格闘技徒然草

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UFN134:第1試合・ダミアン・スタシャク vs. リュウ・ピンユエン

バンタム級

ポーランドのスタシャクはここまでUFC5戦すべてがヨーロッパ大会で2勝3敗。伝統派空手では国際大会で優勝経験があるが、試合では寝技中心のファイトスタイル。

中国のピンユエンは昨年の上海大会でデビュー予定だったが負傷欠場し今回がデビュー戦。MMA13勝4敗だがほとんど中国国内の試合で、対戦相手の戦績も微妙なため実力が不透明。バックボーンは散打。

打撃戦。ピンユエンのパンチでスリップしたスタシャクだがすぐに立つ。ピンユエン、パンチでアグレッシブに出ていく。スタシャクカウンターのタックル。シングルレッグでケージに押し込む。こらえていたピンユエンだが倒された。下からキムラを狙ったが体勢が悪く外される。スタシャク上に乗っているだけ。腕十字を仕掛けたピンユエンだがスタシャクディフェンス。もう一度腕十字をかけてきたところでサバいてパス。しかしケージ際まで移動して立とうとするピンユエン。立った。スタシャク立ち際にギロチン。胴絞めで引き込もうとしたが、ピンユエンがスタンドをキープし、自ら降りるスタシャク。ホーン。

打撃のヒット数では差がないが、上になっていた時間が長かったスタシャクのラウンドか。

2Rもパンチで出ていくピンユエン。スタシャク押され気味。バックブロー。スタシャクタックルに。簡単に倒されたピンユエン。ちょっとTDDに問題あり?しかしすぐ脱出。追いかけてテイクダウンを狙うスタシャク。こらえたピンユエンだがまた倒される。しかし立って上になるとギロチン。テイクダウンされ下になるが、意外と深い?スタシャク、自ら下になって外す。ピンユエン立ってスタンドに。すぐタックルに入るスタシャク。切ったピンユエンはまたギロチンに。今度は自ら引き込んでクローズドで絞める。しかし外され下になる。パスしてバックに回るスタシャク。ピンユエン反転して上になろうとするがスタシャクが上をキープ。オモプラッタを仕掛けたピンユエンだがスタシャクが上をキープしたまま2R終了。

このラウンドもテイクダウンと上になっていた時間の長さではスタシャクだが、上になっていただけで攻撃がなかったので、ピンユエンのバックブローの印象の方がいいか。

3R。すぐタックルに入ったスタシャク。ピンユエン切れずに下になるが、ローリングして上になると強烈な肘連打。ガードを取るスタシャクだがピンユエン立って離れる。大振りのワンツーで出たピンユエンだがカウンターのタックルに入られる。ケージでこらえたピンユエン。肘を入れて離れる。カウンターのタックルを警戒して安易に出られないピンユエン。スタシャクのワンツーが入るがピンユエンもパンチをヒットさせる。お互い警戒して手数が少ない展開。ミドルを入れたピンユエンだがキャッチされた。しかし振りほどく。残り1分。スタシャクのタックルは切られる。どちらも出られない。ピンユエンのワンツーはかわされる。組み付いたスタシャクだが受け止められる。タイムアップ。

微妙だが3Rピンユエン?

30-27、29-28×2の3-0でピンユエンがUFCデビュー戦勝利。1Rも上になっているだけのスタシャクにポイントを与えないジャッジがいたか。

TDDやポイントメイクに課題は残るピンユエンだが、UFCで5戦している相手と互角に戦えるレベル。ローカル時代の戦績は参考にならなかったが、中国も強い選手が出てきている。