格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+51:セミファイナル・ケビン・ホランド vs. カイル・ドーカス

ミドル級。ホランドはランキング14位。

昨年のコロナ禍以降に5連勝し一気にランキング入りしたホランドだが、テイクダウンディフェンスがザルでリカバリーもないという弱点を露呈し、2戦続けて塩漬けにされいいところなく完敗。前戦から半年、スキルはすぐには上がらないにしても、少しは対策を立ててくるのではと思われるが。

ドーカスは先週試合をしたヘビー級のクリス・ドーカスの弟。身長やリーチは兄と同じだが、階級は2つ下。元は兄同様ヘビー級だったが、プロデビュー前にミドル級まで落としている。兄はUFC3連勝中だが、弟は現在1勝2敗。ランカーの相手にも、セミにも出てくるレベルではない。グラップラーで、敗れた2敗はいずれも打撃で攻め込まれての負け。ローカル時代は判定は1度のみで、他はすべて一本勝ちだった。

組んだドーカス。ボディロックからテイクダウンを狙うがホランドこらえた。解説席のコーミエに話しかけるホランド。しかしドーカスなおもテイクダウン狙い。こらえるホランドをスタンドでリバースハーフネルソンに捕らえる。両者動きがなくブレイク。ワンツーを入れたホランドだがドーカスのパンチを貰い崩れ落ちてダウン!ドーカスパウンド連打からアナコンダチョーク。決まらず。ノーアームギロチンに切り替えたがこれも凌いだ。しかし立ち際に背中に乗ったドーカスがチョーク!スタンディングでがっちり入りタップアウト!

が、リプレイで見るとホランドのダウンはパンチではなくバッティング。レフェリーが協議に入る。ダウンの時点では気づかなかったのか。

ノーコンテスト。バッティングに気づいた時点で試合を止めてホランドに回復の時間を与えて再開していれば良かったのだが、気づいたのが試合後だったのか?反則に気づかず後からノーコンテストというのはアメリカの試合で割とあるが、レフェリーが気づかなかった場合、ケージサイドのサブレフェリー等に試合を止める権利はないのだろうか。

UFC on ESPN+51:第10試合・アレックス・オリヴェイラ vs. ニコ・プライス

ウェルター級。

元ランカーのオリヴェイラだが、ランキング入り後に3連敗すると、前座クラスの相手に2連勝してから2連敗するという浮き沈みの激しい戦績が続いており、ランキング手前の中堅ポジションに収まっている。

プライスもUFC6勝5敗2NCで、ランキング手前で壁に当たっている選手。下からの打撃で2度KO勝ちするなど、全局面でアグレッシブに攻める選手。デビューからずっとフィニッシュ決着していたが、ここ2戦は判定決着。ここ3戦は2敗1分けと勝ち星がない。

11人の子供がいるオリヴェイラと、5人の子供がいて、先日妻が6人目を身ごもったというプライスのビッグダディ対決。

カーフキックを蹴るプライス。カットしていないオリヴェイラオリヴェイラワンツー。プライス組み付きてボディロック。ケージを背負って耐えると逆にボディロックしてテイクダウン。しかし倒された勢いでさらに半回転して上になったプライス。プライスのガード。ハーフで潜ろうとしたオリヴェイラだが、プライスが上をキープ。下からホールドするオリヴェイラ。プライスも押さえ込むだけで時間がすぎる。肘・パウンドを入れたプライス。ホーン。

1Rプライス。

2R。スタンドで右を打ち込むオリヴェイラ。プライスカーフキック、インロー。プライスのカーフキックにパンチを合わせたオリヴェイラ。プライスバランスを崩し下に。パウンドを入れたオリヴェイラだがプライスオモプラッタ。しかし外して上をとったオリヴェイラ。足をサバいてパス。プライス下から腕十字を狙う。外したオリヴェイラがまたパス。亀になったプライスからバックを取りパウンド。プライス前転しスクランブルで逃れようとしたがオリヴェイラがサイドをキープ。押さえ込みながらパウンド。なんとかハーフまで戻したプライスだが時間がない。ニーシールドのプライスに鉄槌を落とすオリヴェイラ。ホーン。

2Rオリヴェイラ

3R。スタンドで手数を出すオリヴェイラ。カーフキック。プライスの蹴りにカウンターの右がヒット。両者スタミナを使っているが、オリヴェイラがやや余力がある。プライスのパンチをかわしての右が顔面にヒット。プライス打ち終わりを狙われている。プライスのパンチがヒットしバランスを崩したオリヴェイラだが距離を取り凌ぐ。打ち合い。プライス組んでケージに押し込むと投げを狙ったがこらえるオリヴェイラ。離れた。間合いを詰めるプライス。オリヴェイラは下がるが勝っている計算か。プライスが出てきたところにワンツーがヒット。そのまま組み付くと脇をくぐりバックに回った。が残り30秒で投げが潰れて下に。プライスハーフからパウンド。ラッシュ。タイムアップ。

3R次第だがプライスの最後のラッシュだけで逆転あるか?

