格闘技徒然草

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UFC on ESPN+5:第8試合・ダニー・ロバーツ vs. クラウディオ・シウバ

ウェルター級。

ロンドン生まれ・在住のロバーツ。元ボクサーでUFCではここまで5勝2敗だが、組まれた相手はほぼ前座~中堅で、ランカークラスには勝利がない。マイク・ペリーにはKO負け。

シウバはブラジル人だがロンドン在住の選手。22歳でMMAのトレーニングを始めた後にロンドンに移住し、MMAのプロデビュー後、UFCと契約するまではずっとイギリスでキャリアを積んできた。UFCでも今回を含めて4戦中3戦がイギリスでの試合。唯一の地元ブラジルでの試合では、今日のセミに登場するレオン・エドワーズを破っている。そこから3年半のブランクを経て、昨年5月の復帰戦では1Rチョークで一本勝ち。タックルはスピードがなく、打撃も下手だが、寝技に持ち込めば強い。

パンチから組み付こうとしたシウバだが組ませないロバーツ。距離を取る。パンチ、蹴りを出していくシウバ。間合いがつまり左を打ち込んだロバーツだがかわされ組まれる。シウバテイクダウン成功。ロバーツはガードからダブルアンダーフックでホールドするがハーフにしたシウバ。足を抜いてパス。サイド。逆のサイドに移行。マウントを狙ったが足を絡まれハーフに。足が抜けてマウント。パウンドを打ち込むと肩固めへ。やや浅い。サイドに出て絞めようとしたが返され下になる。ロバーツパウンド。ホーン。

ずっと上にいても押さえ込んでいるだけの時間が長かったシウバだが、さすがに最後の10秒程度のパウンドだけでロバーツに入ることはないだろう。

2R。前に出てパンチを出したシウバだがカウンターをもらい効いた。しかしタックルに入るとスクランブルで上に。バックマウント。反転して上を狙ったロバーツだがシウバマウント。ロバーツがケージを足の指で掴んで返したが、レフェリー止めてマウントから再開させる。シウバ肩固めに入るがまた浅い。返され下に。オモプラッタ。外れて三角を狙うがこれも決まらず立たれる。消耗しているシウバにパンチを入れるロバーツ。もらったシウバだがクリンチするとテイクダウン。またマウント。パウンドを入れるシウバだが、スタミナ切れで威力がない。バックマウントから三角を狙ったが外され立たれる。ロバーツがパンチを入れるがホーン。

2Rシウバ。しかしもうガス欠気味。ガス欠のシウバに簡単にテイクダウンされるロバーツもどうかと思うが。

3R。棒立ちのシウバ。ロバーツがワンツーを打ち込むと引き込み気味に下に。ハーフからロバーツパウンド。ディープハーフで凌ごうとするシウバだが肘をもらいカット。シウバハーフガードから足関に。外ヒール。ロバーツ起き上がって外した。完全に消耗しているシウバだがガードから腕十字へ。ロバーツ持ち上げて叩きつけたが外れない。体勢が崩れて外れたかに見えたがレフェリー止めた。

シウバ薄氷の勝利。これでUFC4連勝になったが、あのテイクダウンと打撃でスタミナもないのでは、ランカークラスは厳しい。

ロバーツはいくら寝技の実力に差があると言っても、あそこまでスタミナが切れた相手から一本を取られるのはどうか。

リプレイを見るがロバーツがタップした様子はない。声を出したから止められたというペドロ・オタービオのパターンか?しかし止めたタイミングではもう腕十字は外れていたのでモヤモヤする。ロバーツは当然納得行かず。