格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+31:オッズ/予想と展望

デレク・ブランソン 3.70
エドメン・シャバージアン 1.30
ジョアン・カルダーウッド 1.53
ジェニファー・マイア 2.65
ヴィセンテ・ルケ 1.57
ランディ・ブラウン 2.55
ランド・バンナータ 1.69
ボビー・グリーン 2.25
ケビン・ホランド 1.50
トレヴィン・ジャイルス 2.70
フランキー・サエンツ 2.80
ジョナサン・マルチネス 1.45
エド・ハーマン 2.65
ジェラルド・マーシャート 1.53
レイ・ボーグ 1.44
ネイト・マネス 2.85
エリック・スパイスリー 2.70
マルクス・ペレス 1.50
ジャマール・エマース 2.50
チムール・ワリエフ 1.59
クリス・グティエレス 1.31
コーディ・ダーデン 3.60

今月はまた会場をラスベガスのUFC APEXに移しての無観客開催。8月も毎週開催。さらに、火曜日にはコンテンダーシリーズも毎週組まれている。

メインではホリー・ホルム vs. アイリーン・アルダナが予定されていたが、アルダナが新型コロナウイルスで陽性となり消滅。また、セミのジェニファー・マイアと対戦予定だったヴィヴィアニ・アロージョも同様に新型コロナウイルスでの欠場。

代わってメインに昇格したのがミドル級のデレク・ブランソン vs. エドメン・シャバージアン。レスラーのブランソンはUFC11勝5敗で、負けた相手はヨエル・ロメロ、ロバート・ウィテカーアンデウソン・シウバホナウド・ジャカレイイスラエル・アデサニヤと、全員タイトルマッチ経験者。元王者のリョート・マチダにはKO勝ちしている。

シャバージアンはまだ22歳で11戦全勝、うち10試合が1Rフィニッシュ勝利という幻想あふれるファイター。唯一フィニッシュできなかった試合がUFCデビュー戦で、中堅以下のダレン・スチュワート相手にタックルからのテイクダウンで攻めたが、後半失速してパウンドで追い上げられ、スプリット判定で辛くも勝利。この時は、ローカル戦績は相手に恵まれていただけかと思ったが、そこからまた1Rフィニッシュを続け、前回はイスラエル・アデサニヤ相手に5R戦い抜いた地味強のブラッド・タヴァレスに1RKO勝ち。

初戦のスチュワート戦での失速が未だに気になるところだが、今回もスカ勝ちするようなら本物。年齢的にもまだ慌ててタイトル戦線に絡んでいく必要はないが。

期待を込めて、シャバージアンKO勝ち。

第1試合開始は2日朝7時予定。速報します。

UFC254:ライト級王座統一戦・ハビブ・ヌルマゴメドフ vs. ジャスティン・ゲイジーが10月24日に行われることが正式発表。

ライト級王者ヌルマゴメドフと暫定王者ゲイジーの王座統一戦が10月24日(現地時間)に行われることが正式発表。会場は現時点で未定。新型コロナウイルスの状況によりファイトアイランド=アブダビ・ヤス島になる可能性もある。

ヌルマゴメドフは一昨年の4月にライト級王座を獲得。10月にコナー・マクレガーに勝利し初防衛に成功したが、試合後の乱闘により出場停止となる。欠場中に暫定王者となったダスティン・ポイエーと昨年9月に王座統一戦を行い勝利し、2度目の防衛に成功している。今年4月にはトニー・ファーガソンとの防衛戦が組まれていたが、新型コロナウイルスの影響でロシアから出国できず中止に(その後、イベント自体が中止となっている)。

元WSOFライト級王者のゲイジーは今年5月にヌルマゴメドフの欠場により組まれたファーガソンとの暫定王座決定戦に勝利。現在4試合連続KO勝ち・UFCデビューから7試合連続でボーナスを獲得している。

