格闘技徒然草

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UFN136:第10試合・アンドレイ・アルロフスキー vs. シャミル・アブドゥラヒモフ

ヘビー級。アルロフ12位、アブドゥラヒモフ14位。

2005年にタイトルを獲得し、途中一度離脱したものの現在もUFCで戦い続けているアルロフ39歳。アルロフ以前に王者で今もUFCに上がっているのはBJ・ペンしかいない。階級を何度も変えて一時は引退もしたペンに対し、アルロフはヘビー級のみ。9KOと16勝はUFCヘビー級史上1位タイ。5連敗で引退危機に陥ったが、その後はパッとしない内容ながら2連勝して復活。が、前回は25歳で全勝全フィニッシュのタイ・ツイバサ相手にフルラウンド戦ったものの判定負け。往年のフィニッシュ力はもう完全に消え失せている。

2015年からUFCに参戦し3勝2敗の地元ロシア・アブドゥラヒモフだが、若くはなく37歳。散打・キックがバックボーンで、ロシアでは珍しくサンビストではないがレスリングの経験はある。UFCでは一度だけデリック・ルイス戦でメインに抜擢され、3Rまでテイクダウンで優勢だったが、消耗し4Rに逆転KO負け。他は前座クラスの相手との試合ばかり。ヘビー級らしくフィニッシュ率は高いが、動きも鈍重で試合はかなり微妙。

ローをキャッチしてテイクダウンしたアブドゥラヒモフ。しかしグラウンドには付き合わず立たせた。組んでボディに膝を入れるアルロフ。アブドゥラヒモフ、またローをキャッチするとパンチを打ち込みながらテイクダウン。今度は寝技に付き合う。上になり肘を入れる。密着したままパウンド。膠着。ブレイクがかかる。飛び込んでパンチ連打を打ち込むアルロフ。四つに組むが離れた。ローで足を払われたアブドゥラヒモフ。残り10秒でアルロフがパンチで出ると支釣込足でテイクダウンを狙うが、プッシングで弾き飛ばされる。ホーン。

1Rアブドゥラヒモフ。

2R。四つから膝を入れたアルロフだがローブロー。まず足が上がってないからローブローになる。再開。アブドゥラヒモフはまたローをキャッチしてテイクダウン。ガードに入ると頭を起こさずレイ&プレイ。アルロフも下からアブドゥラヒモフの腕をホールドするだけ。ケージ際に移動したアルロフ、立とうとしたがそこにアブドゥラヒモフのパンチ連打をもらう。立って離れた。四つに組むとアルロフが外掛けテイクダウン。が、すぐに立たれる。また四つになり膝の打ち合い。アルロフが投げてテイクダウンするが時間がもう無い。ホーン。

2Rアブドゥラヒモフ。両者ともの密着してからのコツコツした打撃ばかりで、KOできる攻撃を出していない。

3R。両者スローダウンし手が出ない。四つになって相撲状態から対してダメージもない膝を打ち合う。そして膝がローブローに。何度も中断になり集中力が切れてる。最後はアルロフが飛び込んでテイクダウンを狙ったが倒せずタイムアップ。

判定29-28、30-27×2の3-0でアブドゥラヒモフ勝利。