格闘技徒然草

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UFC on ESPN2:第3試合・レイ・ボーグ vs. ケイシー・ケニー

バンタム級だったがフライ級から上げたボーグがまさかの1.5ポンドオーバー。

フライ級3位のボーグだが、もうフライ級は廃止の方向なのか、バンタム級に上げての試合に。昨年4月の試合はマクレガーのバスアタックで目を負傷し中止に。翌月の試合は息子の手術で延期。昨年11月の試合はドクターチェックで以上が見つかり欠場。1年半ぶりの試合となるが、相手が2回変わった上に、今週に入ってからようやく初参戦のケイシー・ケニーとの対戦が決定。

フィリップスはコンテンダーシリーズで勝ったもののUFCと契約ならず。育成団体LFAでフライ級のタイトルを獲得すると、先週バンタム級暫定王座決定戦で勝利し二冠王に。試合後にUFC参戦をアピールしていたが、直後に欠場選手の代役として本当にUFC参戦のチャンスが巡ってきた。先週の試合は秒殺KOで勝利しており、ダメージはない。

お互いフライ級の選手だが体格ではケニーが上回る。体重オーバーのボーグは腹筋がやや緩めだが、調整失敗か?

積極的に打撃を入れていくケニーを組んで押し込むボーグ。しかしケニーが入れ替えると足をかけてテイクダウン。ハーフからパウンドを入れていく。亀になったボーグ。両足フックしてバックマウントからチョークを狙うケニー。ケージを蹴って立ったボーグがそのままタックルへ。ケージで耐えるケニー。ボーグ尻クラッチからテイクダウン。ケニーは一瞬背中を向けて立つとすぐ正対しタックルに。スイッチを狙ったボーグだが失敗しバックに回られる。ケニーはスタンドでバックをキープする。腕を掴んでチョークを防ぐボーグはそのまま倒れ込むとケージを蹴って上を取る。ホーン。

1Rはそこまで差はないがケニーのラウンドか。

2R。パンチからすぐタックルに入り押し込んだボーグ。こらえるケニー。脇をくぐってバックに回ったボーグ。そこからまたタックルに入るが耐えたケニーが逆にダブルレッグへ。また入れ替えたボーグ。尻クラッチからリフトしてテイクダウン。倒されたケニーが背中を向けて立ったがそこにまたタックル。また背中を向けて立とうとすると今度はバックに乗ってチョークへ。しかし尻を上げたケニーが前に落とした。逆にバックに回る。ボーグ立つが押し込んでいるケニーがボディに膝。残り1分。テイクダウンを狙う両者。離れ際にパンチを入れたボーグ。また尻クラッチからテイクダウン。倒されると背中を向けて立つケニーだが、ボーグは今度はその動きを読んでいて背中に乗る。ハーフバック。ケニーが尻を上げてゆすり、前に落としたところでホーン。

2Rケニー。

3R。打撃を入れるケニーだがボーグまたタックルからリフトする。しばらく持ち上げてからマットにたたきつけて上を取る。ケニーすぐ立つとボーグが背中に乗る。しかし降りた。スタンドでバックに回ったケニーだがボーグが正対しタックルへ。両足を束ねてテイクダウン。すぐに背中を向けて立とうとするケニーからバックマウント。また尻を浮かせて前に落としたケニー。逆にバックを取った。両足フックしバックマウントからチョーク。アゴに回した腕を外すとボーグが反転して上になるがケニーが立つとタックルに。スタンドでバックに回るとまたリフトしてテイクダウン。すぐ立つケニー。残り1分。離れた。ボーグが右を打ち込むとジャンピングハイ。残り10秒でお約束の我龍タイム。タイムアップ。

両者勝利をアピール。

29-28×2、30-27の3-0でケニーが超ショートノーティスUFCデビュー戦で勝利。

会場はブーイング。ボーグのリフトしてのテイクダウンは見栄えは良かったものの、その後の攻めはなかった。

メディアのジャッジはボーグ支持が多数。

http://mmadecisions.com/decision/9941/Casey-Kenney-vs-Ray-Borg

ボーグのコンディションが本当にベストだったのかがわからないが、ケニーも元々はフライ級の選手。初戦でランキング3位を下したのは評価できる。