格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+52:第1試合・スティーブ・ガルシア vs. チャーリー・オンティベロス

ライト級。ともにUFC初戦で敗れて2戦目。

ガルシアは今年2月、試合6日前の緊急オファーのルイス・ペーニャ戦でUFCデビュー。MMAデビューからバンタムとフェザーで試合をしていたが、階級上のライト級でのオファーを受けた。しかし今回は準備期間があるにも関わらずライト級での試合となる。3月と8月にはフェザー級での試合オファーを受けていたのだが…。ペーニャ戦では3Rずっとペーニャにバックを取られる展開で一本負けを防ぐのが精一杯だった。

オンティベロスもまた、前戦は直前オファーによるUFCデビュー戦。こちらはずっとウェルター級で試合をしてきたが、昨年11月に試合2日前の代役でミドル級のケビン・ホランドと対戦。開始直後のパンチでホランドからフラッシュ気味のダウンを奪ったが、直後にテイクダウンされ、立ち上がりまた倒されたところで負傷がありレフェリーストップ負け。今回は逆に階級を落としてデビュー以来初のライト級となる。テコンドーの経験があり、試合でも変則的な蹴りを見せる。

飛び込んだガルシアにパンチから踵落としを放ったオンティベロス。効いたのかぐらついたガルシア。パンチを打ち込み倒したが、立たせるオンティベロス。パンチをヒットさせたガルシア。さらに出ていくが、オンティベロスが下がりながらの左フックでダウン奪取!しかしガルシアタックルに入りテイクダウン。オンティベロスガードを取る。ケージを使って立つオンティベロス。ブラウン肘を入れたが、またテイクダウンを取られる。クローズドガード。パウンドを入れていくガルシア。オンティベロスが下から蹴るが、足をサバいてパスし上四方に。肘を入れるとオンティベロスカット。残り10秒で強いパウンドを打ち込むガルシア。ホーン。

後半は完全にガルシアだが、前半の2ダウンを覆すほどのものではなく、オンティベロスのラウンドか。

2R。ガルシアのオーバーハンドの左がヒット。が、オンティベロスのパンチをもらい膝をつく。しかしガルシアそこからタックル。テイクダウン。ガルシアマウント。パウンド。効いてるオンティベロス。パウンドラッシュ。顔面にもらったオンティベロスを見てレフェリー止めた!

ガルシア逆転KO勝ち。オンティベロス、変則的な蹴りなど打撃は良かったが、テイクダウンディフェンスとグラウンドがサッパリ。

1Rのジャッジは三者ともガルシア支持。

明確なダウンであっても、その後すぐにリカバリーしていれば、そこまで大きな評価にはならないのかもしれない。

UFC on ESPN+52:オッズ/予想と展望

マッケンジー・ダーン 1.57
マリーナ・ホドリゲス 2.55
ランディ・ブラウン 1.44
ジャレッド・グッデン 2.85
ティム・エリオット 2.70
マテウス・ニコラウ 1.50
サビーナ・マゾ 1.56
マリヤ・アガポワ 2.58
フィル・ホーズ 1.31
デロン・ウィン 3.65
クリス・グティエレス 1.42
フェリペ・コラレス 3.00
アレクサンドル・ロマノフ 1.14
ジャレッド・バンデラ 6.00
チャールズ・ロサ 2.65
デイモン・ジャクソン 1.53
ルピータ・ゴディネス 1.32
シルバーナ・ゴメス・フアレス 3.45
ティーブ・ガルシア 1.30
チャーリー・オンティベロス 3.75

メインは女子ストロー級ランカー対決。柔術世界王者のダーンは初メイン。MMAデビュー当時はまだMMAに適応できておらず、鳴り物入りUFCデビューするも最初の3戦は微妙なスプリット判定勝ち、体重オーバーでの一本勝ち、MMA初黒星と期待に答えられない戦績だったが、そこから4連勝(うち3つの一本勝ち)。まだUFC女子ストロー級で6勝しかしていないが、すでに最多一本勝ち記録を持っている。前回はニーナ・ヌネス相手にテイクダウン→マウント→腕十字で完勝し、ようやくタイトル挑戦が見えてくる位置に。