RIZIN.22:浜崎朱加 vs. 前澤智、江幡塁 vs. 植山征紀追加、1カード変更で全カード確定。

キックルール 56kg契約 3分3R
江幡塁 vs. 植山征紀

晦日那須川天心にKO負けした江幡塁が再登場。相手はSB日本スーパーバンタム級王者でRIZINに2度参戦経験のある植山。吉成名高の試合が「選手を活かすため」肘ありにしたのなら、江幡の試合も肘ありルールで組んでほしかったが。

MMAルール 女子52kg契約 5分3R
浜崎朱加 vs. 前澤智

RIZIN女子スーパーアトム級王者浜崎はJEWELSアトム級王者の前澤と対戦。23日のJEWELSではグラップリングタッグマッチで対戦し、浜崎が前澤からタップを奪っている。

グラップリングでの試合結果がなかったとしても、浜崎に完敗した浅倉に敗れた前澤(あと、前澤と互角だった黒部に浜崎は完勝)では勝負は見えているが、もともと国内では敵なしの浜崎にとっては、海外から選手を呼べない以上、今組める最高の相手か。

また、内村洋次郎が負傷欠場したため、代役として神田コウヤが関鉄也と対戦する。神田はMMA5勝2敗で、DEEPではまだ2Rマッチにしか出場経験がないが、レスリングレコローマンで全日本学生選手権準優勝などの実績がある。

また、前回の記者会見で参戦が発表された皇治は相手が見つからず出場しないとのこと。

10日のRIZIN.23には追加カードはなく、両日全9試合で全カードが確定。

UFC on ESPN14:ボーナス発表/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:なし
  • パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ファブリシオ・ヴェウドゥム、ポール・クレイグ、ハムザト・チマエフ、ジェシー・ロンソン、トム・アスピナル、タナー・ボーザー

試合数がいつもより多かったためか、ボーナス受賞者もいつもの4人から6人に増量。

メインはティルが前回のガステラム戦に続く接戦。ジャッジ三者とも48-47だが、4Rウィテカー・5Rティルに入れたジャッジと4Rティル・5Rウィテカーに入れたジャッジがおり、4Rと5Rは判断が分かれる内容だった。しかし、スタッツを見ると三者ともティルを支持した1R以外、有効打のヒット数ではウィテカーが上回っており、ティルは1Rと5R以外は有効打の数が一桁と、前回に続き手数が足りていなかったのが敗因か(前回は相手のガステラムも同じくらいのヒット数だったので勝てたが)。

勝ったウィテカーは、9月のアデサニヤ vs. コスタの勝者との対戦だろう。ティルは負けたが評価が下がる内容ではなかった。さらに次の王座挑戦者候補として、まずは3位キャノニアか6位のハーマンソンとの試合あ見たい。

ホジェリオは引退試合でショーグン相手に3連敗。過去2戦以上の接戦だったため、判定結果が出た時は悔しそうにしていたが、さすがに引退撤回はないだろう。いい引退試合だった。

階級を上げてどうなるかと思ったグスタフソンだが何もさせてもらえないまま一本負けで3連敗に。本人にとってはショックな内容だったかもしれないが、今回の試合では何もわからないので、もう一度勝負するところを見てみたい。

UFC on ESPN14:メインイベント・ロバート・ウィテカー vs. ダレン・ティル

ミドル級5分5R。ウィテカー1位、ティル5位。

前王者ウィテカーの復帰戦。王者時代は直前に2度の欠場があり、タイトルを獲得した際に対戦したロメロ相手に防衛したが、昨年10月の2度目の防衛戦でイスラエル・アデサニヤに2度ダウンを奪われ完敗。まだ29歳だが、王座から陥落したことで一時はモチベーションを失っていた。今回、試合前のインタビューでは再び戦う意欲が湧いてきたとコメントしているが、はたしてどれだけ戻っているか。空手ベースのストライカー。

