格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+38:第2試合・ガジムラド・アンティグロフ vs. マキシム・グリシン

ライトヘビー級。UFCでは非常に珍しいロシア人対決。

レスリング・ボクシング・スポーツサンボがバックボーンのアンティグロフはキャリア27戦で判定決着は一度のみ。UFCでもデビューから2戦はテイクダウンしてからチョークで一本勝ちしていたが、そこから3連敗。2戦続けてKO負けを喫すると、前回は7月のアブダビ大会でポール・クレイグと対戦。テイクダウンからパウンドを打ち込んでいたが、下攻め得意のクレイグの三角に捕まってタップ負け。

7月のアブダビ大会でUFCデビューしたグリシン。2018年・19年と2年続けてPFLに出場し、無敗だったが、決勝トーナメントではドローだったものの規定により勝ち上がれず。UFCデビュー戦は直前の代役だったため、階級上のヘビー級でマルチン・ティブラと対戦したが、テイクダウンを奪われる展開で判定負けした。

かなり腹回りが緩めのアンティグロフ。四つに組むとケージに押し込み肩パンチ。離れたがまたパンチで飛び込んで押し込み。押し込んで膝。肘で引き剥がしたグリシン。ロー。さかんにスイッチするグリシンをプレスしていくアンティグロフ。両者手が出ない。アンティグロフがパンチから四つに組むが引き剥がしたグリシン。前蹴りが顔面にヒット。ホーン。

1Rアンティグロフ。両者手が出ないが、特にグリシンは打撃のヒットが一桁。

2R。組みに行ったアンティグロフがスタンドでバックを取る。そのままグラウンドに持ち込もうとする。膝をついたグリシンにバックから膝。正対しようとしたグリシンから尻クラッチしてテイクダウン。しかし勢いよく叩きつけすぎて下に。すぐ立つアンティグロフだが逆にバックを取られる。打撃を入れるグリシン。離れて立った。今度はグリシンがタックル。アンティグロフは苦し紛れのギロチン。外されてマウントを取られる。グリシンパウンド。ケージを蹴って反転しようとするアンティグロフだが返せず。グリシン頭部に肘連打。なんとか抜けて立ったアンティグロフ。前に出るとパンチを打ち込むが、グリシンも打ち返すとクリンチ。放してパンチを入れる。顔面に連打が入る。ブロックの上から打たれ続けるアンティグロフ。レフェリーストップ。

ブロックの上から殴られていただけなのに止められたアンティグロフはかなり不満げ。残り2秒だったし止める必要性は薄かったように思うが。

UFC on ESPN+38:第1試合・サイード・ヌルマゴメドフ vs. マーク・ストリーグル

バンタム級

イードUFC初戦でジャスティン・スコッギンズに判定勝ちすると、2戦目はUFC3連勝していたヒカルド・ハモスに1RKO勝ち。しかし前回は同じくUFC3連勝中のラオーニ・バルセロス相手に組まれて不利なポジションを許す展開でUFC初黒星。

ストリーグルは日本の慧舟會MMAを学んだフィリピンMMAのパイオニアファイター。ONE・PFC・URCCと東南アジアのメジャーイベントすべてにレギュラー参戦経験あり。8月にジャマール・エマースの代役として急遽UFCデビューが決まったが、計量前の新型コロナウイルス検査で陽性となり無念の欠場。今回が仕切り直しでのUFCデビュー戦となる。

低い構えのストリーグル。飛び込んでパンチを打ち込むがヌルマゴメドフのカウンターの左をもらい腰が落ちた!シングルレッグでしのごうとしたが、ヌルマゴメドフがパンチを打ち込むと仰向けに倒れ、パウンドの連打をもらう。顔面に連打をもらって失神!

