格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

ONE100:CENTURY:第1部第3試合・仙三 vs. リト・アディワン

ストロー級

フライ級キング・オブ・パンクラシスト仙三は長期欠場明けで3月の日本大会に直前オファーで出場したが、フライ級トーナメント一回戦でダニー・キンガド相手に健闘したものの判定負け。今回はストロー級に落としての試合。

フィリピン・チーム・ラカイのアディワンはONEウォーリアーシリーズで3連勝しこれが初のONE本戦出場。

組んだ仙三を首投げで投げたアディワン。袈裟からVクロスアームロックを狙う。入りは浅い。立った仙三。しかしVクロスを極められていた右肘が外れており、レフェリー止めた。

アディワンのTKO勝利。

リプレイで見ると、Vクロスを外して立とうとしてマットに手をついた時に脱臼した模様。アクシデントとも言えるが、何も出来ないままの悔しい敗戦。

UFC on ESPN+19:第10試合・マット・フレヴォラ vs. ルイス・ペーニャ

ライト級。

前日のRIZIN朝倉海と対戦した佐々木憂流迦の同門・セラロンゴファイトチーム所属のフレヴォラ。UFC戦績は1勝1敗1分け。最初の2戦は無駄にアグレッシブな打撃で会場を盛り上げたが勝ち星なし。前回はタックルからのテイクダウンで攻めて判定勝ち。

TUF出身・戦うボブ・ロスことルイス・ペーニャは無敗を集めたTUFで負傷により途中棄権。TUFウィナーのマイク・トリザーノとTUF後に対戦したが判定負けでMMA初黒星。フェザー級で191cmの長身だったが、体重オーバーしライト級に変更。前回は4年半ぶりの復帰戦となるマット・ワイマンにテイクダウンからのパウンドで圧倒し3RKO勝ち。

パンチで出るフレヴォラ。リーチの長いペーニャは距離を取りかわす。右を打ち込んだフレヴォラ。左右の連打でケージまで下がらせるとタックルに。テイクダウン。しかし押さえ込ませず立つペーニャ。飛び膝。フレヴォラ再びタックル。シングルレッグで持ち上げてテイクダウン。サイド。ペーニャ下からバニーチョーク!そのままスイープして返したが、外れて立たれた。ペーニャボディロックからバックに回りテイクダウン。パンチを打ち込む。離れるフレヴォラにラッシュ。ホーン。

1Rペーニャ。

2R。ペーニャが打撃で出る。ワンツー。飛び膝!ヒット。パンチで出るとフレヴォラタックル。切って膝を入れたペーニャ。キムラスイープ。回転して逃れたフレヴォラに首相撲から膝。パンチで引き剥がしたフレヴォラ。ペーニャがパンチをヒットさせていく。飛び蹴り。フレヴォラもスーパーマンパンチをヒット。ペーニャの左ハイがヒットしたがフレヴォラパンチで出る。シングルレッグに入ったフレヴォラにペーニャはキムラのカウンター。キムラから三角に移行しようとしたが外したフレヴォラ。ペーニャのガードに。バックを取らせて立ったペーニャをフレヴォラがスープレックスで投げたが、スイープしてマウントになったペーニャ。パウンド。ホーン。

2Rペーニャ。

3R。ペーニャが距離をキープしながらパンチを入れる。飛び込んでパンチ連打を入れたフレヴォラ。ペーニャ下がって距離を取る。打ち合いからスリップ気味に尻餅をついたペーニャ。すかさず組んだフレヴォラ。ペーニャケージで立つとキムラを狙うがフレヴォラ放してパンチを連打する。ペーニャまた飛び膝。残り1分。ジャブを入れるペーニャ。フレヴォラ出られない。パンチからタックル。こらえたペーニャ。タイムアップ。勝利アピールするフレヴォラ。

29-28ペーニャ、29-28フレヴォラ、29-28フレヴォラ。スプリットでフレヴォラ勝利。

ペーニャは納得できない様子で早々にケージを後にする。打撃のヒット数では1,2Rともにペーニャだったが…。

ONE100:CENTURY:第1部第2試合・プー・トー vs. ユン・チャンミン

フェザー級

格闘代理戦争を制したチャンミンは3月の日本大会でプロデビューすると1R一本勝ち。6月の2戦目も1RKO勝ち。ミャンマーのプー・トーはすべてONEでの戦績で、前座戦線ながら8勝1敗。

タックルでテイクダウンしたチャンミン。プー・トーギロチンに抱えたがパスされサイドを許す。クルスフィックスからパウンド。マウントに。背中を向けたプー・トーからチョーク。バックマウントを取られた体勢で殴るプー・トーだが、タップ。

