格闘技徒然草

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UFN136:第9試合・アレクセイ・クンチェンコ vs. チアゴ・アウベス

ウェルター級。

M-1ウェルター級王者のクンチェンコはMMA18戦全勝。18勝のうち、KOが13試合あり一本勝ちはわずかに1つ。軍隊格闘術のロシア王者で柔道も学んでいる。ロシア国内ばかりで戦ってきていて実力は未知数の部分もあるが、デビュー戦でいきなりメインカードで元タイトル挑戦者との対戦というのは期待の現れか。34歳。

クンチェンコと同い年のアウベスはGSPのタイトルに挑戦したのが9年前だが、最近4戦は1勝3敗。ランキングから陥落して久しい。前回も同じく地元出身のUFCデビュー戦だったカーティス・ミレンダーと対戦しKO負けで咬ませ犬となってしまった。今回もおそらくそれが期待されて組まれたのだと思うが、それを跳ね返せるか。

牽制のジャブを入れるアウベス。クンチェンコ様子見なのか全く手を出さない。ようやく右を出したクンチェンコ。アウベスは牽制の蹴り。クンチェンコワンツー。ロー。両者なかなか間合いに入っていけない。徐々に手数が増えてきたクンチェンコ。アウベスの右がヒット。プレスしてきたクンチェンコ。ケージ際まで詰められているアウベスだが前に出てパンチを入れる。クンチェンコ左ボディから右フック。前に出るアウベスに右を合わせる。ホーン。

1Rは両者手数が少なく微妙。アウベスは牽制のローが多かったのでクンチェンコか。

2R。アウベスがパンチを打ち込みクンチェンコも打ち返す。アウベス強烈なロー。またプレスしていくクンチェンコ。アウベス二段蹴り。しかしケージ際まで下がっている。プレッシャーはかけるクンチェンコだがちょっと手数が少ない。アウベス右ハイ。アウベスのローにクンチェンコがローを返すとアウベスはワンツーを入れる。クンチェンコがパンチで攻めるがアウベスのローをもらいバランスを崩す。パンチを出したクンチェンコにアウベスも打ち返した。ホーン。

2Rはアウベス。両者1Rの倍くらい手数は出しているがまだ静かな展開。

3R。クンチェンコまたプレスしてパンチを入れていく。アウベスもローからパンチを返す。両者ギアが上がってきた。アウベスの蹴り足をキャッチしてこかすと、立ち際に蹴りを入れたクンチェンコ。さらにケージ際に詰めて尻クラッチからテイクダウン。足で距離を作ってすぐ立ったアウベスだが、そこにすぐ間合いを詰めてパンチを入れるクラッチ。ケージを背にしたアウベスにパンチを打ち込んでいくクンチェンコ。肘で飛びこんだ。ボディに膝。回転肘。空振り。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でクンチェンコ勝利。

初戦で元トップのアウベスを下したクンチェンコだが、正直期待はずれ。3Rの攻めを最初から出来ていたら良かったのだが、様子見が長すぎた。