格闘技徒然草

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UFC on ESPN7:メインイベント・アリスター・オーフレイム vs. ジャルジーニョ・ホーゼンストライク

ヘビー級5分5R。アリスター6位、ホーゼンストライク14位。

ウォルト・ハリス欠場により対戦相手が変更になったアリスター。前回4月のロシア大会でも、アレキサンダー・ヴォルコフ戦が負傷欠場で流れてアレクセイ・オレイニクに変更となっている。ガヌー・ブレイズに連続KO負けしたが、ここ2戦は格下相手ということもあり1RKO勝ち。ホーゼンストライクは3試合連続KO勝ち中とはいえ、ランク外の相手としかやっていないし未知数。とはいえオッズは僅差となっており、かろうじてアリスターがフェイバリット。

昨年RIZINに参戦し、勝ったが全く盛り上がらないスプリット判定勝ちで二度と呼ばれなかったホーゼンストライク。当時は倒されて下になると何もせずホールディングするだけで、試合前には体にクリームを塗ってくることでイエローカードを出されるなど、あまり期待できない印象だったが、UFCでは3試合連続KO勝ち。ここ2戦は9秒・29秒と秒殺勝利している。一方で、グラウンドでの対応力についてはまだ不安が残る。

ホーゼンストライクのローをキャッチしようとして失敗したアリスター。ホーゼンストライクがパンチのフェイントを見せるとガードを固める。自らは出ないアリスター。ホーゼンストライクもここ2戦のKO勝ちとは違い慎重な立ち上がり。アリスタータックル。受け止めたホーゼンストライクだが四つでクラッチすると投げてテイクダウン。ハーフ。ホーゼンストライク、抑え込まれて何もできないが、ニーシールドで距離を作り立とうとする。しかしアリスターが押さえ込んでサイドをキープ。押さえ込んだまま肘を頭部に入れる。ホーン。

1Rアリスター。やはり寝かされてからのリカバリーがないホーゼンストライク。しかしアリスターも仕留めに行かないと、毎ラウンド最初に打撃をもらう危険がある。

2R。組み付いてきたアリスター。ホーゼンストライク受け止めるがケージに押し込まれる。膝の打ち合い。ヘビー級らしからの地味な展開に会場はブーイング。四つでクラッチしたアリスターがまた投げを狙ったがこらえたホーゼンストライク。レフェリーブレイク。右を打ち込むホーゼンストライク。アリスターブロッキング。アッパーを打ち込むホーゼンストライクだがアリスターの左がヒット。またパンチで出るホーゼンストライク。ガードを固めたアリスターを深追いしない。左ミドルを入れたアリスター。ホーン。

2Rはテイクダウンを取れなかったものの、ヒット数でアリスター。ホーゼンストライクはアリスターがガードを固めたところが攻め時だと思うのだが、組まれるのを警戒しているのか消極的。

3R。アリスタータックル。ケージでこらえたホーゼンストライク。離れた。牽制の打撃を出すアリスターに対し、ホーゼンストライクも手が出ない。パンチを打ち込んでも腕でブロックされる。アリスター左ミドル。またケージに詰めてタックル。止めたホーゼンストライク。また投げたアリスター。ホーゼンストライク、リカバリーなくすぐに押さえ込まれるとホールディングして耐えるだけに。ハーフで押さえ込みパウンドを入れるアリスター。下から蹴り離そうとするホーゼンストライク。ホーン。

3Rアリスター

4R。アリスターがじわじわ間合いを詰める。ホーゼンストライクは間合いを測るようなジャブを出すが逆にアリスターのジャブをもらう。パンチでアリスターがガードを固めるとホーゼンストライクラッシュ。ボディ・顔面に打ち込むが、ブロックしきったアリスター。ホーゼンストライク、飛び蹴りからまたケージを背にガードを固めたアリスターにラッシュするが、やはりブロックされ攻め込めず。逆にアリスターの左をもらう。ホーゼンストライクが飛び膝から左ボディ。ホーン。

4Rはようやく手数でホーゼンストライクのラウンドになったが、もう判定では勝てない。

5R。組んで押し込んだアリスター。しかし引き剥がしたホーゼンストライク。アリスター、シングルレッグからもぐって上を取ろうとしたが失敗し立つ。打ち合わない両者に会場はブーイング。ホーゼンストライクがパンチで出るがディフェンスして凌ぐアリスター。ホーゼンストライク飛び膝。アリスターのタックルを切って出るが、パンチはブロッキングされる。残り10秒の拍子木がなったところでホーゼンストライクが飛び込んで右!アリスターダウン!追い打ちをかけず、アリスターはすぐ立ち上がっていたが、レフェリー止めた!

最後はホーゼンストライクがダウンを奪った時点で勝利アピール→割って入ろうとしたレフェリーだが攻撃がないのでそのまま立ち上がるアリスター→しかしレフェリーストップという展開。残り時間があるなら立ったとしても続行は無理かもしれなかったが、あのまま止めなければタイムアップが濃厚で、それならアリスターの判定勝ちだったのでは(5R10-8でドローの可能性もあるが)。ホーゼンストライクが普通に追い打ちをかけていれば即ストップは妥当だったが。

一発逆転で勝利したホーゼンストライクだが、穴も露呈し、評価は逆に下がった印象。次はデリック・ルイスとの対戦が見たい。