戦績の割に、さっぱりグラウンドができなかったプー・トー。

UFC on ESPN+19:第9試合・エリク・アンダース vs. ジェラルド・マーシャート

ミドル級。

アメフト出身の元プロスペクト・アンダース。無敗でUFCと契約し、UFCでも連勝して3戦目で元王者のリョートとメインで対戦したがスプリット判定負け。その後、直前オファーでライトヘビー級に上げてチアゴ・サントスにKO負け。ミドル級に戻して連敗すると、またライトヘビー級に上げてストライカーのカリル・ラウントリーにダウンを取られまくって3連敗。前回はUFC0勝1敗の相手に1RKO勝ちして連敗を止めたが、今回からまたミドル級に戻している。

大味な攻めで、極めが強いが簡単にポジションを許し負けることもあるマーシャート。独特のスタイルで強いのか弱いのか良くわからない。UFC5勝3敗で、負けた相手はチアゴ・サントス、ジャック・ハーマンソン、ケビン・ホランド

パンチを入れたアンダース。連打をもらい倒れたマーシャートだが、アンダースはグラウンドを警戒して追い打ちせず立たせる。またパンチを入れていくアンダース。タックルに入ったマーシャートだが切られた。首相撲からの膝から左を入れるアンダース。組ませないように距離をキープし打撃を入れていく。左ハイ。間合いに入らないまま打撃を入れる。マーシャートも打ち返すが大きなヒットはない。右ハイからパンチを入れたアンダース。残り時間がないと見てラッシュ。ホーン。

1Rアンダース。

2R。アンダースがパンチで出ると自ら倒れ込むマーシャート。付き合わず立たせた。パンチを出しているマーシャートだが強打ではなく牽制程度。アンダースは組まれないように警戒しながらパンチを出していく。両者踏み込まないパンチを入れるだけで、倒す気配なし。マーシャートはタックルも見せない。手数を出していくマーシャートだが、アンダースはまた残りわずかになってラッシュ。マーシャートに左フックをヒットさせる。ホーン。

2Rは手数でマーシャートか?ラウンド終了と同時にケージに突っ伏すアンダース。疲れているか。

3R。左を入れていくアンダース。やや強いパンチを出してきた。マーシャートもパンチを返す。接戦のまま残り1分。やや印象が良いのはアンダースだが、パンチを空振ったところにマーシャートのパンチを貰いぐらついた。しかし立て直して出ていく。マーシャートがパンチを合わせる。タイムアップ。

3R、手数ではアンダースだが大きな差ではないのでぐらつかせたマーシャートの方が印象が良い。

29-28マーシャート、29-28アンダース、29-28アンダース。スプリットでアンダースが接戦を制した。

UFC on ESPN+19:第8試合・ライアン・スパン vs. デビン・クラーク

ライトヘビー級。

昨年コンテンダーシリーズで勝利しUFCと契約したスパン。代役でのUFCデビュー戦を勝利で飾ると、2戦目にいきなりレジェンドのアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦。アッパーでダウンを奪ってからのパウンドで1RKO勝利したが、これは42歳のホジェリオが衰えすぎていた。本来は207cmの長いリーチを活かしたグラップリングが武器。

レスリングバックボーンのクラークはテイクダウンからの押さえ込みが武器。UFC4勝3敗で、勝ちはすべて判定、負けはすべてフィニッシュされての負け。

間合いを詰めてパンチを入れるスパン。クラークタックル。ギロチンを合わせたスパンだがそこまで深くないか。首を引き抜いたクラーク。その瞬間に立ってタックルに入るスパン。離れた。クラークタックル。テイクダウンしたがスパンはバックを見せて立ちすぐ正対。離れた。またプレスするスパン。残り1分。両者間合いに入らない。クラークが出ようとするとスパンがパンチを合わせていく。残りわずかで間合いを詰めパンチを入れるスパン。ホーン。

1Rスパン。

2R。クラークのタックルを切るスパン。またスタンドでプレスしていくが、ケージまで下がらせてから手が出ない。スパンのパンチが顔面に入り効いたクラーク。距離を取るクラークを追いかけてパンチを打ち込む。クラーク態勢を立て直してパンチを打ち返すが、頭を下げたところでスパンがギロチンに捕らえる。スタンディングで絞めるとクラークタップ!

