格闘技徒然草

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UFN130:メインイベント・スティーブン・トンプソン vs. ダレン・ティル

ウェルター級だったがティルが計量で3.5ポンドオーバー。キャッチウェイトに。ランキングはトンプソン1位、ティル8位。

MMAではデビューからブラジルで試合をしてきたティル、初の地元での試合となる。リバプールではティルの知名度がかなり上がっているが、その中での計量失敗はいただけない。

トンプソンはウッドリーに2連続で挑戦したが、いずれも接戦の末タイトル獲得ならず。しかも試合内容も両者消極的で盛り上がらない試合になったことで、ウッドリーが王者のうちは挑戦が難しい状態に。しかし前回はランキング4位のマスヴィダルに判定ながら完勝している。

ティルの入場テーマを会場中で大合唱。これまでとは比較にならない盛り上がり。そしてトンプソンにはブーイング。これでティルが負けたら会場はどんな雰囲気になるか…。

トンプソンは半身に構えいつもどおりステップ。ハイキックで牽制。ティルなかなか間合いに入れない。ティルも右ハイを放ったが届かない。ジャブを放つがバックステップされヒットせず。ローをヒットさせたトンプソン。距離を詰めたティル。ミドルを当てたがトンプソンはワンツーを返す。トンプソンがボディストレートを入れる。ティル飛び込むがパンチは当たらず。両者牽制のまま残り1分。ここまで若干トンプソンが優勢だがティルはやはり踏み込まない。じわじわ間合いは詰めるが入っていかない。ホーン。

1Rトンプソン。最後はラウンドを取りに行こうとしなかったティル。まさか自分が取っていると思ったわけではないだろうが。

2R。飛び込んで左をヒットさせたティル。初めてパンチがクリーンヒット。トンプソンのハイはスウェイでかわす。ティルがプレッシャーを強めてケージ際を回るトンプソン。トンプソン飛び込んでパンチを放つがティルは首相撲から膝を一発入れる。ティルが左で飛び込んだがかわされる。トンプソンが飛び込んでくると首相撲に捕らえて膝を入れる。関節蹴りで出るティル。トンプソンの右ハイは空振り。ティルが距離を詰めるがトンプソン下がる。ティルロー。飛び込んできたトンプソンを押し返す。ホーン。

2Rはティルか。両者まだ間合いに入っていくのは数度のみ。このままの展開が5R続くのか、突然終わりが訪れるのか。

3R。ティルが間合いを詰めるとトンプソンは背中を見せて下がる。深追いしないティル。飛び込むフェイントを見せるティルにカウンターを狙っていくトンプソン。少しずつティルのパンチがヒットするようになってきた。前に出たティルにトンプソンのカウンターがヒット。ティルじわじわプレス。トンプソンがケージ際をサークリングする。ティル飛び込むがトンプソンのカウンターがヒット。トンプソン飛び込んで右を入れたがアイポークに。再開。ティル間合いを詰めて左がヒット。さらに詰めてまた左を入れる。ホーン。

3Rはかなり僅差のラウンド。終盤の印象でティル?両者間合いに入れない展開が続いている。

4Rも展開変わらず。両者飛び込もうとする→カウンターを狙われ踏み込めないという展開の繰り返し。ティルが出て距離を取るトンプソンを追いかけパンチをヒットさせるが浅い。このラウンド初めてティルが組みついて押し込んだが、肘を入れて離れた。

5R。ジャブで出たティル。距離を取るトンプソンがケージまで下がるが、ティルもそれ以上攻められない。ケージを背負わせたティルだが、左フックはかわされる。ジャブ連打で出たティル。左フックが入りトンプソンダウン!パウンド!しかしダメージは浅いか。ギロチンからバックに移行しようとしたティルだが立たれた。トンプソンのワンツーがヒット。ティルまたプレスしてケージを背負わせる。トンプソンタックル。倒したが立たれた。残り1分。お互い一歩踏み込む→相手が下がるという展開が続き攻めない。どちらも自分が勝っているという判断か。タイムアップと同時にケージに登って勝利をアピールしたティル。しかし判定は微妙。

48-47、49-46×2の3-0でティル勝利。

しかしメディアのジャッジはほぼトンプソン勝利を支持。

Darren Till def.  Stephen Thompson :: UFC Fight Night 130 :: MMA Decisions

49-46でトンプソンというジャッジも多い。僅差のラウンドが多いので判断が分かれるのはありえないことではないが。トンプソンは爽やかにティルの勝利を称える。