ヌルマゴメドフ秒殺KO勝ち。ストリーグル、UFC初戦は何もさせてもらえず。

UFC on ESPN+38:オッズ/予想と展望

ブライアン・オルテガ 2.60
ジョン・チャンソン 1.54
ケイトリン・チューケイギアン 2.30
ジェシカ・アンドラ1.67
ジム・クルート 1.29
モデスタス・ブカウスカス 3.80
クラウディオ・シウバ 2.35
ジェームス・クラウス 1.65
トーマス・アルメイダ 1.74
ジョナサン・マルチネス 2.15
マテウス・ガムロ 1.32
グラム・クタテラーゼ 3.55
ジリアン・ロバートソン 1.44
ポリアナ・ボテーリョ 2.85
ジョン・フィリップス 3.15
パク・ジョンヨン 1.39
ファレス・ジアム 2.25
ジェイミー・ムラーキー 1.69
ガジムラド・アンティグロフ 4.05
マキシム・グリシン 1.27
マーク・ストリーグル 4.35
イード・ヌルマゴメドフ 1.24

メインはフェザー級のトップコンテンダー対決。2位オルテガと4位コリアンゾンビ。なお、1位は前王者のホロウェイ。

どちらも全階級を通じてトップクラスのフィニッシャー。柔術+ボクシングのオルテガは、ボクシングで相手を追い込み、打撃を嫌がった相手が苦し紛れに組み付いてきたところをグレイシー直系の柔術で仕留めるというスタイル。UFCデビューから7戦連続で相手を仕留めて、一昨年当時の王者マックス・ホロウェイのタイトルに挑戦したが、ホロウェイ相手には打撃で劣勢となり、打たれても諦めず出続けたものの、打撃の劣勢を挽回することはできず、ダメージの蓄積により4R終了TKOでMMA初黒星を喫した。

チャンソンはアメリカデビュー戦となるWEC48でのレオナルド・ガルシア戦で、激闘ながら勝っていると思われた試合でスプリット判定負けを喫すると、その後の9戦は勝っても負けてもすべてフィニッシュ決着。兵役での3年半ぶりの試合はさすがにブランクの影響があったが、次戦のヤイール・ロドリゲス戦はチャンソンらしい猛攻で、99%勝っていた試合を残り1秒で大逆転KO負け。しかしこの1戦でチャンソンらしさを取り戻すと、ヘナト・モイカノとフランク・エドガーにはいずれも1RKO勝ち。激闘に持ち込ませることもなく勝利している。

本来は昨年12月の韓国大会で組まれていたカードだが、オルテガが膝を負傷し欠場。その時点でもマックス・ホロウェイ戦から1年ぶりの試合だったが、今回は1年10ヶ月のブランクとなる。

純粋なボクシング・柔術というパーツならオルテガ。ただし、一発で仕留めるフィニッシュ力ではホロウェイか。パンチで打たれても下がらずに激闘に持ち込めればチャンソンペースになる。オッズの差はブランクの影響もあるか。

チャンソンKO勝ちと予想。

プレリムではヨーロッパ最大のMMAプロモーション・ポーランドのKSWライト級王者であるマテウス・ガムロがUFC初参戦。レスリング・グラップリングで実績があり、KSWではクレベル・コイケとのフェザー級王座決定戦でも勝利し2階級王者となっている。MMA17戦全勝。8月の無観客開催でライト級王座を防衛すると、KSWとの契約が切れ、2ヶ月半でUFCデビューが決まった。

本来はUFC3勝2敗のマゴメド・ムスタファエフと対戦予定だったが、ムスタファエフが欠場となり、同じくUFCデビュー戦のクタテラデスとの対戦に。デビュー戦同士なので実力の相対評価がしにくい相手となったが、上位と当たるまで幻想を保ってほしいところ。

第1試合開始はいつもより早く18日の朝5時から。速報します。

UFC on ESPN+37:メインイベント・マルロン・モラエス vs. コーリー・サンドヘイゲン

バンタム級5分5R。モラエス1位、サンドヘイゲン4位。

ランキング1位でジョゼ・アルドに勝っているにも関わらず、タイトルマッチのチャンスを得られなかったモラエス。ここで負ければ当然タイトル挑戦の機会はなくなるので勝ちが絶対に必要な状態。UFCでの5Rマッチは4回目で、WSOF時代も王者としてタイトルマッチを6戦経験しており、5Rでの試合経験は豊富(うちフルラウンド戦ったのは2度のみ)。