元キックボクサーのティルはウェルター級では体重オーバーでスティーブン・トンプソンと対戦し、かなり微妙な判定勝ちでランキング1位となりタイトル挑戦したものの、ウッドリーにはパンチでダウンを奪われダースチョークで一本負け。さらにホルヘ・マスヴィダルにもKO負けし、もともと減量がきつかったこともあり前回からミドル級に転向。初戦でトップランカーのガステラムに勝利したが、やはり微妙な判定勝ちだったため、王座挑戦権はヨエル・ロメロに。今回も勝てばタイトル挑戦のチャンスがありそうではあるが。

間合いを詰めるティル。ウィテカーは重心を落とした構えで距離を取る。まだ両者パンチの間合いの外。ウィテカーがパンチで飛び込むと交錯して下になったウィテカー。押されただけか?パウンドを狙ったティルだがウィテカーすぐにタックルに入ると立つ。大振りの左を振り回すウィテカーだが空振り。逆にティルの左がヒット。また左。ウィテカーのワンツーは空振り。離れた。詰めるティル。ケージを背負うウィテカー。ティル左ハイ。ウィテカーの右ハイは空振り。ウィテカーの飛び込んでの右ハイをスウェーでかわしたティル。残り1分。左で飛び込んだティルだがかわしたウィテカー。左のダブルを当てたウィテカー。右。ホーン。

1Rはクリーンヒットの数でティルだと思うが、スタッツだと若干ウィテカーのヒット数が上。

2R。飛び込んできたティルに左を合わせたウィテカー。ティルのローに左右のパンチを合わせる。ウィテカーの飛び込んでの右がヒット。バランスを崩したように倒れたティル。下からホールディングするティル。インサイドからパウンドを入れるウィテカー。ハーフから右の強いパウンド。ティル苦しげな表情。亀になったティル。押さえ込まれる前に立つと正対し離れた。出ていくティル。ウィテカーは下がって距離をキープしつつ飛び込むフェイントを見せる。フェイントだけで出ないウィテカー。ティルも入っていけない。左右のパンチを放つウィテカー。右ハイ。ホーン。

2Rウィテカー。

3R。ウィテカーワンツー。ティル飛び込んで左を打ち込む。ウィテカーが出るところに左がヒット。ウィテカーまた飛び込んで右。ティルの左がヒット。ウィテカーワンツーで出た。みあいがつづくが、ウィテカーが意表をついたタックル。しかし倒せず離れる。ウィテカーの飛び込んでの右は空振り。残り1分。ウィテカーまたタックル。ケージに押し込むが、倒せないと見て離れる。ウィテカーが左で飛び込んだがかわされた。ホーン。

3Rヒット数ではウィテカー。

4R。ティルがワンツーで飛び込んだが空振り。両者見合いで飛び込むフェイント。左で飛び込んだティル。ヒット。さらに出てワンツー。また入った。ティルじわじわと出る。ウィテカーが飛び込んでパンチを放つ。ウィテカーのニータップは止めた。ティルの左がヒット。残り1分。間合いがつまり首相撲を狙ったが、ウィテカーがパンチを入れて離れる。ティルの左がヒット。ウィテカーシングルレッグ。離れ際にパンチを入れる。ホーン。

4Rも僅差。

5Rウィテカー飛び込むがティルのパンチがヒット。ウィテカーシングルレッグ。放してパンチを入れる。ティルの左がヒット。ウィテカー距離を取るが、また飛び込んでパンチを打ち込む。ティルワンツー。ウィテカータックル。放した。ティルが踏み込んで左。もう一発。ローを入れるウィテカー。ニータップからパンチを入れたウィテカー。残り1分。ウィテカーシングルレッグから倒した。すぐ立ったティルだがバックを取ったウィテカーがまた投げる。また立ったティルだがウィテカーがケージに押し込む。タイムアップ。