相手のマリーナ・ホドリゲスはUFC戦績4勝1敗2分け。ムエタイバックボーンのストライカーだが、テイクダウンされるとずっと下の展開を続けてしまうという欠点がある。唯一の敗戦は初代女子ストロー級王者のカーラ・エスパルザ戦で、やはり下の展開が長く続いての判定負け。前回は5月に急遽メインが消滅した大会の代替カードとして初めてのメインに登場し、ミッシェレ・ウォーターソン相手にスタンドで打ち勝ち(一方で下の展開でラウンドを落としもしたが)判定勝ち。なお、弟はパラリンピック水泳のブラジル代表として東京パラリンピックに出場している。

柔術 vs. 打撃の構図。ホドリゲスも下から攻めるタイプではあるが、さすがにダーンとは実力差がありすぎる。スタンドで向かい合った時にどちらがプレッシャーを掛けられるか。打撃も向上しているダーンだけに、スタンドでホドリゲスのプレッシャーを受けても下がることはなさそう。ホドリゲスがケージまで圧されて下がるとタックルからのテイクダウンの餌食になり、すぐに極められてしまうか。

ダーン一本勝ち。

セミ前にはTUFで扇久保と対戦したティム・エリオット vs. 前戦でマネル・ケイプに勝ったマテウス・ニコラウが対戦。ニコラウはUFC復帰戦だった前回の勝利のみでランキング11位(ケイプは前戦で体重オーバーの末KO勝ちしたがまだランク外)。ただ、ケイプ戦は1Rテイクダウンで攻め、2Rは打撃の手数でケイプが取って迎えた3Rを、僅差ながらケイプが優勢の内容だったため、メディアのジャッジはすべてケイプ勝利を支持している。

コロナで延期になった試合もあり、全10試合とコンパクトなイベント。今週はBellatorとも日本のMMAイベントともバッティングがない静かな週末となっている。

第1試合開始は10日午前2時半から。速報します。

Road to ONE:5th:メインイベント・和田竜光 vs. 竹中大地

フライ級5分3R。

元DEEP王者和田はONEでは3勝4敗。昨年のフライ級トーナメントに出場し、初戦は判定勝ちしたが、準決勝でデメトリアス・ジョンソンに判定負け。

竹中は元修斗バンタム級環太平洋王者。ONEに出場し2勝2敗した後、今年1月の試合でフライ級に落とし、チョークで一本勝ち。

インローを蹴る竹中。パンチから左ミドル。間合いを詰めていく和田だが、手を出すのは竹中。出てきたところにパンチを合わせていく。組んだ和田だが竹中ショートのパンチ連打で引き剥がす。和田また組んだ。クリンチからパンチを入れる和田。竹中左ミドル。和田シングルレッグを狙うと竹中は一瞬バックを狙う。察知して離れた和田。また出た和田。クリンチからボディ・肘を入れる。右で飛び込む和田だが竹中かわした。和田シングルレッグ。テイクダウン。しかし竹中すぐ立つ。また両者クリンチ状態からパンチ・肘を入れ合う。ホーン。

2R。竹中左ハイからインロー。またインロー。和田シングルレッグ。倒された竹中だがすぐ立った。肘を入れる竹中だが和田タックルへ。スタンドでバックを狙う。背中に乗る。倒れ込んでおたつロックでバックを取る。竹中向き直りたいが、足のロックで向き直れず。和田バックからパウンド。竹中ようやく足のおたつロックを外して正対。和田のガードに。しかし上から手が出ない竹中。残り20秒で密着したままパウンド。和田は下から頭部に肘。ホーン。

3R。和田ボディブロー。今度はシングルレッグへ。倒されたがすぐ立つ竹中。尻クラッチに切り替えて倒した。背中を向けないようにして立つ竹中だが、和田投げる。バックを狙うが正対して立つ。和田またタックル。テイクダウン。バック!おたつロック。しかし足のロックを外して正対した竹中。両者上下で密着したままパウンドの打ち合い。和田は下から四の字ロック。密着した状態から両者打撃を入れるが、手数では和田。両者そのまま残り1分。和田足のロックを解除。密着したままの打撃戦。タイムアップ。

判定2-1で和田勝利。

大差がつかない限りどちらの勝ちになるかわからないONEの判定。どちらでもいい程度の差だった。

和田「馬鹿な格闘技ファンがSNSで打撃やれとかグラウンドやるなとか言うけど、これもMMAだから。打撃見たければボクシングとかK-1とかRISEとか見てください。最高のMMAファンのために試合してます」とマイク。