三者29-28でプライス勝利。

UFC on ESPN+51:第9試合・ミーシャ・サークノフ vs. クシシュトフ・ジョッコ

ミドル級。サークノフはライトヘビー級の13位。

UFCデビューから4連続フィニッシュ勝利したサークノフだったが、そこから2勝4敗。今回からミドル級に落とす。柔道・レスリングがバックボーン。ラトビア出身だが、10代の時に両親とともにカナダに移住し、現在もカナダ在住。

ポーランドのジョッコは5連勝しランキングにも入っていたことがあるが、その後3連敗。そこから3連勝するも前戦はまた敗れている。現在はノーランカー。押さえ込みが武器の手堅いスタイル。

サークノフ組み付くとケージに押し込んだ。引き剥がして離れるジョッコ。サークノフまたタックル。受け止めたジョッコ。振り回してテイクダウンを狙ったサークノフだがジョッコこらえる。離れた。ステップ・インしてジャブを入れたサークノフ。ジョッコも飛び込んで連打を打ち込む。サークノフのジャブに連打で返すジョッコ。サークノフまたタックル。切られた。残り1分。ここまでほぼ差がない。どちらも取りに行かなければいけないが。両者牽制。タックルのフェイントに反応したジョッコが組み付くと投げを狙ったサークノフ。ジョッコこらえた。離れる。ホーン。

1Rはほぼ五分でどちらに入ってもおかしくない。

2R。サークノフまたタックル。受け止めたジョッコをケージに押し込む。膝を放ったがローブローに。タイムストップ。再開。3連打を入れたジョッコ。打撃で先手を取る。右をヒットさせたが、サークノフが組んでケージに押し込む。離れた。ワンツーを入れたジョッコ。ここまで押されているのはサークノフ。1Rが微妙なだけに絶対取らないといけないが。パンチで出たジョッコにタックルを狙ったがまた切られた。ジョッコ飛び膝。サークノフのハイをかわしてパンチがヒット。ホーン。

2Rは打撃の手数で上回ったジョッコのラウンド。

3R。パンチで出たジョッコにサークノフはシングルレッグ。今度はクラッチに成功。テイクダウン。寝かされずに立つジョッコのバックに付いた。片膝をついてこらえるジョッコ。正対。投げを狙ったサークノフだがこらえた。ジョッコが逆に押し込むと離れ際にパンチをヒット。減量の影響か疲れがあるサークノフ。ジョッコの打撃がヒット。サークノフ、アイポークをアピール。タイムストップ。ジョッコは「レッツゴー!」と絶叫し続行をアピール。残り1分30秒から再開。パンチを打ち込むジョッコ。サークノフのタックルは切られる。パンチを入れるジョッコ。あきらかに失速しているサークノフ。ジョッコがパンチから組み付き残り10秒でテイクダウン。パウンド。タイムアップ。

29-28、28-29、29-28のスプリットでジョッコ勝利。

2Rと3Rはジョッコで固いと思ったが割れた。スタッツを見るとそこまで差はなかったが。

ライトヘビー級ランカーのサークノフは打撃で打ち負け、タックルを繰り返すも切られる展開で、ミドル級初戦を落とす。スタミナ切れも早かった。

UFC on ESPN+51:第8試合・アレクサンダー・ヘルナンデス vs. マイク・ブリーデン

ライト級だったがブリーデンが2.5ポンドオーバーしキャッチウェイトに。

2013年、負傷選手の代役としてUFCに参戦したヘルナンデスは、初戦でいきなりランカーのベネイル・ダリウシュに1RKO勝ちしてランキング入り。が、その後は3勝3敗。当初は上位ランカーとの対戦が続いていたが、勝ったり負けたりで現在はランク外。後半に失速しがち。