最後のテイクダウンは迷っているジャッジがいたらウィテカーに入れやすい攻めだが。両者勝利アピール。

三者48-47でウィテカー勝利。素直に勝利を称えるティル。

mmadecisions.com

セミに続いて、メインも評価が分かれる試合だった。

UFC on ESPN14:セミファイナル・マウリシオ・ショーグン vs. アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ

ライトヘビー級。レジェンド・ホジェリオの引退試合

柔術マジシャンの弟ホジェリオではあるが、ボクシングでオリンピック代表候補にもなったパンチが武器で、一本勝ちよりもKO勝ちの方が多く、UFCでも6勝中KO勝ちが4つ(残り2つは判定勝ち)。最近もまだ倒すパンチは持っているが、一方で打たれ弱さも顕著になってきている。

PRIDEミドル級GP王者・UFCライトヘビー級王者のショーグンだが、ジョン・ジョーンズにタイトルを奪われたのが9年前。一時は連敗し限界も囁かれるようになったが、相手のレベルが下がったこともあり、最近は勝率が上がっている。しかし、ショーグンもまた38歳で、引退が近いことを認めている。

初戦は15年前のPRIDEミドル級GP2回戦。ともにまだ20代だった。2戦目は5年前に両者の地元ブラジルで対戦。いずれもどちらに入ってもおかしくない接戦だった。

今回も腹回りがゆるいショーグン。ホジェリオの方が絞れている。ローを入れるショーグン。パンチ連打で出て押し込んだ。太ももに膝を入れる。離れた。ホジェリオの左がヒット。ショーグンパンチで出るとまっすぐ下がったホジェリオだが、パンチを打ち返す。ショーグンロー。ホジェリオ出るがショーグンの右がヒット。ホジェリオプレスする。ホジェリオサークリング。出てパンチを打ち込むホジェリオ。ショーグンがパンチを入れてまた押し込み。足を止めて打ち合い。ホジェリオの左がヒット。ショーグン後退。追いかけてパンチを入れるホジェリオだが、ショーグンがタックル。テイクダウン。ハーフ。下からホールディングするホジェリオ。ホーン。

1Rはヒット数ではショーグンだが、効いたパンチはホジェリオ。

2R。ショーグンがまた前に出て押し込み。引き剥がしたホジェリオ。ショーグン飛び込んで右を当てる。ホジェリオは左を打ち込む。出ていく。出ていく。ショーグンのタックルは止めた。パンチが交錯し、ホジェリオが押し倒して上に。ガードを取るショーグン。インサイドからボディ・顔面にパウンドを入れるホジェリオ。ショーグン下から押し返して立つ。残り2分。ショーグンの左がヒット。シングルレッグ。ホジェリオがぶった。離れる。ホジェリオの左に右ストレートを合わせる。ひたすら左を打ち込んでいくホジェリオの。残りわずかで距離を取るホジェリオ。ショーグンも出ていかない。ホーン。

2Rはホジェリオ。ショーグンは右目の下が大きく腫れている。

3R。ワンツーを入れていくホジェリオ。ショーグンが出ていく。右ミドルから右ストレートがヒット。このラウンドは出ないホジェリオ。間合いに入ろうとしたところにショーグンのワンツー。ホジェリオのワンツーをバックステップでかわす。ホジェリオが飛び込むところにショーグンがフックを引っ掛ける。バランスを崩したホジェリオにパンチからタックルへ。ホジェリオ、ショーグンの体を抱えてしまい下になる。ハーフからパウンド。ホジェリオは下から抱えるだけ。ディープハーフからスイープを狙うがこらえて殴るショーグン。タイムアップ。