スパンがUFCデビュー以来3連勝。

UFC on ESPN+19:第7試合・マイク・デイヴィス vs. トーマス・ギフォード

ライト級。

ブロク・ウィーバーと対戦予定だったがファイトウィークに入ってからウィーバーが負傷欠場。代役として登場したのは前回も直前の代役出場だったマイク・デイヴィス。ギルバート・バーンズ相手にけっこう重そうなパンチを打ち込んでいたが、寝技の実力差は明らかでグラウンドに持ち込まれると一本負け。

ギフォードは4月にルーズベルト・ロバーツとのUFCデビュー戦対決で、安易に下になる展開でフルマークの判定負け。勝った試合はすべてフィニッシュしての勝利だが、17勝8敗と負けも多い。

長身のギフォードが今成ロールを見せたが不発。デイヴィスがクリンチアッパー連打。パンチで引き剥がしたギフォード。デイヴィス左ミドル。パンチ連打からハイを入れたデイヴィス。デイヴィスパンチから首相撲に捕らえて飛び膝。またコンボから膝。パンチが入りギフォード効いた!ケージに詰めてパンチ・膝のラッシュ。首相撲から引き倒してテイクダウンするとパウンドラッシュ!ガードでなんとか凌ぐギフォード。残り時間わずかでなければ止めていたと思うがホーン。

1Rデイヴィス。

2R。打撃で出るデイヴィス。ギフォードまた今成ロールを見せたが足に絡めず立つ。デイヴィスまたパンチから首相撲→飛び膝。テイクダウンしたデイヴィスがパウンド。ガードで凌いで立ったギフォード。ダメージが残るギフォードだがパンチで出ていく。しかしパンチ・膝をもらい動きが止まったところでまたデイヴィスのラッシュ。ホーン。

2Rデイヴィス。

3R。打撃で劣勢が続くギフォード。組み付いてバックを狙ったが振り落とされる。タックルに入るが受け止めて投げたデイヴィス。ギフォードは下から足に絡んで足関を狙うがパウンドを入れると足を引き抜いて立つ。スタンドに。ローで倒れたギフォード。立たせるデイヴィス。またローで倒れる。半ば引き込みかもしれないが付き合わないデイヴィス。ギフォードの今成ロールはまったく届かず。立ったところでデイヴィスのワンツーをもらい、ばったり倒れてダウン。KO。

緊急出場のデイヴィス快勝。

 

UFC on ESPN+19:第6試合・マックス・グリフィン vs. アレックス・モロノ

ウェルター級。

キック、ボク・フー(カンフーやボクシングをミックスしたオリジナル格闘技)の使い手グリフィンだがUFCデビュー戦が後の暫定王者コルビー・コビントンなど対戦相手の不運もあり勝ち星が伸びず。2勝4敗とリリース寸前の戦績で4月のロシア大会は無敗のプロスペクト・イマダエフと対戦。テイクダウンから攻めて2-0のギリギリ判定勝ちで生き残った。

モロノはUFC4勝3敗1NC。柔術・テコンドーの黒帯で、中村K太郎にはスプリット判定負けしたが、現在2連勝中。

打撃戦。飛び込んでパンチを入れるグリフィン。モロノも打ち返し互角の打ち合いに。お互い決定打がない状態で終盤手数を増やす。ホーン。

1Rは手数の差でモロノ。

2R。お互い手数が増えてきた。パンチが入りモロノ効いた。グリフィンが連打を打ち込む。ガードして凌いだモロノ。グリフィンのパンチの打ち終わりにモロノの左ハイがヒットしグリフィンダウン!モロノがぶってパンチ連打を入れる。立ったグリフィンにモロノがラッシュ。パンチ・膝。バック肘を入れるがグリフィンもバック肘を返す。ホーン。

2Rモロノ。

3R。ダウンしたグリフィンが攻めていく。右がヒット。モロノは若干疲れたのかギアを落としている。グリフィンの右がヒット。パンチからタックルに入りテイクダウンしたグリフィン。ケージで立ったモロノ。四つから膝を放つが、その足をキャッチしたグリフィンがボディスラムで投げる。モロノまた立つ。グリフィン足を掬ってテイクダウン。残り1分。ケージで立つモロノ。スタンドでキムラを狙ったが抜けた。グリフィンがボディロックからまたテイクダウン。腕十字を狙ったモロノ。グリフィンパウンドを入れるがタイムアップ。

29-28、29-27×2の3-0でモロノ勝利。

3Rだけ取ったグリフィンが試合後に勝ちアピールをしていたが、ジャッジは当然前半を取ったモロノに。

UFC on ESPN+19:第5試合・デイヴィソン・フィゲイレード vs. ティム・エリオット

フライ級。フィゲイレード3位、エリオット6位。

フライ級離れして重いパンチが武器のフィゲイレード。UFCデビューから4連勝したが、降って湧いたUFCフライ級廃止騒動により先行き不透明に。そんな中、3月にジュシー・フォルミーガとの試合が組まれたが、テイクダウンを奪われる展開でMMA初黒星を喫する。しかしリリースされることなく、7月には佐々木憂流迦に1R一本勝ちしているアレッシャンドリ・パントージャからスタンドの打撃で上回ってのフルマーク判定勝ち。

扇久保に勝ってTUFで優勝し、DJのタイトルに挑戦したエリオット。タイトル戦は完敗だったが判定まで持ち込んだ。その後は2勝1敗で、昨年は膝前十字靭帯の手術により欠場。1年10ヶ月ぶりの試合となる。

間合いを詰めてくるエリオット。飛び込んでタックル。受け止めたフィゲイレードにパンチを打ち込む。離れた。今度はフィゲイレードがシングルレッグ。またパンチ連打を入れるエリオット。離れた。エリオットタックル。フィゲイレードカウンターのギロチンで引き込んだ。がっちり入ってる。エリオットタップ!

