ライトヘビー級。
UFC初参戦のガムザトフ。WSOFから昨年PFLに出場すると、予選リーグは2連勝して3位となったが、決勝トーナメントは負傷で不出場。MMA13戦全勝。バックボーンはスポーツサンボとアマチュアキックボクシングで、グラップリングでも実績を残している。
ブラジルのアブレウは2月にUFCデビューし、ここまで1勝1敗。初戦は終始消極的な展開のまま判定負け。2戦目はサム・アルヴィー相手に両者手数が少ない展開から判定勝ち。ローカル時代は一本勝ちの多いグラップラーだったが、UFCではあまりグラウンドの展開は見せられていない。
両者牽制の打撃戦。ヒット数ではガムザトフが上回る。アブレウ終盤もペースを変えないまま1R終了。
2Rに入ると、1Rは落とした自覚があるのかアブレウが圧を強める。しかし相変わらず両者ともに単発の打撃を入れる展開が続く。アブレウがワンツーをヒット。ガムザトフも打撃を打っていくが、四つに組んだアブレウが大内刈りでテイクダウン成功。インサイドからパウンドを入れる。肘。蹴って距離を作り立ったガムザトフ。ホーン。
2Rアブレウ。
3R。間合いに入らないところで打撃を打ち合う両者。お互い相手の打撃が届かない位置から打っているので、リスクは少ないが観客には刺激の薄い展開に。間合いを詰めてパンチを入れたガムザトフ。サークリングで距離を取るアブレウ。カウンターを狙うが空振り。バックキックを狙ったガムザトフに組んでバックに回ったアブレウだが、ガムザトフすぐに正対。ガムザトフタックルに。倒せず。時間がない。離れたガムザトフ。アブレウタックル。受け止めたガムザトフがケージで耐える。タイムアップ。
判定29-28、28-29、29-28のスプリットでガムザトフ勝利。
接戦だったが、両者ともにリスクを冒さずにジャッジに勝利を委ねた。