29-28、28-29、29-28のスプリットでショーグン勝利。

3度目の対戦も僅差判定に。1Rが割れたか。

mmadecisions.com

メディアのジャッジも真っ二つに割れている。

UFC on ESPN14:第13試合・ファブリシオ・ヴェウドゥム vs. アレクサンダー・グスタフソン

ヘビー級。元王者ヴェウドゥムは禁止薬物使用による欠場期間もありランク外。グスタフソンはライトヘビー級7位。

5月に2年の出場停止開けの再起戦をアレクセイ・オレイニク相手に行ったヴェウドゥムだが、腹回りがブヨブヨのバットシェイプ。タックルもスローでグダグダの内容となり、スプリット判定負け。しかし前回はパンデミックの影響で、試合に向けたスパーが殆どできなかったとのこと。試合勘を取り戻すために連戦を希望したとのことで、2ヶ月半での再登場となる。

ライトヘビー級王座に3度挑戦したグスタフソンだが、いずれも敗戦。2018年12月の暫定王座決定戦では、ブランクのあるジョン・ジョーンズ相手に優勢に試合を進めていたが、3Rにテイクダウンされるとパウンドを打ち込まれKO負け。さらに昨年6月、地元スウェーデンでアンソニー・スミスと対戦すると、やはり優勢な展開から、4Rにチョークで逆転負け。負けたショックからか、試合後に引退を宣言していた。しかしまさかのヘビー級での再起を宣言。ライトヘビー級時代はかなり減量をしていて、本人はヘビー級での動きの方がいいと言っているが、実際のところどうなのか。計量ではライトヘビー級よりも15kg重い108.9kgでクリア。

若干ぽっちゃりのグスタフソン。増量したというより、ナチュラルで減量していない感じ。ヴェウドゥムは前回よりは絞れているが、やはり脇腹に肉が余った体型。年齢的に仕方ないか。

前回同様、ステップしながら打撃を出していくグスタフソン。ボディから顔面。ヴェウドゥムシングルレッグ。ディーブハーフへ。切って立とうとしたグスタフソンだが追いかけてバックを取ったグスタフソン。バックから腕十字。亀になりクラッチちて耐えるが、仰向けになりスパイダーウェブに。クラッチを切ってタップアウト!

今日は極めの強さを見せたヴェウドゥム。グスタフソンはヘビー級での動きを見せる前に終わってしまった。

UFC on ESPN14:第12試合・カーラ・エスパルザ vs. マリーナ・ホドリゲス

女子ストロー級エスパルザ7位、ホドリゲス9位。

TUFの初代女子ストロー級王座決定トーナメントで優勝したエスパルザ。しかし初防衛戦でヨアンナにKO負けし陥落すると、試合間隔が開き、生活が困窮してTUFの優勝賞品だったハーレーを売りに出したこともあった。その後は試合がコンスタントに組まれるようになり、現在3連勝中。レスリングバックボーンでテイクダウンからの押さえ込みで勝つスタイルだが、前回はミッシェレ・ウォーターソン相手にテイクダウンを奪えず、ジャッジが30-27と27-30で割れる接戦の末判定勝ち。

ホドリゲスはパラリンピック水泳のパンアメリカン大会で金メダルを獲得した弟がいる。24歳まで格闘技をやったことはなかったが、弟からK-1のビデオを見せられたことをきっかけにムエタイを始めた。実はその時にPRIDEのビデオも見せられており、その時は退屈すぎると思っていたとのことだが、その後MMAにもハマって、5年前・28歳の時に遅めのプロデビュー。UFCでは2勝0敗2分け。スタンドで首相撲を武器に攻めるが、テイクダウンされるとリカバリーがなく、一方的な展開になることも。キャリアは浅いが、エスパルザより1歳年上。

エスパルザシングルレッグ。テイクダウン。ガードを取るホドリゲス。インサイドから密着したまま殴るエスパルザ。体を起こしてパウンド。ホドリゲス。下から肘を入れ、左眉尻をカットするエスパルザ。ホドリゲスハイガード。スラムで叩きつけるエスパルザ。三角を狙おうとするホドリゲスだが密着され入れず。エスパルザなんと足関へ。アキレス。しかしホドリゲスが上になりパウンド。足で阻んだエスパルザがタックルへ。シングルレッグ。立たれた。パンチで出るホドリゲス。もらっている。エスパルザシングルレッグ。片膝を着いて肘連打を入れるホドリゲス。ホーン。

