格闘技徒然草

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UFC on ESPN2:第1試合・アレックス・ペレス vs. マーク・デ・ラ・ロサ

バンタム級

フライ級7位のペレスは今回からバンタム級に転向。バンタム級に上げるのは2017年12月のUFCデビュー戦以来。UFC3連勝で迎えた昨年11月のジョセフ・ベナビデス戦ではタックルを切られてのパウンド連打で1RKO負け。フライ級廃止が明らかになってから負けた選手でUFCをリリースされなかったのはペレスが初めて。

マーク・デ・ラ・ロサは初戦は本来フライ級のティム・エリオットにアナコンダチョークで一本負けしMMA初黒星を喫したが、その後は2連勝中。12歳から始めた柔術がバックボーンのグラップラー。妻のモンタナもUFCファイターで、現在女子フライ級で3連勝中。

プレスしてパンチを打ち込むペレス。デ・ラ・ロサはプレッシャーを受けて下がり気味だが、ペレスが距離を詰めるとカウンターを当てていく。ペレスがシングルレッグでケージに押し込み。倒した。ハーフからニーシールドで防ぐデ・ラ・ロサにパウンドを入れる。デ・ラ・ロサ下からキムラ。外してまたパウンドを打ち込むペレス。鉄槌。デ・ラ・ロサは下から肘を打ち返すがペレスの上からの攻めが優勢。ペレスがパウンドを落とし続けたまま1R終了。

1Rペレス。

2R。打撃からまたシングルレッグに入ったペレス。シングルレッグから脇を抜けてバックを取る。バックからパウンド。デ・ラ・ロサは引き込んでガードを選択。しかしインサイドからのパウンドをもらう。下から殴るデ・ラ・ロサだが、1R同様、立とうとする動きのないまま時間が過ぎていく。ホーン。

2Rペレス。上下の殴り合いで手数にそこまで差はないが、下からの打撃は強打(Significant Strike)としてカウントされないのでどうしても判定では不利になる。

3R。フィニッシュするしかないことを自覚しているのかは不明だが、下がらずパンチを出していくデ・ラ・ロサ。ローを蹴るペレス。タックルを狙ったデ・ラ・ロサだが止められた。手数が出なくなったデ・ラ・ロサ。ペレスはまたシングルレッグから脇をくぐってバックに。デ・ラ・ロサは同じようにガードを選択。もはやKO勝ちは難しいから、下からの極めしかないという判断なのかもしれないが、ペレスがパウンドで攻め続ける。タイムアップ。

三者フルマークでペレス勝利。

バンタム級復帰初戦で危なげなく完勝したが、本来のバンタム級ファイター相手にどれだけ戦えるかはこれから。

デ・ラ・ロサは安易にガードを取りすぎる。下から殴り返してもポイントにならないのだから、さっさと立つべきなのに、その動きは見られなかった。さすがにこの内容で勝っていると思ったわけではなく、素直にペレスの勝利を讃える。