格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN.11:予想と展望

すべてMMAルールで、MMAキャリアが浅い選手もウヌルジャルガルくらい。MMA以外のルールの試合もなし。RIZINではかつてないくらいまともなMMAイベントのラインナップ。

第1試合・70kg契約5分3R
ダロン・クルックシャンク vs. トム・サントス

前回、修斗世界王者松本をKOし連敗を止めたクルックシャンク。RIZINレギュラー入りを果たしたか。今回の相手のトム・サントスはキック王者で、RoadFCでは元ライト級王者でUFCファイターのナム・ウィチョルに2試合連続KO勝利。パンクラスでも連続KO勝利している。

ストライカー同士だが、アンディ・サワー戦ではクレバーにグラウンド勝負したクルックシャンクだけに、今回もサントスとは打ち合わないか。クルックシャンクがグラウンドで一本勝ち。

第2試合・59kg契約5分3R
オニボウズ vs. トップノイ・タイガームエタイ

ムエタイで200戦以上のキャリアを持つトップノイ。2年前・23歳からMMAに転向しここまで5勝1敗だが、相手のキャリアも同じくらいの相手ばかりで、10戦以上のキャリアがあるのは今回が初めて。両者ともフライ級での試合経験があるが、あえて59kgなのは、今後もフライ級の試合は組むつもりがないという意思表示なのか。

朝倉海の代役として登場となるオニボウズ。ここまで扇久保・前田と2試合連続テイクダウンを奪われての敗戦。ストライカーだが、相手がトップノイならウィークポイントのグラウンド勝負に行くか?大舞台ということで変に空気を読んで打撃勝負しなければオニボウズ一本勝ち。

第3試合・女子49kg契約5分3R
石岡沙織 vs. 山本美憂

昨年のDEEP JEWELSでの浅倉カンナとのRIZINトーナメント出場決定試合で敗れて以来の試合となる石岡と、いまだRIZIN以外での試合経験がないが、トーナメントに出場し一回戦負けした山本の対戦。

山本はここまでタックルでテイクダウンは取れてもそこから何もなく、結局一本を取られるというのが負けパターン。最近は柔術の試合なども出場しているが、40過ぎてからはそこまで成長は期待できないだろう。勝つには3Rずっとテイクダウンして固め続けるしかない。石岡一本勝ち。

第4試合・女子57kg契約5分3R
中井りん vs. 杉山しずか

1年半前の村田夏南子戦以来のRIZIN登場となる中井りん。杉山は昨年末にデビュー2戦目の渡辺華奈に判定負けし、先月のJEWELSでは藤森に判定勝ち。

女子ではずっと層が薄い階級で戦ってきた中井。同じくらいのキャリアがある相手との対戦はフライ級に落としてからは初めて。フィジカル差で中井有利か。中井判定勝ち。

第5試合・無差別級5分3R
シビサイ頌真 vs. ボルドプレフ・ウヌルジャルガル

今回、唯一未知数なのがモンゴル・チーム朝青龍のウヌルジャルガル。公式プロフィールには「カリフォルニア州のローカル大会UofMMAで北米、そしてヘビー級デビュー戦を2RTKO勝利で飾る」とあるが、これは2分3Rのアマチュアの試合。また、「13年に行われたADCCアジア大会では3位入賞」とあるものの、これは予選などはなく出場料を払えば誰でも出られた試合で、出場者5人中の3位。シュレック関根に膝十字を極められ秒殺負けしている。実は同じ大会に1つ下の階級でシビサイも出ていて準優勝している。そこまで特筆すべきキャリアではないか。判明している唯一の戦績であるアオルコロ戦は、当時キャリア1年程度のアオルコロがテイクダウンされると下から全く返せずパウンドをもらうだけというひどい内容だったものの、ウヌルジャルガルの動き自体は悪くなかった。ただそれから2年以上のブランクが気になるが。

巌流島で宝の持ち腐れだったシビサイ。打撃の差でシビサイ有利だろう。シビサイKO勝ち。

第6試合・70kg契約5分3R
北岡悟 vs. ディエゴ・ブランダオン

体格的にはUFC時代のフェザーが適正と思われるブランダオン。UFC日本大会での菊野戦のような短時間でのKO勝利が多い。22勝12敗だが、1Rで決着しなかった場合の戦績は8勝9敗と5割以下。序盤の爆発力が怖い。北岡は長期戦に持ち込みたいが、凌いでも前半でダメージを貰いすぎていたら逆転は難しいので、序盤の入り方が勝敗を分けそう。

2Rギロチンで北岡勝利希望。

第7試合・73kg契約5分3R
五味隆典 vs. メルビン・ギラード

5連敗中の五味と7連敗中のギラード。ギラードはUFC以降の9戦で5回の計量失敗(計量成功している試合もウェルターやミドルでの試合だったりする)。試合に対するモチベーション自体が切れていないか。かつては打撃の強い選手だったが、ここ3戦はKO負け。

一方の五味も、グラウンドに大きな穴があるのは確かだが、5連敗のうち前回の矢地戦以外は打撃でも劣勢だった。

お互い防御力が極端に落ちているだけに、決着はKOの可能性が高いか。序盤で終わらなければグダグダになる危険もあるが。五味KO勝ち。

第8試合・93kg契約1R10分・2R5分
イリー・プロハースカ vs. ブルーノ・カッペローザ

RIZIN旗揚げ戦でオークストリスに打撃のレベル差を見せられてKO負けしたカッペローザが久々の参戦。あれからブラジル国内で3連続KO勝利しているが、相手のレベルがイマイチなので成長したかは判断不能

プロハースカKO勝ち。

セミファイナル・60kg契約1R10分・2R5分
堀口恭司 vs. 扇久保博正

なぜ60kg契約でなぜ1R10分なのかが気になるが、堀口サイドの要望なのだろうか。5年前の試合からは確実にレベルの差は開いているが、扇久保陣営に十分な対策期間があるだけに、簡単には終わらないと思いたい。

堀口がパウンドでKO。

メインイベント・女子49kg契約5分3R
浅倉カンナ vs. RENA

RENAが前半にタックルを切れれば打撃をボディに入れて失速させて優位に試合を進めると思うが、1Rもしテイクダウンされたままの展開が続けば、浅倉に精神的余裕も生まれて2R以降も厳しくなりそう。

浅倉判定勝ち。

イベント開始は15時だが、メインは20時からの地上波で生中継されることが決まっている。第1試合が始まるのはいつもどおり20分以上経過してからになるだろうが、今回に限って過去最小の10試合で、セミまでの9試合に4時間半かけることに。途中の2度の休憩が長そう。

速報します。