1Rホドリゲス。テイクダウンまでは良かったが、足関が裏目に出た。

2R。リーチ、身長で上回るホドリゲスが打撃を出す。エスパルザは打撃が届かない間合いに下がるが前に出たホドリゲスのパンチを貰う。さらにロー。エスパルザのタックルは切られる。エスパルザタックル。倒されたホドリゲスが後方に投げて逃れようとするが上をキープするエスパルザ。下から三角を仕掛けようとするホドリゲスだが入らせない。蹴って離そうとするホドリゲスだが離れないエスパルザ。こつこつパウンド。蹴って距離を作り立とうとしたホドリゲスだがすぐエスパルザが上に。下になったところで三角を狙うが読んでいるエスパルザ。残り30秒でまた足関。ストレートフットロック。しかしまたパウンドをもらってしまう。蹴って立ったエスパルザだがパンチを貰い後退。ホーン。

最後の攻防がなければエスパルザだが…。アキレスが得意なのかもしれないが、リーチ差もありパウンドをもらってしまう。

3R。プレスするホドリゲス。パンチを入れる。間合いに入れないエスパルザ。エスパルザタックルで飛び込むが切られる。シングルレッグ。片膝をついて凌ぐホドリゲスにパンチを打ち込む。が、立たれた。出ていくホドリゲスだがエスパルザタックル。テイクダウン。またガードを取るホドリゲス。インサイドから肘を落とすエスパルザ。また三角を狙うホドリゲス。防いだエスパルザ。下から殴るホドリゲス。エスパルザ立ち際にハイ。出ていくホドリゲスだがまたタックルでテイクダウン。上をとったところでタイムアップ。

2R次第か。

29-28ホドリゲス、29-28エスパルザ、30-27エスパルザ。スプリットでエスパルザ勝利。エスパルザは4連勝、ホドリゲスはMMA初黒星。

相変わらず魂のテイクダウンでエスパルザ勝利。足関で自滅しかけたが。どちらに入ってもおかしくないが、1Rエスパルザでの30-27は無い。

ホドリゲスは相変わらず下の展開が長すぎる。下攻めはしていたが読まれるので、それより得意のスタンドに戻すためにリカバリーを磨いた方がいいのでは。

UFC on ESPN14:第11試合・ポール・クレイグ vs. ガジムラッド・アンティグロフ

ライトヘビー級。

現代MMAでは珍しい、下から攻めるスタイルのクレイグ。残り1秒での三角絞め一本勝ちと、残り9秒でのキムラでの一本負けがある。UFC4勝4敗1分けで、これまでは勝っても負けてもフィニッシュ決着だったが、前回のショーグン戦は初めてのフルタイムとなり、メディアのジャッジではほとんどが判定負けだったものの、三者三様のドロー決着に。

アンティグロフも20勝中で判定は1回のみ。一本勝ちが15回ある。UFCデビューから2戦はタックル→テイクダウン→一本勝ちしていたが、3戦目はタックル→テイクダウン→立たれる→打撃をもらう展開でKO負け。前戦はスタンドで右ストレートを連打しながら出てタックルにつなげようとしていたが、カウンターをもらって効かされ連続KO負け。

なぜか計量からバチバチにやりあってる2人。試合前から入れ込んでいる。

パンチからシングルレッグに入ったアンティグロフ。クレイグ引き込み気味に下に。ガードから仕掛ける。三角を狙う。アンティグロフはパウンド。だんだんクラッチが深くなるが構わず殴っている。しかしがっちり入った。アンティグロフタップ!