キックからMMAに転向したサンドヘイゲンは、組みでも十分対処できる能力はあるものの、前回はアルジャメイン・スターリングに序盤に組み付かれてバックを取られてのチョークでUFC初黒星。しかしオッズでは1位のモラエスに対しフェイバリット。キャリア15戦目で初の5Rマッチとなる。

長身のサンドヘイゲン。ローを入れていく。ローの打ち合い。カーフキックを入れるサンドヘイゲン。間合いが詰まりパンチを打ち込むサンドヘイゲン。モラエスの右もヒット。サンドヘイゲンが左ボディ。飛び膝。モラエスバックブロー。残り1分。サンドヘイゲンの左ミドルがボディにヒット。もう一発。また左ミドルを入れるとモラエスはキャッチしてシングルレッグ。尻餅をついたサンドヘイゲンだがホーン。

1Rサンドヘイゲン。

2R。ジャブを入れていくサンドヘイゲン。バックスピンキックが頭部をかすめてモラエス後方にダウン!そのまま後転して立とうとしたモラエスにパウンド連打。レフェリーストップ!

サンドヘイゲンがKOでランキング1位を破る。

UFC on ESPN+37:セミファイナル・エジソン・バルボーザ vs. マクワン・アミルカーニ

フェザー級。バルボーザ14位。

前回、5月にフェザー級に落としての初戦でダン・イゲに1Rパンチでダウンを奪ったものの、2Rには手数が減り、スタミナ切れ気味の3Rはテイクダウンされた後ガードで逃げ切りに入ったもののスプリット判定負け。逃げ切りが裏目に出てしまった。スタミナ切れは、コロナの制限下で十分な練習ができていなかったという可能性もあるが。

当初はソディック・ユサフと対戦予定だったが、3週間前に欠場(理由は非公開)。代役としてフィンランドレスリング王者のマクワン・アミルカーニが出場。UFCデビュー戦は飛び膝で8秒KO勝ちしているが、これがキャリア唯一のKO勝利で、16勝中11の一本勝ちがあるグラップラー。特にアナコンダチョークが得意。UFC6勝2敗で、敗れた相手はアーノルド・アレンとシェイン・バーゴス。もうすぐランクインするポジション。アブダビ大会は7月以来2度目となる。

プレスしていくバルボーザ。ロー。アミルカーニはまだ間合いに入れない。バルボーザミドル。左ボディから右フック。スピードがある。アミルカーニタックル。切ったバルボーザ。追いかけてくるところをパンチ連打で止める。アミルカーニはアッパーで飛び込んで四つに組もうとしたが、バルボーザが引き剥がす。残り1分。残り10秒でバルボーザの右ミドルをキャッチしてテイクダウンしたアミルカーニ。バルボーザのガード。ホーン。

1Rバルボーザ。アミルカーニ、まだほとんど仕掛けられていない。

2R。バルボーザ出ていくがアミルカーニのジャブをもらう。バルボーザまた右ミドル。両者間合いに入れない展開が続くが、バルボーザの飛び込んでの右がヒットしアミルカーニダウン!パウンド。タックルに来たアミルカーニをがぶったバルボーザ。立って離れたバルボーザ。また右がヒット。アミルカーニシングルレッグ。切られた。また立って離れるバルボーザ。残り1分。また右が入ってアミルカーニダウン!タックルに来たところにバルボーザがアナコンダ!しかし外したアミルカーニが飛びついてギロチンを狙う。抜けたがテイクダウンしたアミルカーニ。時間がない。パウンドを入れるがホーン。

2Rバルボーザ。

3R。アミルカーニのタックルは切られたが、飛び膝で近づいてそこからシングルレッグへ。尻餅をつかせた。バルボーザは下からキムラ。しかし外されクローズドガードに。下からホールディングするバルボーザ。攻めあぐねるアミルカーニ。レフェリーブレイク。バルボーザの左フックがヒット。飛び込んでの右がまたヒットしダウン気味に膝をついたアミルカーニ。立つがパンチの連打をもらう。残り時間がない。バルボーザは無理に攻めずに逃げ切りに入る。タイムアップ。

