格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+73:第6試合・ジェニファー・マイア vs. マリナ・モロズ

女子フライ級。マイア8位、モロズ15位。

ちょうど2年前にシェフチェンコのタイトルに挑戦し完敗したマイア。その後ジェシカ・アイには勝利したが、そこからチューケイギアンとマノン・フィオロに連敗中で、UFC戦績も4勝5敗と負け越しに。ランキングも3位から8位まで後退した。ブラジル・クリチバ出身でシュートボクセ所属。柔術ムエタイはともに黒帯。

ウクライナ女子初のUFCファイター・モロズはストロー級で3勝3敗だったが、フライ級に上げてから3連勝中。ビザの問題で試合が出来ない期間があり、3月の試合が2年ぶりの試合となったが、マリア・アガポアをテイクダウンで圧倒し、最後は肩固めで完勝。ランカーとの対戦経験はないが、ランキング入りしている。

打撃戦。ワンツーを入れたマイア。モロズも顔面にパンチをヒット。四つに組んだ両者。マイアがケージに押し込んだ。テイクダウン狙いをこらえるモロズ。ボディロックからテイクダウン狙い。マットに指先をつくモロズだが、マイアが顔面に膝。ホーン。

1Rマイア。

2R。詰めてパンチを打ち込むモロズ。手数を増やしてきた。マイアも間合いに入ってくるモロズに連打を返す。ほぼパンチのみでの打ち合いが続くが、ややモロズが手数でリードしてきた。残り1分。右をヒットさせたマイアに右を返すモロズ。さらにワンツーもヒット。打ち合いの最後に必ずパンチを出しているモロズ。ホーン。

2Rはモロズ。

3R。なおも打撃戦が続く。モロズの右がヒットしぐらついたマイア。このラウンドも打ち合いの最後は必ずモロズが手を出している。両者手を止めないまま残り1分。マイアがケージに押し込むが逃れたモロズ。最後まで打ち合いでタイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でマイア勝利。

1Rと3Rは手数で上回ったのはマイア。2Rは手数ではモロズだったが、三者ともマイアに入れている。2者モロズに入れたのは3R。

 

UFC on ESPN+73:メインイベントのデリック・ルイス vs. セルゲイ・スピバックがルイスの医療上の問題によりキャンセルに。

プレリム最終試合の前に急遽発表。デリック・ルイスがコロナではなく、減量の問題でもない医療上の問題により病院に運ばれ、そのままドクターストップがかかり、予定されていたメインは消滅。セミケネディ・エンジーチュクー vs. イオン・クテラバがメインに昇格するが、当初の予定通り3Rマッチとして行われる。

UFC on ESPN+73:第5試合・ヴィンス・モラレス vs. マイルズ・ジョーンズ

バンタム級

UFC3勝4敗のモラレス。レスリング・ボクシングがバックボーン。軽量級ながら倒せるパンチを持っており、ルイス・スモルカにはパンチで豪快にKOしている。しかし前戦ではスタンドのパンチをジョナサン・マルチネスにかわされる展開が延々続いてのフルマーク判定負け。ランキング11位のリッキー・シモンはいとこ。

ジョーンズはUFC3勝2敗。こちらもレスリングがバックボーン。2試合連続KO勝ち・2連続ファイト・オブ・ザ・ナイト受賞していたが、2月の前戦はジョン・カスタネーダ相手にスタンドでプレスされつづけ、最後はパンチ連打でダウンを奪われての肩固めで完敗。

見合いが続く。待っているジョーンズに、間合いに入れないモラレス。大会場ならブーイングの嵐。1R前半のヒット数がモラレス1・ジョーンズ3。少し詰めてきたジョーンズ。モラレスは牽制のジャブ・前蹴り。お互い間合いに入らないまま残り1分。どちらもここからラウンドを取りに行くのではなく、落とすリスクで攻められないのか。ジョーンズの右が空振り。残り30秒でジョーンズタックル。切られると離れる。右オーバーハンドを振ったジョーンズ。ジャブにジャブを返すとパンチを打ち込む。両者のパンチがヒット。ホーン。

ヒット数は五分。強いて言うなら、攻める姿勢を見せたジョーンズか。

2R。どちらも明確にラウンドを落とさなかったことで、2Rもまた見合いが続く。両者ジャブでの牽制。ジョーンズシングルレッグ。ケージで耐えるモラレス。離れた。モラレス詰めてきた。右をヒットさせるが、ジョーンズのアイポークでタイムストップ。再開。ジョーンズプレスする。ケージまで下がらせた。パンチ連打を入れると、モラレス組んで入れ替えて離れる。腹に前蹴りを入れるモラレス。ジョーンズの連打がヒット。残り1分。ジョーンズワンツー。またシングルレッグ。ケージで耐えるモラレス。残り1秒でテイクダウン。ホーン。

2Rジョーンズ。

3R。少なくとも3Rは取りに行く必要があるモラレスだが、相変わらず出ていけない。出るなと言われているのか、出ろと言われているのにできないのか。ジョーンズシングルレッグ。こらえたモラレス。左ミドルを入れたモラレス。アウトボクシング。前蹴り。手数は増えているが、倒しには行ってない両者。ジョーンズまたタックル。切られた。左ミドルを入れたモラレスだが、ジョーンズも右を当てる。またタックルへ。モラレスケージで耐えて離れた。また前蹴りを入れる。残り1分。ジョーンズまたまたシングルレッグ。ケージで耐えるモラレス。膝を着かせてスタンドバックに着いたジョーンズ。タイムアップ。両者勝利アピール。