当初はレオナルド・サントスとの対戦が予定されていたが、先月末に欠場となり、急遽UFCデビューを決めたブリーデンとの対戦に。ブリーデンは昨年のコンテンダーシリーズに出場し、アンソニー・ロメロに敗れてUFCとの契約ならず(勝ったロメロもUFCと契約できなかった)。その後ローカルで2連勝し、代役でのデビューのチャンスを得たが、直前過ぎて減量が間に合わず。32歳でMMA10勝3敗。本来はUFCと契約できるか微妙なレベル。打撃のディフェンスが甘く被弾しがちだが、打たれ強さを武器に打たれても攻め続けるのが持ち味。

ワンツーをヒットさせたブリーデン。ヘルナンデスは右ボディ。ヘルナンデスタックル。脇を差して切ったブリーデンだがヘルナンデスのパンチを貰う。ヘルナンデスまたタックル。切った。が、右をもらって効いたブリーデン。打たれながら打ち返すが右をもらいダウン!レフェリーストップ!

元ランカーとして力の差を見せたヘルナンデス。

UFC on ESPN+51:第7試合・ジョー・ソレッキ vs. ジャレッド・ゴードン

ライト級。

UFCデビューから3連勝中のソレッキ。11勝中7つの一本勝ちがある極め師。前回は大ベテランのジム・ミラーと対戦し、1Rは引き込んだが下からの仕掛けを潰され落としたものの、ミラーは最近いつも2R以降失速しており、今回も失速して2R以降はソレッキが上になり判定勝ち。しかし上になっても密着して細かいパウンドを入れるだけだった。

ゴードンはUFCデビュー戦はフェザー級で体重オーバー。その後はライト級に上げて2勝3敗。その後またフェザー級に落とし2連勝しているが、前回また体重オーバーしており、フェザー級では結局3回中2回体重オーバー(さらに、残る1試合も対戦相手が体重オーバーしており、結局フェザー級リミットでの試合はしていない)。相当減量が厳しくなっており、今回からまたライト級に戻す。レスリング・ボクシングがバックボーンでサンフォードMMA所属。ソレッキとはUFCの参戦前のCageFuryFC63にともに参戦しており、ソレッキがプレリムで1R一本勝ち。ゴードンはセミで判定勝ちしてフェザー級王座を防衛している。

いきなりタックルでテイクダウンしたソレッキ。ボディロックして市dえからレッグマウント。起き上がろうとするゴードンだが背中越しに腕を固定して立たせずパンチを打ち込む。両足フックしバックマウント。バックから殴っていく。フェイスロック。腕を掴んで耐えるゴードン。またチョーク狙い。放してパウンド。回転して逃れようとするゴードンだが、ソレッキしっかりとコントロールしバックについていく。が、ゴードン立った。ソレッキギロチンに切り替えて引き込むが、首を抜かれて下に。ハーフからパウンドを入れるゴードン。ホーン。

1Rソレッキ。

2R。パンチで出たソレッキがすぐにボディロックしテイクダウン。すぐに立ったゴードンだが、離さずにテイクダウンを狙っていくソレッキ。ケージでこらえるゴードン。ブラウン肘。足をかけて尻餅をつかせたソレッキ。すぐレッグマウント。しかし腕を抱えて投げを狙い上に。引き込み気味にガードを取るソレッキ。下から仕掛けようとするソレッキだが密着されて攻められず。ゴードンも押さえ込んだままパンチを打ち込むだけ。ホーン。

2R微妙だが上にいた時間の長さでゴードンか。

3R。ジャブを突いて出るゴードン。ソレッキもジャブを打ち返す。一転して打撃戦に。ゴードンが逆にタックルを仕掛けたが切るソレッキ。ソレッキのタックルも切られる。ゴードンまたタックル。膝まではつかせたが立たれた。ゴードン組むとケージに押し込む。消耗しているソレッキ。押し返すが、また突進してくるゴードン。タイムアップ。

29-28ソレッキ、29-28ゴードン、29-28ゴードン。スプリットでゴードンの勝利。

1Rはグラウンドで圧倒したソレッキだが、2R後半に下になったあたりで形勢逆転。スタミナ切れでテイクダウンを奪えなくなり、打撃で打ち負けた。

UFC on ESPN+51:第6試合・アントニーナ・シェフチェンコ vs. ケイシー・オニール

女子フライ級。

アントニーナ・姉チェン子はUFCデビュー後は勝ち負けを繰り返し3勝3敗。全局面で強い同階級の王者妹チェン子に比べて、テイクダウンされると下で何もできないという欠点を抱えており、前回のアンドレア・リー戦も、マウントから三角を仕掛けられ、上になったものの腕を極められ一本負け。かつてはランカーだったが現在はランク外。