30-26、30-27、29-28の3-0でバルボーザ勝利。

フェザー級初勝利となったバルボーザ。今回は動きも良かったが、相手のレベルを考えると、これくらいはできて当然か。

UFC on ESPN+37:第11試合・ベン・ロズウェル vs. マルチン・ティブラ

ヘビー級。

キャリア50戦・38歳のロズウェルは、禁止薬物使用による約3年のブランク明けからパッとせず連敗。その後、ステファン・シュトルーフにはローブローを効かせた後、再開直後にKO勝ちするというモヤモヤした内容ながら約4年ぶりの勝利。前回はライトヘビー級の選手であるOSPに体格差を活かして攻め、スプリット判定勝ち。連勝とはいえ、どちらもエクスキューズがつく勝ち方。

ポーランドのティブラは34歳で、キャリアはロズウェルのちょうど半分の25戦。UFC6勝5敗でランカー未満の中堅ファイター。グラップラーだが、現在勝った試合では4試合続けて押さえ込んでの判定勝ち。前戦は7月のアブダビ大会で、ロズウェル同様本来ライトヘビー級のマキシム・グリシンに押し込み→テイクダウンで判定勝ち。

ロズウェルいきなりパンチ連打で出ていく。飛び込んで連打。ティブラはブロッキングで耐える。右を返した。しかしなおも出ていくロズウェル。オーバーハンドの右。ティブラ打ち返す。積極的に手を出していくロズウェル。下がり気味だが打ち返していくティブラ。左がヒット。下がらないロズウェル。両者ヒットしている。終了間際に右ハイを放ったロズウェルだが、勢い余ってバランスを崩した。ホーン。

1R手数でロズウェル

2R。ロズウェルちょっと失速?1Rを落としたティブラが手数を増やしてきた。ロズウェル組んでケージに押し込んだ。引き剥がしたディブラ。足を止めての打ち合い。前に出て手を出していくロズウェルだが、ややスピードがない。ティブラのタックルは止められたが首相撲につなげて膝を入れた。ワンツー。出てくるロズウェルに右フック。ちょっとふらついたロズウェル。打たれてもどんどん出ていくロズウェルだが、そこにまたパンチを貰う。ホーン。

2Rはティブラが取り返した。

3R。相変わらず手数が多いティブラ。しかしロズウェルも手は出している。ヒット数はティブラだがロズウェル下がらない。ティブラここでタックル。尻クラッチしてテイクダウン!コツコツパウンド。ロズウェルはハイガードに。防がれている。肘・パウンドを入れ続けるティブラ。ロズウェルは下から動けない。凌ぐだけ。タイムアップ。

三者29-27でティブラ勝利。

2ポイント差は3R?ロズウェルは序盤から飛ばしすぎていたが、案の定失速。おそらくはその前に試合を決める作戦だったのだと思うが…。

UFC on ESPN+37:第10試合・マルクス・ペレス vs. ドリカス・デュ・プレシ

ミドル級。

UFC2勝3敗のペレス。現在ランキング15位のイアン・ヘイニッシュにはローカル時代に勝利しているが、UFC戦績は2勝3敗と負け越し。バックボーンは柔術ムエタイで、現在もグラップリングの試合に出場している。前職はソフトウェア開発で高給取りだったが、それを捨てて格闘技の道へ。家族は当初反対していたが、現在は母親が栄養士を務めているとのこと。

本来は柔術世界王者のホドルフォ・ヴィエイラと対戦予定だったが、3週間前にヴィエイラが欠場となり、デュ・プレシが代役でUFCデビュー。南アフリカ出身の26歳。南アフリカのEFCアフリカでウェルター級・ミドル級の二冠王。2018年にKSWに初参戦すると、いきなりウェルター級王者のロベルト・ソルディッチのタイトルに挑戦。2Rにパンチでダウンを奪ってのパウンドで王座を獲得したが、半年後のダイレクトリマッチでは、打撃で劣勢でテイクダウンも奪えない展開で逆にパウンドでのKO負けを喫した。その後はミドル級に戻している。26歳で14勝2敗。

間合いを詰めたペレス。左ミドル。詰めていく。デュ・プレシも下がりながら打ち返す。カーフキックの打ち合い。ペレスワンツー。デュ・プレシのパンチが入ったか、前のめりに倒れたペレス。パウンド。KO!