クレイグ得意の下攻めでタップアウト勝利。

UFC on ESPN14:第10試合・アレックス・オリヴェイラ vs. ペーター・ソボタ

ウェルター級。

リアルカウボーイのオリヴェイラはグンナー・ネルソン、マイク・ペリー、ニコラス・ダルビーに3連敗していたが、今年3月にスプリット判定勝ちで連敗ストップ。負けていた間は家庭の問題があったとのこと。UFC10勝6敗でランキング入りしていたこともあった。

ポーランドのソボタはUFC4勝2敗。前回の試合からは2年以上のブランクがあるが、首を負傷し治療に専念していたとのこと。これが契約最後の試合で、いい内容で再契約を結ぶためには勝利が必要となる。柔術黒帯で一本勝ちの多いグラップラー。前回はレオン・エドワーズにテイクダウンされパウンド・肘の連打をもらい続け、残り1秒でTKO負け。エドワーズはその後も連勝を続け、現在ランキング3位になっている。

ワンツーを入れるオリヴェイラ。ソボタはミドル。両者やや間合いの外。オリヴェイラの前蹴りがボディに入り、ちょっと嫌がったソボタ。しかしオリヴェイラは畳み掛けず。また前蹴り。ソボタがジャブの連打で出るが、ノーガードでかわすオリヴェイラ。右のハイから右ミドル。両者間合いに入れないままホーン。

手数で若干オリヴェイラ

2R。蹴りを入れていくオリヴェイラ。ソボタタックル。ケージでこらえるオリヴェイラはブラウン肘を入れる。外掛けで倒そうとしたソボタだが引き剥がしたオリヴェイラ。前蹴り。ソボタ間合いに入れない。オリヴェイラの前蹴りが低くローブローに。再開。オリヴェイラが蹴りを入れていく展開が続く。そもそも打撃を出せないソボタ。今度はオリヴェイラの手がアイポークに。指が相手に向いていてレフェリーから事前に注意もあったので、繰り返せば減点でもいいと思う。再開。ソボタが蹴りを出したところにオリヴェイラのカウンターの右が入りソボタダウン。直後にホーン。

2Rもオリヴェイラ

3R。オリヴェイラの前蹴りが顔面にヒット。オリヴェイラがワンツーを放ったところにタイミングよくカウンターのタックルに入ったソボタだが、オリヴェイラ切ってスクートに。グラウンドには付き合わないオリヴェイラ。スタンドへ。オリヴェイラのミドルがボディにヒットしまた効いた。しかし倒しには行かないオリヴェイラ。二段蹴り。ソボタのジャブにワンツーを返すオリヴェイラ。ソボタ出ていけないまま時間が過ぎていく。左が一発ヒットするが浅い。オリヴェイラのミドルがヒットし下がるソボタ。時間がない。出られないソボタ。タイムアップ。

判定三者フルマークでオリヴェイラ勝利。

オリヴェイラが多彩な蹴りで圧倒。が、効いても倒しに行かない安全運転。指がずっと相手の目を向けて構えていたのはレフェリーによってはもっと厳しく減点を取られるかもしれない。ソボタはまず間合いに入れず手が出てないが、最後まで打破する工夫がなかった。

UFC on ESPN14:第9試合・ハムザト・チマエフ vs. リース・マッキー

ウェルター級。

スウェーデンレスリング王者のチマエフはローカル6戦全勝全フィニッシュで、1週間前の代役で15日のファイトアイランド大会に出場すると、テイクダウンからパウンドで削り、2Rにダースチョークを決めて一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得した。その後、短期間での再登場をアピールしたのが実り、異例のインターバル10日での連戦が決まった。過去のUFC記録はチャス・スケリーのインターバル13日での連勝だが、勝って記録更新なるか。初戦はミドル級だったが、今回は本来のウェルター級に戻しての試合。

イギリス・北アイルランドのマッキーはこれがUFCデビュー戦。地元でBAMMAやケージウォーリアーズでキャリアを積んでいる24歳で10勝2敗1分け。ムエタイがバックボーンで、10勝中7KO・3一本勝ちで全フィニッシュ。ただし、前回のみウェルター級での試合で、それまではライト級で戦っていた。オッズでは大差のアンダードッグとなっている。チマエフも緊急出場だが、その相手に決まったマッキーも、1週間前に出場が決まっている。