オニールは23歳で、デビューから2年半しか経過しておらず、キャリアもまだ7戦だがここまで全勝。父が運営するMMAプロモーションで、プロデビューから女子ストロー級タイトルを獲得。しかし相手も同じようなキャリアの選手で、ある種オレオレ王者。それでも無敗でUFCと契約すると、UFCでも2連続フィニッシュ勝利。ローカル戦績は操作された感があるものの、前座レベルにはしっかり差を見せつけており、中堅のアントニーナに挑む。

プレスしていくオニール。パンチで出る。シェフチェンコの左がヒット。組んだオニール。投げを狙うシェフチェンコだが、オニールはこらえると足を絡めて後方に倒れバックを狙う。が、足が外れて押さえ込むシェフチェンコ。クルスフィックスからパウンド連打。振りほどいて立ったオニール。また打撃で出ていく。シェフチェンコ首相撲に捕らえて膝。対応できていないオニール。放した。間合いを詰めたオニールはパンチと見せかけタックル。投げを狙ったシェフチェンコだがオニールはボディロックからテイクダウン成功。クォーターマウント。パウンド。ガードまで戻したシェフチェンコ。ハイガード。足をサバいてパスを狙うオニール。立ったシェフチェンコ。離れた。残り30秒。オニールがシェフチェンコの前蹴りをキャッチしてこかすとパウンド連打。ホーン。

僅差だが終盤のパウンドでオニール。

2R。アグレッシブにパンチを打ち込んでいくオニール。シェフチェンコ首相撲で凌ぐがオニール振りほどいてまたパンチで攻める。組んだが入れ替えてケージに押し込むシェフチェンコ。離れる。オニールパンチからタックル。尻クラッチしてテイクダウン。すぐガードを取るシェフチェンコ。腕十字狙いは読んでいるオニール。亀になったシェフチェンコのバックに。バックマウント。マウントに移行。残り2分。肘を入れるオニール。シェフチェンコ防戦一方に。パウンドを打たれて背中を向けた。チョークを狙ったオニールだがシェフチェンコが向き直り決まらず。しかしまた肘。パウンド・肘のラッシュ。シザースも不発。ハイマウントで鉄槌ラッシュするオニール。背中を向けようとして殴られ続け、残り15秒でレフェリー止めた。

首相撲の対処など、まだまだ不足している部分は多いが、チャンスに攻撃をまとめて仕留めた。ランカー未満の相手とはいえこの階級での3試合連続フィニッシュ勝利は、上位陣への挑戦に大きなアピールになる。

UFC on ESPN+51:第5試合・ベチ・コヘイア vs. カロル・ロサ

女子バンタム級だったが、コヘイアが2.5ポンドオーバー。ロサはランキング15位。

UFCデビューから3連勝で、地元ブラジルでのタイトル挑戦を実現させたコヘイアだが、王者ロンダには秒殺KO負け。その後は負けが込み出し、今年1月に引退試合を予定していたが、盲腸で欠場。ランカーのロサとの試合が引退試合となったが、最後の最後で2度目の体重オーバー。パンチの手数で判定勝ちするスタイルで、11勝中9回が判定勝ち。

同じブラジルのロサはコヘイアより12歳年少の26歳。UFCデビューからここまで3連勝中。とはいえ、相手はUFC0勝・0勝・1勝の相手だが。元ランカークラスとの対戦はこれが初めて。スタンドではカーフキックを打ち込み、テイクダウンするとパウンドでの攻めを武器としている。

首相撲から膝を入れたロサ。コヘイアは飛び込んでパンチを打ち込みヒット&アウェイ。ロサはまた首相撲から膝を入れる。カーフキック。コヘイアの飛び込みにパンチを合わせる。手数ではロサだが、ロサもなかなか攻め込めない。じわじわプレスしてケージまで下がらせたロサ。残り30秒でタックルに。ケージでこらえるコヘイア。ホーン。

1Rロサ。

2R。ロサ飛び膝。ワンツー。右を打ち込みケージを背負わせると膝。コヘイアは単発で右を打ち込んでいるがここまでは手数で押されている。連打を入れるロサ。ボディに膝。コヘイアちょっと嫌がったか。ケージに押し込むロサ。ボディに膝。さらにショートの肘を顔面に入れる。両脇を差したコヘイアが外掛けを狙ったが倒せず。ロサ離れた。パンチを入れていくロサ。飛び膝から首相撲に捕らえてまた膝連打。さらに肘。離れるとまた飛び膝&肘。ホーン。