突然のフィニッシュ。ペレスが頭を下げたところにデュ・プレシの左が耳の後ろ付近にヒット。あまりハードヒットしたようには見えなかったがペレスが崩れ落ちた。

UFC on ESPN+37:第9試合・トム・アスピナル vs. アラン・ボドウ

ヘビー級。

ボクシングがバックボーンで世界王者タイソン・フューリーのスパーリングパートナーも務めているアスピナルは、7月のアブダビ大会でUFCデビュー。ミドル級からヘビー級まで上げてきたジェイク・コリアーに45秒でKO勝ちし、いきなりパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

予定ではセルゲイ・スピヴァクと対戦するはずだったが、今月に入り欠場。代役は初参戦のアラン・ボドウ。かつては日本に在住しマッハ道場に所属。HEATに出場し、ヘビー級でタイトルを獲得すると、階級を下げてライトヘビー級でもタイトルを獲得している。バックボーンは柔道とキックボクシング。巌流島に出場したこともあるが、レスリング全日本王者で現新日本プロレス岡倫之に場外転落3回で敗れている。現在はフランシス・ガヌーと同じフランスのMMAファクトリー所属。本来ライトヘビー級だが、計量ではアスピナルより重い115kg。

腹回りがかなり太めのボドウ。ヘビー級だから別にいいのだが。アスピナルがパンチで出て連打を打ち込むとタックルへ。テイクダウンされるボドウ。アスピナルマウント。パウンド連打。頭を抱えているだけのボドウ。なおも連打を打ち込むとレフェリー止めた。

寝かされたら何も出来なかったボドウ。

UFC on ESPN+37:第8試合・ユーセフ・ザラル vs. イリア・トプリア

フェザー級

ロッコ生まれで15歳でアメリカに移住したザラル。今年2月にUFCデビューしたばかりだが、6月・8月にも勝利しており早くも4戦目。しかし、ローカル時代の勝利はすべてフィニッシュしてのもの(2KO・5一本勝ち)だったにも関わらず、UFCでは3試合すべて判定勝ち。フェザー級で191cmのリーチを持つ。

当初はUFC1勝2敗のチェ・スンウと対戦予定だったが、月初にスンウの欠場がアナウンスされ、トプリアがUFC初参戦。ドイツ生まれ・スペイン在住で両親はジョージア人。まだ23歳でMMA8戦全勝。ケージウォーリァーズバンタム級王座を獲得したことがあるが、その後はフェザー級に戻している。柔術黒帯で、前戦がKO勝ちだった以外はすべて絞め(RNC、三角、ギロチン)による一本勝ちで、1試合を除き1Rでフィニッシュしている。

間合いを詰めていくトプリア。ザラルはサークリング。右を打ち込んでいくトプリア。左ボディから右フック。ザラルは左ハイ。左ミドル。トプリアタックルに。ケージに押し込んだ。フロントスープレックスで投げてテイクダウン。再度からマウントへ。バックから得意のギロチンに移行。アナコンダ狙い。ギロチン!アナコンダに移行。ザラル逃れた。立って離れたが残り15秒。トプリアがパンチで出てタックルに入るがホーン。

1Rトプリア。

2R。ザラルがシングルレッグ。ダブルレッグに移行。押し込んでテイクダウンを狙うがこらえるトプリア。ブラウン肘を入れるがレフェリーに後頭部と注意される。引き剥がしたトプリア。ザラルの膝に左ボディを合わせるトプリア。どんどん間合いを詰めていく。ザラルが片足になった瞬間にタックルに入りテイクダウン。ザラルの三角をサバイいてパス。ハーフにして上からギロチン。放した。しかしまたギロチン。ノーアーム。決まらず。しかしバックマウントに。回転して逃れてバックを取り返したザラル。立ったトプリアの背中に乗ろうとするが下に落ちた。トプリアパウンド。足関を仕掛けようとしたザラルだがホーン。

