格闘技徒然草

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UFC on ESPN+11:第8試合・ダニエル・ティーマー vs. チョ・ソンビン

フェザー級

地元スウェーデンティーマー。弟のデイヴィッドに続いてUFCと契約したダニエルだが、UFC5勝1敗の弟に対し、兄はここまで0勝3敗。弟同様、キックで数々のタイトルを獲得している。ローカル時代は全試合1R勝利していたが、当時は相手のレベルが低すぎたのか、UFCでは全く通用していない。

相手はUFC初参戦となる韓国のソンビン。日本のWARDOGでプロデビューし王者となるとKunlin Fightを経て、地元韓国のTOP FCに参戦。初戦で修斗環太平洋王者中村ジュニアをアッパーからのパウンドでKOするとそのまま無敗でフェザー級タイトルを獲得した。しかし、まだ世界レベルの相手との対戦はない。

長身でリーチが長いソンビン。ティーマーが間合いを詰めて左を打ち込み効いた!追い打ちのラッシュ。ソンビン離れて凌ぐ。間合いを詰めるティーマー。ソンビンは首相撲ティーマーがタックルで倒そうとしたが倒れず。離れた。パンチを入れていくティーマーだがソンビンがテンカオ。ティーマーレッグダイブでテイクダウン。ガードを取るソンビン。ティーマーパウンド。ソンビンガードから腕十字。外したティーマー。今度は三角を狙ったが密着して外すティーマー。またハイガードになるソンビン。ティーマーが外して飛び込みパウンド。しかしソンビンが反転して上を取る。ティーマー立った。離れ際にパンチを打ち込むソンビン。ティーマーパンチで出ていく。押し込むと離れ際にパンチ連打。サークリングで距離を取るソンビンを挑発するティーマー。ホーン。

1Rティーマー。ソンビンもやられっぱなしではないが、地元のティーマーの勢いに押され気味。

2R。間合いを詰めていくティーマー。ソンビンは下がって距離を取り、ティーマーが出てくるところにパンチを合わせる。冷静にリーチを活かした戦法に切り替えたソンビン。パンチで飛び込むティーマーをかわす。右ハイからバックブローを放つソンビンだがどちらも空振り。やや消極的なソンビン。間合いを詰めるティーマーにサークリングで距離を取り続ける。ティーマーも無理には追いかけず、見合いが続く。ローを蹴るティーマー。パンチで飛び込んだティーマー。ソンビンは組むと首相撲に捕らえて膝。引き剥がすティーマー。残り1分。出てこないソンビンに挑発のポーズを取るティーマーだが、自ら間合いに入っていくことはしない。見合いのままホーン。

2Rはヒット数がともに1桁。前に出ているだけのティーマーより、ヒット数で上のソンビン優勢と見るが、差があるほどのヒット数ではないと見てティーマーに入れるのもあり得る。

3R。また前に出るティーマー。間合いの際ギリギリまで出て飛び込んでくるのを待っているが、ソンビンはサークリングで距離を取ると遠い間合いからジャブを出していく。見合いが続きブーイング。ソンビンタックル。受け止めたティーマー。今度はティーマーのタックル。ソンビンしのいで離れる。ソンビンが飛び込んで首相撲から膝を入れたがティーマーそこにタックル。テイクダウン。すぐ下から仕掛けようとするソンビンだがティーマーは密着して下からの攻めを許さない。体勢を変えて膝十字を狙ったソンビンだが浅く抜かれる。逆にティーマーが上から足関狙い。しかしこれも浅く立たれた。ティーマーがケージに追い込みパンチをヒット。ソンビンは組んでボディに膝。ソンビンやや疲れが見える。残り30秒。右がヒット。ワンツー。ティーマーは無理に攻めず時間がすぎるのを待つ。ソンビンが手を出していくが手数が足りない。タイムアップ。

30-27×2、29-28でティーマー勝利。

ティーマー、UFC4戦目で初勝利。地元大会がなければ3戦目でリリースされているところだが。

ソンビンは勝てない試合ではなかったが、下の時間が長かったのが敗因か。手足が長く下攻めが得意なのかもしれないが、極められないと判定ではどうしても不利になる。最後も負けているのがわかっていたはずなので仕留めに行くべきだったが。