格闘技徒然草

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UFC244:第10試合・スティーブン・トンプソン vs. ヴィセンテ・ルケ

ウェルター級。トンプソン9位、ルケ14位。

ローキック禁止のアメリカン空手出身のトンプソンは、派手な蹴り技でKO勝利を重ねてタイトル挑戦まで行ったものの、ウッドリー戦は両者攻められない凡戦となりドロー。ダイレクトリマッチも同じような展開で判定負け。ホルヘ・マスヴィダルにはダウンを奪って完勝したが、次戦のダレン・ティル戦は僅差判定負け。さらに前回はライト級から上げてきたばかりのアンソニー・ペティスにスーパーマンパンチでまさかの(そしてキャリア初の)KO負け。ここ3年で1勝しかしていない。

ルケは直近11試合で10勝1敗9フィニッシュ勝利だが、なぜかランカーとの対戦が組まれず。ノーランカーに勝ち続けてランキング入りしたが、またもノーランカーとの試合が組まれているうちにランキングから外れてしまうこともあった。前回は同じノーランカーのマイク・ペリー相手に初の判定勝ちとなったが6連勝となり再びランキングに復帰。ようやくランカーへの挑戦が実現する。

半身でステップするいつもどおりのトンプソン。ルケが出てくるところにジャブ。ルケはカーフキック。前に出たルケの右のダブルがヒット。トンプソンはワンツーをヒットさせる。前に出るルケ。トンプソンのカウンターをもらったが構わず出て追いかけると左のダブルを打ち込む。トンプソンの顔面をかすめた。距離を取るトンプソン。ジャブから右を打ち込むトンプソンにカーフキックを入れたルケ。右ミドル。ケージまで下がらせるとパンチを打ち込んだ。ケージを背負うトンプソンだが自らパンチで出て脱出。ワンツーから右ミドルを入れたトンプソン。出てくるルケに何度かカウンターが入っているが浅いか。ホーン。

1R僅差だがヒット数でルケか。

2R。トンプソンサイドキック。ルケはカーフキック、右ミドル。トンプソンはワンツーを返す。ステップしながらパンチを打ち込んでいくトンプソン。手数が多くなってきた。ルケは打たれても出ていく。前蹴りでふっとばされたルケだが後転して立つ。パンチで出たルケだがかわされ初めてケージを背負う。パンチを打ち込むトンプソン。ブロックして凌いだルケ。しかしけっこう打たれた。ルケのガードの間を縫ってパンチが入る。下がったルケ。またケージを背負う。トンプソンが強打を打ち込む。ルケも打ち返すがトンプソンの連打がヒット。ステップして飛び込んでのパンチを入れるトンプソン。乗ってきた。ルケも打ち返すが劣勢のままホーン。

2Rトンプソン。

3R。出てくるルケのパンチを見切ってカウンターを入れていくトンプソン。また前蹴りで倒した。出てきたルケにカウンターの左がビッグヒット!ダウン!トンプソンパウンド!ルケガードで凌ぐとトンプソンは離れて立たせた。手が出ないルケ。出ていくがトンプソンの打撃をもらう展開が続く。ルケ後退。トンプソン右ハイ。距離を取って打撃を入れ続けるトンプソン。ルケのパンチはかわされる。トンプソンの右が入りぐらついた。ハイからワンツーを打ち込むトンプソン。ルケ立っているのが精一杯か。トンプソンが打撃をまとめたらもう止められそうだが、トンプソンはじっくり見ている。残りわずかでルケが手を出していくがかわされタイムアップ。

30-26×2、29-27の3-0でトンプソン勝利。3Rは10-8ついたか。

久々に強さを見せたトンプソン。ルケは中堅クラスには無双していたが、上位ランカーの壁は厚かった。