2Rトプリア。

3R。ザラルの膝にカウンターのタックルでテイクダウンしたトプリア。ザラル下からキムラ。カウンターの腕十字を狙うトプリアだが、ザラルが亀に。トプリアがバックに周りチョーク。しかし足が一本しか入っておらず下に落とされる。立った。トプリアタックル。今度はザラルがギロチン。外れた。三角を狙うが足を潰してハーフにするトプリア。マウント三角を狙ったトプリア。股下から逃げられたがバックに移行しバックマウント。チョーク。しかし脚のロックを外されて下に。立ったトプリア。スタンドに。両者疲れている。残り1分版で打撃で出るザラルだが、トプリアがカウンターのタックルでバックに回る。正対しこらえるザラル。離れてまた出ていくザラルだが、トプリアまたタックルで倒す。タイムアップ。

三者29-28でトプリア勝利。

緊急でのUFCデビュー戦で3連勝中のザラルを破ったトプリア。一本は取れなかったが、寝技の強さを見せた。

UFC on ESPN+37:第7試合・トム・ブリーズ vs. KB・ブラー

ミドル級。

ウェルター級ではK太郎に勝つなど3連勝していたブリーズだが、ショーン・ストリックランド戦でMMA初黒星を喫するとミドル級に転向。怪我や試合当日の健康問題により欠場が続き、1年9ヶ月ぶりの復帰戦となった今年2月の試合では1RパウンドでKO負けを喫した。一本勝ちの多いグラップラー

ローマン・コピロフが出場予定だったが新型コロナウイルス陽性により欠場。代役としてUFCデビューするインド系カナダ人のブラーは28歳でMMA8戦全勝。本来は来月のコンテンダーシリーズに出場予定だったが、登竜門に出場することなく、ラッキーなUFCデビューを決めた。バックボーンはテコンドー。弟と一緒にMMAを始めたが、アマチュアの試合で弟が顔面を大怪我し、ブラーも4年ほどMMAから離れていた。その間も柔術とキックの試合には出ており、2018年に復帰。9ヶ月で4連勝すると、コンテンダーシリーズへの出場を決めた。本来は階級下のウェルターの選手。

打撃戦。ジャブをついて出るブリーズ。ジャブから左ストレート。ヒットしてブラー後退。追いかけて打撃を打ち込んでいくブリーズ。ステップジャブがクリーンヒットしブラーダウン!鉄槌連打!頭を抱えて打たれるだけのブラーを見てレフェリー止めた。

ブリーズ、2年5ヶ月ぶりの勝利。

UFC on ESPN+37:第6試合・クリス・ドーカス vs. ホドリゴ・ナシメント

ヘビー級。

8月にUFCデビューしたドーカスは、同じくUFCデビュー戦のパーカー・ポーターからパンチでダウンを奪い、ぐらついた相手が膝を着く直前に顔面に膝を打ち込んでKO勝ち。ローカル時代はテイクダウンディフェンスに穴がありスタミナもないという評価だったが、その部分はテストされることなく勝利した。ヘビー級だがあえて体重を絞っており、ヘビー級にしてはかなり低めの102kg。リミット上限ちょうどのナシメントとは17kg近い差がある。

ナシメントもまた前回はUFCデビュー戦対決でKO勝ちしている。戦績8勝0敗で、3KO・5一本勝ちで、グラップリングが強そうだが、初戦は打撃で攻めて組みの技術を見せる場面がなかった。

ドーカスの飛び込んでの左がヒットし、ナシメントゆっくりとダウン!ドーカスパウンドラッシュ!ナシメント立ったがそこにパンチのラッシュを打ち込むとナシメントが崩れ落ちてレフェリー止めた!

ドーカス、2試合連続KO勝ち。