いきなりタックルに入ったチマエフ。ボディロックから倒してサイドからハーフバックに。背中越しに腕をホールドして殴るとマウント。パウンド。亀になったマッキー。強い鉄槌連打。またマウント。一方的。パウンド連打。バックマウント完成。止められてもおかしくないパウンド連打。また亀に。チョークを狙うが今度は肘。腕でブロックして耐えるだけのマッキー。パウンド連打でレフェリーストップ。

圧勝で短期間での連勝となったチマエフだが、マッキーの実力が不明なため、評価できるかどうかは微妙。マッキーは一発のパンチも出せず、文字通り何もさせてもらえなかった。

UFC on ESPN14:第8試合・フランシスコ・トリナウド vs. ジェイ・ハーバート

ライト級だったが、トリナウドが体重オーバーしキャッチウェイトに。トリナウド、腹回りがかなり緩め。

ライト級最年長41歳のトリナウド。2012年からUFCに参戦し15勝6敗。一時は7連勝もしてランキングにも入っていた。しかし7連勝中判定が5回あるなど地味な試合ぶりが原因でなかなかチャンスが与えられず。ようやくランカーのケビン・リーとの対戦が組まれたがチョークで一本負け。またランク外に落ちたが、現在は中堅クラス相手に2連勝中(いずれも判定)。キックがバックボーンのストライカー。

ケージウォーリアーズライト級王者のハーバートはUFC初参戦。MMA10勝1敗で、8KO・1一本勝ちのある32歳。ムエタイバックボーンのストライカーだが、一方でテイクダウンディフェンスやグラウンドには穴がある。

間合いを詰めるトリナウド。アップライトでガードを固めて出る。ハーバードがステップしてパンチをヒットさせる。トリナウド前に出て左を打ち込みケージに押し込む。テイクダウン。あっさり倒されたハーバート。ハーフからパウンド。フックスイープで逃れようとしたハーバートだが、座った状態のハーバートをがぶると、ケージに押し付けながらギロチン。外れた。しかしなおもテイクダウンを狙うトリナウド。ボディロックから後ろに倒しテイクダウン。背中を向けたところでチョークを狙うと、ハーバートは下になり正対して外す。ハーフ。立ち際にがぶったトリナウド。立って離れた。首相撲から膝を入れるハーバート。離れ際にパンチを入れるトリナウド。組んだハーバートが倒す。トリナウドハーフからもぐってスイープを狙うがこらえてパウンドを入れるハーバート。ホーン。

1Rトリナウド。

2R。またガードを固めて出るトリナウドだが、ハーバートのワンツーが入りダウン!上になったハーバート。パスしてマウントに。背中を向けたトリナウドから四の字バック。パンチを入れながらチョークを狙う。トリナウド反転したいがついていくハーバート。反転したがすぐ立ったハーバート。パンチを入れていく。首相撲から膝。トリナウドも打撃を入れていく。左ボディ。しかし疲れているのかパンチが雑。ハーバートのワンツーが入りトリナウドぐらついた。また右が入る。前蹴り、ミドル。首相撲から膝。軽快にステップを踏みながら打撃を入れていく。トリナウドも一発を狙う。ホーン。

2Rハーバート。

3R。ジャブを入れるハーバート。トリナウドも一発を狙っていく。左の一発がテンプルにビッグヒットし、ハーバートダウン!パウンドを入れるまでもないKOと思われたが、ハーブ・ディーンが止めないのでパウンド。ようやく止めた。

衝撃のKO勝利だが、体重オーバーがいただけないトリナウド。コンディションも良くなかったのか、後半ハーバートが攻勢になりチャンスだったが、一発で逆転した。