格闘技徒然草

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UFC on ESPN+3:第2試合・ルスタン・ハビロフ vs. ディエゴ・フェレイラ

ライト級だったが、ディエゴ・フェレイラが1ポンドオーバー。キャッチウェイトに。

ダゲスタン共和国出身のハビロフはコンバットサンボ世界王者。デビュー戦でのジャーマンKOで話題になり、一時は同郷のヌルマゴメドフと並んで期待のファイターだったが、ベンヘンとアドリアーノ・マルチンスに連敗してからは前座の試合ばかりでチャンスが与えられない飼い殺しが続いている。試合が行われるのも注目度の低い海外大会ばかりで、これで8試合連続・5年間アメリカでの試合から遠ざかっている。それでも前座ばかりとはいえ6連勝中。が、今回も海外大会の第2試合という扱い。6連勝すべてが判定で試合が地味というのも扱いの悪さの理由か。前回は1,2R僅差で、3Rにテイクダウンを2度奪ったもののそこから何もできず、メディアのジャッジがほぼ相手のケイジャン・ジョンソンを支持する薄氷の勝利。

カーロス・ディエゴ・フェレイラ改めディエゴ・フェレイラはUFC5勝2敗で、敗れた相手はダスティン・ポイエーとベネイル・ダリウシュ。こちらは5勝のうち4フィニッシュ。第2試合に出てくるレベルではないが、ハビロフとは実力が釣り合っている。柔術三段のグラップラー

フェレイラがジャブ、ローで間合いを詰めていく。ハビロフも下がりながら打ち返す。追いかけながらパンチを打ち込むフェレイラ。ワンツーがヒット。ハビロフタックル。倒した。背中を向けて立ったフェレイラを得意のジャーマンで投げたが、クラッチが切れてしまい抑え込めず立たれる。パンチで出るフェレイラ。右を打ち込んだ。ハビロフ今日はちょっと下がりすぎ。フェレイラがパンチで攻める展開が続く。またタックル。シングルレッグ。持ち上げて投げたハビロフだが、シングルレッグで掴んだ腕を足でホールドしたフェレイラがバックにつく。門脇チョーク!喉元に入っていたがホーンに救われたハビロフ。

1Rフェレイラ。最後のチョークはあと5秒あれば決まっていた。

2R。フェレイラがパンチで出るとまた下がるハビロフ。下がりながらではあるが、1Rよりはパンチを出している。ハビロフが距離を取るためお互いパンチを出しても届かない。ハビロフまたタックル。ボディロックして倒した。しかしスクランブルで立つフェレイラ。押さえ込ませない。残り1分。フェレイラが追いかけてパンチを入れる展開。ハビロフまたシングルレッグに入るがギロチンに捕らえて引き剥がすフェレイラ。またタックル。倒したがフェレイラすぐにリカバリー。フェレイラのパンチがハビロフの顔面を捕らえる。ワンツーがヒット。ホーン。

2Rフェレイラ。ハビロフ、7試合連続の判定勝ちはほぼ無くなった。

3R。手数を増やしているハビロフ。しかし倒さないといけない。ローをキャッチしてそのままパンチを打ち込んだハビロフ。足を止めて強いパンチを出していくハビロフだがフェレイラのヘッドムーブでヒットせず。手を出しているハビロフだがフェレイラの圧に後退する。ハビロフ、今成ロール気味にシングルレッグに入る。ケージでこらえたフェレイラがブラウン肘。倒せず離れた。残り1分。タックルも切られるようになったハビロフ。なおもタックル。今テイクダウンしたとしても極める時間もないと思うが何度タックルに行く。倒したがすぐにリカバリーされる。最後にフェレイラがケージに追い込んでパンチ連打を打ち込みタイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でフェレイラ勝利。

プッシュするつもりがないのに負けないUFCにとっては困った存在のハビロフをノーランカーのフェレイラがきっちり止めた。テイクダウンされても押さえ込ませなかったのが良かった。ハビロフは3年ぶりの敗戦。