2Rロサ。

3R。ロサワンツーからカーフキック。飛び膝から首相撲に捕らえて肘のコンボ。コヘイアもようやく連打を出していくが、スピードが落ちている。パンチ・飛び膝で押すロサ。手数を増やしてきたコヘイア。しかし倒せるパンチがない。時間が過ぎていく。ロサ組むとケージに押し込む。投げを狙ったがスッポ抜け離れた。飛び膝から組み付いたロサ。ケージに押し込むと肘。残りわずかでタックルを仕掛けたコヘイアだが切られて下に。ロサパウンド。タイムアップ。

30-27×2、30-26の3-0でロサ勝利。

10-8つけるラウンドはなかったと思うが、3倍近い手数で圧倒。

引退試合となったコヘイアだが、終始押される展開で完全に力負け。

UFC on ESPN+51:第4試合・デボンテ・スミス vs. ジェイミー・ムラーキー

ライト級。

MMA11勝2敗(UFC4勝1敗)のスミスは、11勝すべてがフィニッシュ勝利で、1試合を除いてすべてKO勝ち。28歳で、身長は175cmと低めだが、リーチが193cmもある。UFCでの1敗は試合直前に代役として出場が決まったカーマ・ワーシーとの対戦で、1Rにパンチを貰ってまさかのKO負け。

オーストラリアのムラーキーはローカル時代に現フェザー級王者のアレクサンダー・ヴォルカノフスキーと対戦経験がある(1RKO負け)。2019年の地元でのUFCデビュー戦は同じくUFCデビューのキックボクサー・ブラッド・リドルに判定負け。2戦目もキックのISKA王者ファレス・ジアム相手にテイクダウンで攻めたが僅差判定負け。しかし前戦はカーマ・ワーシーに開始直後の打撃戦で左フックがヒットしスミスとは逆に1RKO勝ちした。こちらもフィニッシャーで、13勝のうち判定は1試合のみ。柔術黒帯だがKO勝ちの方が多い。

牽制のローを蹴るムラーキー。パンチで出るがスミス距離を詰めて打ち合いに。スミスのパンチがヒットし一瞬効いたムラーキーだが、スミス蹴りを空振ってスリップダウン。すぐ立つ。スミスパンチから左ハイ。ガードしたムラーキー。パンチで出るがかわされ空振り。残り1分。スミスパンチからロー。さらに膝。さらにパンチにつなげる。ムラーキー残り30秒で組むとテイクダウン。すぐ立つスミスだがスタンドでバックからパンチを入れるムラーキー。ホーン。

1Rスミス。

2R。積極的に前に出てプレスするムラーキー。スミス左アッパー。ムラーキーケージまで詰めるがクリンチしたスミス。ムラーキーボディに膝を連打すると頭部に肘。ケージに詰めて首相撲から膝連打。ボディブロー。ガードを固めていたスミスだが左ボディが刺さってダウン!パウンド連打!KO!

勢いで押し切ったムラーキー。ラッシュしながらもボディ・顔面に打ち分けて、ボディを効かせてのKO勝ち。

UFC on ESPN+51:第3試合・ダグラス・シウバ・デ・アンドラジ vs. ガエターノ・ピレロ

バンタム級

アンドラジはUFCデビュー戦はフェザー級で、ズバー・ツフゴフ相手にMMA初黒星。その後バンタム級に落として3勝2敗、再びフェザー級に上げて1勝1敗とした後、今回からまたバンタム級に落とす。UFCデビューから8年目だが、欠場が多くほぼ年1ペースでの試合となっており、これがUFC9戦目。

ベルギーのピレロはベルギーローカルで15勝5敗と微妙な戦績で今年1月にUFCデビュー。UFC4勝2敗のリッキー・シモン相手にテイクダウンされる→立つ→またテイクダウンされるという展開で、2Rにテイクダウンから即マウントを取られ肩固めで一本負け。

見合いからパンチで飛び込んだアンドラジ。組んでケージに押し込む。離れた。ローの蹴り合い。ピレロの飛び込みにアンドラジのカウンターの左がビッグヒット!もんどり打ってダウンしたピレロに鉄槌!KO!

