格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN.13:キックルールワンマッチで堀口 vs. 那須川決定。砂辺 vs. 越智他全11カード発表。

キックボクシング58kg契約3分3R
那須川天心 vs. 堀口恭司

当初は天心 vs. 堀口はキックトーナメントで「決勝で当たるのではなく、両者が1回戦を勝ち上がれば大みそかの準決勝で当たるトーナメント組み合わせにしたい」と言っていたが、つまりは1回戦お互い咬ませ犬(そこまで露骨じゃないにしてもそこそこ楽な相手と)になると思っていたので、そういう無駄なカードがなくなって良かった。堀口もキックで1戦してしまうとその分幻想がなくなるだろうし、いきなりの方が盛り上がる。

一方、キックトーナメントは8人トーナメントから大晦日ワンデーの4人トーナメントに縮小。出場選手にしても大雅や内藤大樹など、去年のキックトーナメントと比べるとレベル的には段違いだが、堀口のような飛び道具抜きではただのキックのトーナメントになってしまい、RIZINでどれだけ需要があるか。天心にとっては大晦日のキックトーナメントこそが本当のキック vs. MMAだと思う。どちらの試合が観客を盛り上げられるかという意味で。

堀口は会見では年末のキックトーナメントにも出る意欲を見せていたが、キックでも本当にトップを狙うくらいの意欲がないのなら、本来のMMAに戻って欲しい。

キックボクシング59kg契約3分3R
大雅 vs. 原口健飛

 原口はRISEで行われたRIZINキックトーナメント出場者決定トーナメントの優勝者。しかしトーナメント自体が行われないということでワンマッチに。相手はK-1の60kg級王者だった大雅。普通に考えれば大雅が打倒天心の最右翼だが。

たまアリのRIZINで天心がからまないキックのワンマッチが組まれるのは、中井りん欠場で急遽組まれた海人 vs. ウザ強くらいで、普通のキックボクサー同士の試合は初めて。トーナメントでもなくなり、見る側が戦う意味を見出しにくいカードになってしまった。天心 vs. 堀口よりこの試合の方が年末のトーナメントの盛り上げに大きく影響しそう。

110kg契約5分3R
ミルコ・クロコップ vs. ロッキー・マルティネス

 5月に膝靭帯を断裂したミルコ、当初は榊原委員長も「客観的に見て大晦日に間に合わない」と言っていたのが、大晦日どころかその3ヶ月前に出場。しかし、コンディションはどうなのか?地味に強いマルティネスが勝つ可能性も高い、リスキーなカード。

女子49kg契約5分3R
浜崎朱加 vs. 黒部三奈

 発表済みのカードだが唯一の女子の試合でもなく、MMAのカードも多いので、埋もれてしまいそう。

53kg契約5分3R
砂辺光久 vs. 越智晴雄

 パンクラスとDEEPのストロー級王者対決。砂辺がRIZIN参戦をアピールした時、榊原委員長は「ストロー級の試合は組まない」と言っていたが、今回はちゃんとストロー級で組まれている。ただ次回以降があるかは内容次第だが。越智はtwitterで砂辺に対戦アピールしていたが、多分たまアリに見に来る客の99%はそのことを知らないはず。パンクラス vs. DEEPと言ってもRIZINファンにはピンと来ないかもしれない。その上王者同士で固い試合になったら、これがストロー級で組まれる最初で最後の試合になりそう。

59kg契約5分3R
朝倉海 vs. トップノイ・タイガームエタイ

 RIZIN.11で組まれていたが、海欠場で代役のオニボウズがトップノイと対戦。豪快にKOして見せて、結果いきなり組まれるよりは期待感が上がるカードに。トップノイのグラウンドは未知数だが。

66kg契約5分3R
朝倉未来 vs. カルジャガ・ダウトベック

 連戦となる未来。RIZIN.12の試合後に川尻・高谷との対戦をアピールしていたが実現せず。相手はタイガームエタイ所属の6勝1敗の選手。ここでこけずに大晦日の大物との対決につなげてほしい。

57kg契約5分3R
中村優作 vs. マネル・ケイプ

 中村優作がちゃんとMMAで、しかもフライ級で試合が組まれるとは思わなかった。堀口がバンタムで戦っていることでほぼ機能していないフライ級だが、この二人の試合なら盛り上がるはず。

女子49kg契約5分3R
アンディ・ウィン vs. 山本美憂

 デビュー2戦目で一本負けした山本のリベンジマッチ。あれからの成長度を測るにはちょうどいいが、今回のラインナップでは見劣りがする。しかし山本の試合は毎回フジテレビではガッツリ放送されるので、この試合もそうなりそう。

93kg契約1R10分・2R5分
イリー・プロハースカ vs. ジェイク・ヒューン

 PFLヘビー級リーグ戦に出ていたジェイク・ヒューンだが、初戦でKO負けし、そのまま2戦目を行うことなくフェードアウト。PFLのオフィシャルサイトでは試合結果からも削除され、存在しなかったことになっている。今回も豪快にKOされることを期待したカードか。

70kg契約5分3R
ダロン・クルックシャンク vs. ディエゴ・ブランダオン

 連勝中のクルックシャンクと、北岡に衝撃KO勝ちしたブランダオン。いいカードだが、できればなんのテーマもなく組むより、それぞれ日本人との対戦が見たかった気がする。