UFCでは初の一本勝ちとなったフィゲイレードだが、ローカル時代は11勝中5回の一本勝ちがあり、うち3回がギロチンだった。

UFC on ESPN+19:第4試合・マルロン・ヴェラ vs. アンドレ・イーウェル

バンタム級

常にアウェイで戦う男・エクアドルのヴェラは現在4連勝中ですべてフィニッシュ勝利。UFC戦績も8勝4敗で、そろそろランカーとの対戦が組まれてもいい頃だが、今回またノーランカーのイーウェルとの対戦。

イーウェルはUFC2勝1敗。UFCデビュー戦ではいきなり元王者で劣化が著しいヘナン・バラォンから判定勝ちしたが、2戦目はテイクダウンを奪われ続ける展開からチョークで一本負け。前戦もテイクダウンされると簡単にポジションを許す展開が続いたが、ケージを蹴って脱出し打撃戦で上回っての判定勝ち。

パンチからタックルに入ったヴェラ。切ったイーウェル。飛び込んでパンチを入れる。ヴェラダッシュで組み付くとスタンディング肩固め。そのまま引き込んで絞めるが、隙間があり決まらず。やや雑だったか。ガードのヴェラに密着したままパウンドを入れるイーウェル。残り1分。離れて立ちスタンドに。パンチで出るヴェラにイーウェルも打撃を合わせていく。お互い明確にポイントが取れていないが攻められない。ホーン。

僅差の1R。ヴェラの肩固めは結局入っていないが、その後上になっていたイーウェルにも有効な攻撃はなかった。

2R。ヴェラ右ハイ。前に出て打撃を打ち込んでいく。イーウェルはサークリング。蹴りをキャッチしたが引き剥がしパンチを打ち込むヴェラ。詰めてくるヴェラにジャブを当てて距離を取るイーウェル。ヴェラがパンチで飛び込みまたスタンディング肩固めを狙うが、外れてそのまま四つでクラッチ。押し込んで膝を入れていく。ケージに詰めてヴェラが打撃のラッシュ。パンチ・膝。ホーン。

2Rヴェラ。

3R。前に出て打撃を入れていくヴェラ。右ハイがヒット。イーウェルはプレッシャーを受け続けてちょっと消耗してきたか。ローで足が流れるイーウェル。ヴェラはどんどん攻める。ボディブロー。また四つでクラッチすると膝。肘。ワンツー。イーウェルもパンチを返していくが劣勢。頭を下げたイーウェルにギロチン。そのままがぶりから倒すと肘連打!パウンド!イーウェルグロッキーになりレフェリー止めた。

今日はいつも以上にアグレッシブを意識しているように見えたヴェラ。5連続フィニッシュ勝利。これまでアウェイということで人気がなく、なかなかいい試合が組まれなかったが、この内容なら今後ホーム・アウェイに関係なく人気が出るだろう。

UFC on ESPN+19:第3試合・ミゲル・バエザ vs. ヘクター・アルダナ

ウェルター級。

地元フロリダのバエザ。6月のコンテンダーシリーズで勝利してUFCと契約し、これがデビュー戦。コンテンダーシリーズでの試合は相手が7ポンドオーバーでキャッチウェイトになったがダウンを奪い完勝。MMA7戦全勝。

アルダナはTUFで敗れた後、3年のブランクがあるにもかかわらず、昨年突如UFCと契約。しかしここまで2連敗。前戦の昨年11月の試合も、アルゼンチン大会で地元のスタロポリとの対戦だったが、今回も地元選手の咬ませ犬的な起用か。

両者慎重で手数が少ない展開。スタンドでの見合いが続く。アルダナのパンチが入り後退するバエザ。追いかけるアルダナだがバエザ距離を取り凌ぐ。残り時間がない。ローを入れるバエザ。残りわずかでタックル。一瞬倒したがすぐホーン。

1Rヒット数でバエザ。

2R。距離を取って前蹴りを入れるバエザ。カーフキックが入り嫌倒れしたアルダナ。バエザすかさず上から肘連打。ガードを固めて打たれるだけのアルダナを見てレフェリー止めた。

地味に入れていたカーフキックが効いていた。咬ませ犬相手なのでUFCでこれからも戦えるかは次戦以降の判断になるか。