかし1Rの様子を見る限りはフィニッシュできそうだっただけに、後半はテイクダウンしてもコントロール重視で仕留めに行かなかった。これだけ差があるならフィニッシュを狙ってほしかったので不満。