Road to ONE:5th:セミファイナル・青木真也 vs. キャプテン☆アフリカ

グラップリングマッチライト級10分1R。

四つで脇を差した青木だがアフリカ引き込み。青木はケージ際まで移動しアフリカの首をケージに押し込む。ガードから出た青木。パスを狙っていく。膝を超えてマウント。下から喉元に腕を当てるアフリカ。青木は足を四の字ロックで押さえ込んでいる。様子を見ている青木。5分経過。アフリカ足が抜けず動けない。青木じわじわ上に移動したが、また膝を四の字ロック。上半身しか動けないアフリカ、エゼキエルチョークを狙うが入らない。じわじわ上に移動。アフリカブリッジで返そうとするが返せない。上から顎を押す青木。アフリカブリッジで返した。立った。アフリカ引き込む。しかし青木ハーフに。残り1分半。青木外ヒール。決まらず。また青木が上に。残り1分。下でディフェンスするアフリカ。残り15秒で立った。足を狙うがつかめず下に。タイムアップ。

判定なしドロー。

試合後、解説席の秋山に対戦オファーを断った理由について詰め寄る青木。秋山は筋断裂の怪我で断った、「まぁ待ってろよ」と返すが、青木は「お前にそんな時間ねえんだよ」と返答。

Road to ONE:5th:第4試合・小野島恒太 vs. 山本聖悟

バンタム級5分3R。

38歳の小野島は修斗世界10位。

山本は秋山のチームクラウド所属に。3月にRIZINに出場したが、村元友太郎にKO負けした。25歳。

打撃を打ち込む山本だが、小野島は左右のフックで距離を詰めるとタックル。ケージに押し込む。離れた。打撃戦からまた左右のフックで出る小野島。左がヒットし山本ダウン気味に倒れる。パウンド。ケージを使って立った山本。離れる。また小野島のパンチを貰う山本。小野島の飛び込みながらの右フックがヒット。そのままタックルでテイクダウン。パウンドを入れる小野島。ホーン。

2R。小野島また左右のフックで出てケージに押し込む。テイクダウン。サイド。ブリッジで立った山本。引き剥がす。小野島またフックからタックルへ。ケージに押し込みながら殴る。テイクダウン。ハーフレッグマウントからパンチを打ち込む。山本ガードを取る。小野島パウンド。ホーン。

3R。小野島のプレッシャーでケージまで下がる山本。小野島またフックで飛び込みタックルへ。ケージを背に座った状態から立った山本。飛び膝を入れて離れる。しかしすぐまたケージを背負う。小野島のフックからのタックルでテイクダウン背中を向けて立つ山本。小野島ボディロックしてパンチを打ち込むとテイクダウン。山本ガードを取るが残り1分。上からぱうんどを入れ続ける小野島。タイムアップ。

判定3-0で小野島勝利。

Road to ONE:5th:第3試合・山本空良 vs. 野尻定由

バンタム級5分3R。

山本喧一の次男・山本空良はNEXUS初代フェザー級王者。20歳ですでにキャリア18戦(11勝5敗2分け)。修斗ライト級王者西川とは幼少期から練習をともにしており、西川同様下になることを厭わないスタイル。

野尻は修斗5勝0敗2分けで修斗世界ランキング9位。

ローの蹴り合いからタックルに入った野尻。山本こらえると入れ替えて逆にケージに押し込みながら膝・足踏み。野尻大内テイクダウン。山本三角を狙うがすぐ対応して外す野尻。また腕十字狙い。状態を起こして防ぐ野尻だが、山本下から頭部に膝(有効)。三角に入る。外した野尻が立つがバックを取られている。山本倒れ込んでバックから殴る。肘。野尻向き直ると山本がギロチンを狙うが外して立った野尻。山本下から肘。足関。野尻山本の両足をすくって亀にするとすかさずバックに回りチョーク。しかしホーン。

2R。両者カーフキックの蹴り合い。山本パンチ連打で出る。タックルに入る野尻。山本ギロチンで引き込む。しかし外れて野尻が上に。山本腕をオーバーフックしてフックスイープから立つと投げを狙う。こらえる野尻の顔面に膝。野尻投げて上に。山本ガードからケージを使って立つ。野尻また投げてテイクダウン。山本のガードでまた足をすくって亀にしたところでバックに回るが、山本反転して上に。バックマウントを狙う山本だが片足フックできず野尻が上に。野尻肘。山本も下から肘。ホーン。