狂喜してケージを駆け上がりバック宙したアンドラジ、さらにケージ上段まで昇ってまたバック宙。

UFC on ESPN+51:第2試合・ステファニー・エッガー vs. シャナ・ヤング

女子バンタム級

スイスのエッガーは柔道で国際大会出場経験あり。19年7月にRIZINKINGレイナと対戦し、スタンドの打撃・テイクダウンで上回り完勝。昨年9月に地元スイスでの試合に勝利すると、10月のUFCに試合10日前の緊急の代役として参戦したが、トレイシー・コルテスにタックルからテイクダウンを奪われ続ける展開で完敗した。

ヤングは今年2月にエッガー同様緊急の代役としてUFCデビューしたが、ランカーのメイシー・チアソンが相手では手も足も出ず、フルマークの判定負け。Invicta時代はフライ級に落としていたが、今回もバンタム級での試合となる。

蹴りをキャッチしたエッガー、そのまま大内刈りでテイクダウンを狙うが、ケージまで移動してこらえたヤング。離れる。打撃で出るエッガー。ヤングも打ち返すが、やや間合いが遠い。ケージまで下がらせたヤング。パンチで出ると四つで押し込むが、エガー首投げでテイクダウン。ヤングハーフから外ヒール。持ち替えて内ヒールへ。腕を掴んでディフェンスするエッガー。パウンドを入れる。立ち上がって殴るエッガー。パンチを防ぐために足関を狙う手を放したヤング。エッガーパスしてサイド。クルスフィックスからパウンド。ガードに戻すヤング。ホーン。

1Rエッガー。

2R。パンチで出るエッガー。右がヒットするが、ヤング逆に出ていきパンチを打ち込む。ケージを背負ったエッガー。四つからダブルアンダーフックに捕らえたヤングだが、エッガー払腰でテイクダウン。サイド。ケージを蹴ってうつ伏せになろうとしたヤングだが上をキープしたエッガー。パウンド。ヤングはガードに。エッガーインサイドから肘。目を打たれたヤング、顔を覆ってディフェンス不可能となりレフェリー止めた。

未勝利戦を制したエッガー。柔道の投げからの攻めが良かったが、スタンドの打撃戦で劣勢となる場面もあり、今後に不安を残した。

UFC on ESPN+51:第1試合・アレハンドロ・ペレス vs. ジョニー・エドゥアウド

バンタム級

TUFラテンアメリカウィナーのペレス。一時は連勝でランキングにも入っていたが、2019年にコーディ・スタマンとソン・ヤドンに連敗。それ以来、2年のブランク明けとなる。バックボーンはボクシング。

対するエドゥアウドはキャリア25年、41歳の超ベテラン。1996年11月1日デビューはUFC最古。1999年にはバリジャパで五味と対戦している。こちらも一時はランキングに入っていたが、現在2連敗中で3年4ヶ月のブランク。負ければリリースとなる可能性が高い。

カーフキックを蹴るエドゥアウド。ボクシングスタンスのペレスはカットしていない。ジャブから右オーバーハンド。積極的に手を出すエドゥアウド。ペレス左ボディ、ジャブ。エドゥアウドはまたカーフキック。エドゥアウドワンツー。左ミドル。間合いがつまり両者がパンチを放ちヒット。エドゥアウドの左ミドルに右フックを返すペレス。やや手数でエドゥアウドが上回る展開で残り1分。カーフ、インローを入れて、出てくるペレスにジャブを合わせるエドゥアウド。右がヒット。ペレスバックブローから出たがエドゥアウドは距離を取る。ホーン。

1R手数ではややエドゥアウドだが、ローの差なのでどこまでジャッジが評価するかは不明。

2R。パンチを貰った右目が晴れているエドゥアウド。ペレスがパンチで飛び込んだが、エドゥアウドタックルを合わせてテイクダウン。ペレスクローズドガード。背中を向けて立ったペレス。バック肘で引き剥がす。手数を増やしてきたペレス。右オーバーハンド。エドゥアウドちょっと守勢に回る。強いパンチを打ち込むペレスだが一転してタックルへ。テイクダウン。今度はエドゥアウドのガード。立ち上がり強いパウンドを打ち込むペレス。エドゥアウド起き上がろうとするがペレスがぶってダースチョーク狙い。下になり外したエドゥアウド。スクランブルで立とうとするが上をとったペレス。袈裟固め。Vクロスアームロック。エドゥアウドタップ!

ペレス一本勝ち。

アンドレ・ペデネイラスから黒帯を授かったエドゥアウドだが、13敗のうち一本負けが10回目。五味にもチョークで一本負けしている。これで3連敗。動きは良かったが、UFCからのリリースは免れないか。