格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFN142:第6試合・岡見勇信 vs. アレクセイ・クンチェンコ

ウェルター級。

キャリアが残り少ないのでランカーとやりたいという岡見だが、ウェルターは層が厚く、現ランカーのマグニーやウスマンは7連勝、レオン・エドワーズは5連勝してようやくランカーとの対戦が組まれた。もちろん人気選手ならもっと早くチャンスが巡ってくるが、残念ながら岡見は人気選手ではない。前回のリマ戦はテイクダウンからの押さえ込みで判定勝ちしたが、その時のようなセイフティな戦い方ではランカーとの対戦が組まれるまでは時間がかかるだろう。今後を考えると内容も問われる試合。

クンチェンコはM-1チャレンジウェルター級王者で、9月のロシア大会でいきなりメインカードデビューと期待されていたが、チアゴ・アウベス相手に1,2R様子見しすぎ。3Rに手数を増やして判定勝ちしたがインパクトは残せなかった。あれが実力なのか、UFC初戦で警戒しすぎただけなのか。時差的には岡見のほうがホームに近いものの、クンチェンコをかつての強豪と当てて勝たせて箔をつけるための試合とも見られている。

見合い。間合いに入らない岡見にクンチェンコはじわじわ出る。ロー。岡見タックル。距離があり受け止められる。ケージに押し込もうとしたが引き剥がされた。クンチェンコが出てきてパンチを入れる。左。ワンツーを入れた岡見。クンチェンコの右をもらう。ケージ際まで下がる岡見。手が出ない両者。岡見ワンツー。タックルで押し込んだ。四つでクラッチしようとするがクンチェンコはボディにパンチを入れる。ブレイクがかかる。ミドルを入れたクンチェンコ。パンチで出るが岡見下がってかわす。ホーン。

1Rクンチェンコ。岡見のセコンドからは「このラウンドは微妙ですから次のラウンドしっかり取りに行きましょう」との指示が。

2R。タックルに入った岡見だが切られる。立つと岡見またタックル。シングルレッグだが亀になり固まる。セコンドの指示で立つ岡見。クンチェンコパンチで出る。ワンツーを打ち込むクンチェンコ。パンチの手数を増やしてきた。プレッシャーを掛けられケージまで下がる岡見。タックル。タイミングは良かったが切られた。しかしケージに押し込む。倒せず離れた。出てきたクンチェンコにシングルレッグ。しかし切られて鉄槌を入れられる。ケージに押し込む。離れる。クンチェンコプレスしてくる。岡見逃げ気味のタックル。切られて引き込み。スクートで見合うがブレイク。残り1分。パンチを打たれるとまたタックル。がぶられて殴られるが止まったまま打たれ続ける。引き込んだがクンチェンコ付き合わずまたブレイク。テンカオに左を合わされ倒された岡見。ホーン。

2Rもクンチェンコ。

3R。じわじわ下がる岡見。クンチェンコの右をもらいぐらつく。タックルに。タイミング良く組み付いたがケージに押し込む。テイクダウンを狙うがクンチェンコのブラウン肘連打をもらう。離れた。タックルに入るが引き込んだ岡見。クンチェンコ離れてブレイク。またタックル。切られて亀で止まった岡見。バックから殴られガードを取るがクンチェンコ立つ。ブレイク。タックルを切られ続ける岡見。残り1分を揃ってようやくパンチで打ち合う岡見。右を打ち込まれた。シングルレッグに入ったが倒せずタイムアップ。

3Rもクンチェンコ。

30-26×2、30-27の3-0でクンチェンコ勝利。

テイクダウンを15回仕掛けて1度も取れなかった岡見。ヒットした打撃はクンチェンコ141発に対して岡見10発。完敗。