3R。野尻スピンキックをスリップして下に。三角マウントから後ろを向いて足関を狙う山本だが野尻外して上に。がぶってギロチン。山本外して逆にがぶり四点膝を入れる。立った。野尻タックル。山本ハイエルボーギロチン。下になって外した野尻。そこからシングルレッグにつなげるが、潰して上になった山本。ハーフからストレートアームバー。抜けた。野尻立つと投げるが、山本の足関から上になりパウンドを落とす。野尻立って打撃で出る。山本も打ち返す。タイムアップ。

判定三者山本。無敗の修斗世界ランカーを下す。

Road to ONE:5th:第2試合・須藤拓真 vs. 南風原吉良斗

バンタム級5分3R。

柔術家の須藤はNEXUSで3戦してすべて足関での一本勝ち。MMAのトレーニングは週一回程度しかしていないとのこと。

南風原はプロ3戦目の18歳。昨年11月の修斗沖縄大会でプロデビュー戦対決で勝利、今年4月の沖縄大会では1勝4敗1分けの選手に勝利。いずれもパウンドでの2RKO勝ち。

南風原タックルでテイクダウン。ガードを取った須藤が三角クラッチしながら下から殴る。三角を捕らえに行くが、南風原首を抜いて立った。またスタンド。飛び膝から組み付いた須藤。南風原またテイクダウンするが、下からラバーで固定し殴る須藤。南風原上から攻めあぐねる。また腕十字を狙うが、防いで立つ南風原。パンチで突っ込んで須藤。四つから引き込み。また下から攻める須藤。ホーン。

2R。パンチで突っ込んだ須藤は引き込んでハーフ。パウンドで削る南風原。須藤足に組み付いて膝十字!がっちり入りタップアウト!

これで4試合連続足関での勝利。

Road to ONE:5th:第1試合・河名マスト vs. 新関猛起

フェザー級5分3R。

プロデビュー戦は3RTKO負けしたレスリング・グレコ世界王者の河名、テイクダウンから攻め続けるも仕留めきれない展開が続いたが、3Rにチョークで一本勝ち。

RIZIN.31:フェザー級タイトルマッチ・斎藤裕 vs. DEEPフェザー級王者牛久が決定。スダリオ vs. SAINTも決定。

RIZINフェザー級タイトルマッチ5分3R
斎藤裕 vs. 牛久絢太郎

全体的に弱めのカードの中、メインで斎藤 vs. クレベルのタイトルマッチを組むことで一点突破しようとしたが、クレベルが拒否したため実現せず。相手はRIZIN.30の時点ではRIZIN2連勝中の堀江しかいないのではと思ったが、堀江ではカードのインパクトが弱すぎると考えたのか、怪我等の理由で組まなかったのか不明だが、初参戦となるDEEP王者牛久との対戦に。

同じ初参戦となるフィーダーショーの王者なら、過去にVTJで斎藤に勝利しているパンクラス王者ISAOや、斎藤の次の修斗王者で、暫定王座を獲得した時には斎藤戦をアピールしていたSASUKEの方がストーリー的にいいのではと思ったが、これもオファー自体あったのか不明だが実現せず。

DEEP王者ではあるが、すでに朝倉未来にKOされているドミネーターに勝ったものの内容は僅差で、次の試合ではノンタイトル戦で40歳の中村大介にKO負けし、再戦でも僅差での判定勝ちと、いきなりタイトル戦にするには実績不足は否めない。牛久をRIZINに呼ぶタイミングはもっと前からあったはずだし、そこでキャリアを積んでファンに認知されていれば、もっと納得行くカードになったのにもったいない。

120kg契約
スダリオ剛 vs. SAINT

6月の東京ドーム大会でシビサイに敗れてMMA初黒星を喫したスダリオの再起戦も決定。相手は今年6月にデビューしたばかりのSAINT。初戦で酒井リョウ、9月の2戦目で誠悟に勝ってDEEPメガトン級のトップクラスに。まあ、DEEPメガトン級の層の薄さではトップもボトムもないが。2戦目は、45歳の誠悟相手にグダグダな内容でキャリアの浅さを露呈していて、単体ではRIZINに呼ぶレベルではないが、今までスダリオの相手として呼ばれたディラン・ジェイムスや宮本よりはマシなレベルだから十分か。

