格闘技徒然草

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UFC on ESPN+14:メインイベント・ヴァレンチーナ・シェフチェンコ vs. リズ・カモーシェ

女子フライ級タイトルマッチ5分5R。カモーシェはランキング3位。

王者シェフチェンコ2度目の防衛戦は、9年前ローカル時代にMMA初黒星を喫したカモーシェとの再戦。その後はUFCで現バンタム&フェザー級王者のアマンダ・ヌネスに僅差判定負けしたのみ。

シェフチェンコ同様、挑戦者のカモーシェもバンタム級からの転向組。UFCデビュー戦(UFC初の女子戦)以来となるタイトル挑戦。バンタム級時代は次第にランキングが下がり下位ランカーに。フライ級転向後はジェニファー・マイアと同じくバンタム級下位ランカーだったルーシー・プディロヴァに勝ったのみ。正直、レベルが下がった感は否めない。

両者なかなか間合いに入らない。じわじわ詰めるシェフチェンコだが、カモーシェが距離を取りパンチが当たらない位置に。カモーシェがワンツーを放つが遠すぎてただのシャドーボクシングになってる。じわじわ出たシェフチェンコ。飛び込んで左を出す。シェフチェンコバックキック。極端にヒット数が少なく、当たっているのはローくらい。残り1分からホーンまで、ローが2発ヒットしたのみ。

1R手数でシェフチェンコ

2R。まだ間合いが遠いカモーシェ。踏み込んでパンチを出しても届かない。カモーシェ初めてタックル。しかし距離がありすぎてシェフチェンコは見てから対応しても切られる。じわじわ出るシェフチェンコ。スーパーマンパンチがヒット。展開変わりないまま残り1分。シェフチェンコが時折飛び込んでパンチをヒットさせる。カモーシェもパンチを出すが届かない。シェフチェンコバックブローからワンツーのコンボ。ホーン。

2Rシェフチェンコ。カモーシェのヒット数、1R・2Rともに2発のみ。展開を変えなければ判定での勝ちはなくなる。

3R。初めてミドルを当てたカモーシェ。蹴り合い。このラウンドも間合いが遠いためカモーシェのパンチはまるで届かない。会場はブーイングが飛ぶ。シェフチェンコが前に出てワンツーをヒットさせる。カモーシェスリップ気味にダウン。寝たままのカモーシェだがシェフチェンコ付き合わない。ブレイク。カモーシェが出たところで四つに組んだシェフチェンコ。ダブルアンダーフックから反り投げでテイクダウン。カモーシェは下から両腕をホールでしてかかと蹴り。このままだとラウンドを落とすだけだが…。密着したまま細かい打撃を入れ合う。ホーン。

3Rシェフチェンコ

4R。今さら手数を増やしてきたカモーシェ。ただ、相変わらず間合いが遠くパンチは届かない。シェフチェンコの踏み込んでのパンチやローがヒットする。カモーシェタックル。かわされた。ギロチンで引き込んだが外されガードに。ラバーガードで固定するカモーシェ。放すとまたかかと蹴り。シェフチェンコはパスを狙う。ブレイク。タックルに来たカモーシェにバックブローをヒットさせたシェフチェンコ。がぶりながら殴る。ハーフで押さえ込む。スイープを狙うカモーシェだがホーン。

4Rシェフチェンコ

5R。パンチを出すカモーシェだが、おそらくこの試合一発もヒットしていない。相手の手前の空を殴っているだけ。カモーシェシングルレッグ。がぶって切ったシェフチェンコ。ガードを取るカモーシェ。ハイガードを取ろうとするカモーシェだが、シェフチェンコが密着したままなので何も仕掛けられない。ハーフにしたシェフチェンコ。肩パンチ。カモーシェは下から嫌がらせの打撃を入れるくらいしかできない。残りわずかで立ち上がったシェフチェンコ。スタンドに戻ったところでタイムアップ。

四方に礼をするカモーシェ。さすがに勝ったとは思って内容で無表情。

判定三者ともフルマークでシェフチェンコ勝利。

カモーシェはスタンドではまったくリスクを取ろうとせず。グラウンド勝負という作戦だったとしても、距離を取りすぎていたらタックルも決まらない。怪我でもしていたのかもしれないが、最後まで勝負しようという心が見えないまま終わった。