UFC on ESPN+51:メインイベント・チアゴ・サントス vs. ジョニー・ウォーカー

ライトヘビー級5分5R。サントス5位、ウォーカー10位。

重い打撃で3試合連続KO勝利しタイトル挑戦まで行ったサントスだが、JJとのタイトル戦から3連敗中。まだランキング5位でリリースされるポジションではないが、ここで負けるようだとタイトル挑戦圏外となる。3連続KO勝ちの中には現王者ブラホヴィッチも含まれており、現時点で最後にブラホヴィッチを破った相手のため、ブラホヴィッチが王座をキープしていれば再挑戦のチャンスはある。

ウォーカーはUFCデビューから3連続秒殺KO勝利と勢いが凄かったが、4戦目はコーリー・アンダーソンにパンチを効かされ逆に1RKO負け。次戦のニキータ・クリロフ戦ではテイクダウンされるとスタミナを削られグダグダの内容になった末に完敗。現時点ではタイトル争いをするレベルにはないが、ここで勝つようだと一気にトップランカーとなる。

さすがに不用意に間合いには入れないウォーカー。遠い間合いでフェイントを繰り返す。サントスも様子見。じわじわ詰めてローを入れたウォーカー。前蹴り。両者警戒している。ウォーカーパンチのフェイント。開始から3分、両者ローしかヒットしていない。なおも見合いが続く。じわじわ出るウォーカーだが、サントスの間合いまでは入らない。前蹴り。残り1分。やはり蹴りしかヒットがない。サントス残りわずかで出てきたがウォーカー距離を取る。ホーン。

1R、サントスのヒットは3発のみ。ローや前蹴りを入れていたウォーカーのラウンドか。

2R。サントスなんとタックル。シングルレッグ。切ったウォーカー。離れ際にようやく両者のパンチがヒット。が、また蹴りの間合いに。牽制のローのみ。サントスのミドルがヒット。もう一発。さらにもう一発。ようやく試合が動き出したか。ウォーカー関節蹴り。残り1分。ウォーカー、1Rからパンチはほぼフェイントのみ。残りわずかで距離を取るウォーカー。ホーン。

2Rはミドルを入れたサントス。

3R。両者行くぞ行くぞの構えは見せるが行かない。サントスの左ハイがかすめる。サントスのパンチは距離が遠く空振り。サントス踏み込んで左を打ち込みヒット。ウォーカーが出たがサントスは蹴りで止める。ウォーカーの蹴りにパンチを合わせたサントス。ようやくサントスが前に出だしたか?と思ったが、ウォーカーが出る素振りを見せるとまた距離を取る。ウォーカーのローにパンチを合わせたサントス。徐々に距離が近くなっている。残り1分。じわじわ出るウォーカーだがサントスサークリング。行くフェイントのみのウォーカー。ホーン。

3Rもヒット数に差がないが、牽制のローのみのウォーカーよりパンチをヒットさせたサントスか。

4R。間合いを詰めるウォーカーだがサントスのパンチを警戒し、遠い間合いでの蹴りのみ。右ハイ。サントスが左ボディを入れると腹を押さえるウォーカー。わざとらしいが誘いか?ウォーカーのミドルをキャッチしたサントス。ウォーカーが片足でこらえてパンチを入れるとサントス放した。ウォーカーパンチで出るがサントスのカウンターがヒット。ホーン。

このラウンドもヒット数は僅差。

ここまで差がつかないラウンドが続いていると、両者ともに「自分がもし勝ってたら倒しに行って逆にKOされたら嫌だな」という意識が働いて出ていかない展開になる心配があるが…。

4R。サントスが踏み込んでワンツー。ウォーカーはパンチが当たらない間合いからロー、関節蹴り。サントスの左がビッグヒット!ウォーカーはもっと打ってこいと挑発。右で飛び込んだウォーカー。サントス右ミドル。残り2分。ウォーカー前蹴り。サントスのバックスピンキックは間合いの外。ウォーカー出てワンツー。両者とも余力を残したまま。フェイントだけを見せる。派手な蹴りを見せるウォーカーだが間合いが遠く空振り。タイムアップ。両者勝利アピール。

三者48-47でサントス勝利。

試合後に勝利アピールしていたウォーカーも笑顔でサントスを称える。

ウォーカー、強さは微妙かもしれないがアグレッシブなのが魅力だったのに、攻めに行かず判定負けでは期待はずれ。

サントスもこの内容ではタイトル戦線復帰とまでは言えない。