判定30-27、29-28の3-0でジョーンズ勝利。

コールまでずっと勝利アピールを続けていたモラレスだが、勝者が告げられると苦笑い。

どちらも(勝手に)自分が勝っていると計算して攻めない塩試合。微妙なラウンドならむしろ落としている可能性があるとして攻めた方がいいと思うのだが。

UFC on ESPN+73:第4試合・リッキー・トゥルシオス vs. ケビン・ナティブダド

バンタム級

TUF29ウィナーのトゥルシオスだが、第4試合という扱い。スタンド・グラウンドでアグレッシブに攻め、グラウンドでは下からワンレッグXから仕掛けるなど、柔術的な動きを得意としている。が、UFCデビュー戦となる前戦はエイマン・ザハビにスタンドでの打撃をもらい続ける展開で、フェイントの手数は多かったものの、ヒット数が少ない展開で判定負け。

ナティブダドはここまでUFC2連続KO負けといいところなし。前戦はわずか20秒でのKO負け。ハワイ生まれで、現在はアリゾナ在住。柔術出身で、こちらは得意なテクニックをKガードとしているが、UFCではこれまで見せていない。9勝のうち5つのKOがある。ヒーローはスパイダーマンHUNTER×HUNTERキルア・ゾルディック

打撃で出るトゥルシオスだが、ナティブダドがタックルでテイクダウン。下になったトゥルシオスはディープハーフから殴るとスイープ狙い。起き上がりタックルへ。ダブルレッグで寝かそうとする。立って引き剥がしたナティブダドは、離れるとまたタックル。そのままケージに押し込むが、トゥルシオスはこらえながらブラウン肘。スタンドバックに回ったナティブダド。トゥルシオスは足関狙いからキス・オブ・ザ・ドラゴンでバックを狙う。ナティブダドシングルレッグで上を取り返そうとするが、がぶったトゥルシオス。ナティブダド立った。肘を入れ離れる。ミドルを入れたナティブダドだが、トゥルシオスタックルに入りテイクダウン。バックに回ろうとするが、ナティブダド正対してケージに押し込む。放した。残り1分。ミドルを入れるナティブダドだが、パンチにタックルを合わされまたバックを取られる。足はフックさせずに立ったナティブダド。離れたがホーン。

1Rトゥルシオス。

2R。トゥルシオスタックルで組み付いたが、ナティブダドがスタンディングキムラに捕らえると、トゥルシオスが引き込み気味に下に。ハーフ。がぶったナティブダド。トゥルシオス立って離れる。ナティブダドがタックル。テイクダウン。インサイドからパウンド。トゥルシオスケージ際まで移動し立つが、ナティブダドは足首をキャッチして倒し上に。逆にトゥルシオスがシングルレッグから上を狙うが、ナティブダドの離れ際の左フックが入りふらついた!すかさずパウンドに行くナティブダドだが、トゥルシオス組み付いて凌ぐ。離れた。ナティブダドの左がヒット。トゥルシオスも詰めてパンチを打ち込む。ナティブダドタックルで飛び込みテイクダウン。しかしスクランブルで上を取り返したトゥルシオス。ナティブダドシングルレッグで立ち上がりそこからテイクダウン狙い。ケージに押し込むがトゥルシオスはブラウン肘で耐える。倒しかけたナティブダドだが、トゥルシオスケージつかみでこらえて入れ替えた。レフェリー止めず。ホーン。終了後に口頭注意のみ。

2Rはニアダウンがあったナティブダド。

3R。ナティブダドが低空タックルでテイクダウン。首を抱えて後方に投げたが、トゥルシオスがディープハーフから上を取り返そうとする。ナティブダドタッtスタンド。詰めてくるトゥルシオスに飛び膝!崩れたトゥルシオスだが、そこからタックルで押し込む。離れたナティブダド。また飛び膝。顔面に前蹴り。それでも詰めていくトゥルシオス。ケージまで詰めて押し込んだ。ナティブダドシングルレッグへ。尻餅をつかせた。トゥルシオスが脇を差して上を取り返そうとするが、ナティブダド立って離れる。トゥルシオスすぐに組んでいくが、引き剥がしたナティブダド。またタックルに。ケージに押し込む。スイッチを狙うトゥルシオス。こらえるナティブダドに肘を入れるとバックに回り背中に乗った。残り70秒で四の字バック。パウンド!チョーク!パームトゥパーム。腕をつかんで耐えているナティブダド。外したがなおもバックマウント。残り10秒でパウンド連打するトゥルシオス。タイムアップ。

29-28トゥルシオス、29-28ナティブダド、29-28トゥルシオス。スプリットでトゥルシオスギリギリの勝利。

しかし0勝2敗でいいところなしだったナティブダド相手に互角の攻防をしていては、先行き不安。下が得意ということもあるのだろうが、テイクダウンを7回も取られては、ポイント的にも難しい。

割れたのは1R。

mmadecisions.com

メディアのジャッジも割れているが、ほぼトゥルシオス勝利を支持。

UFC on ESPN+73:第3試合・バネッサ・デモポロス vs. マリア・オリベイラ

女子ストロー級

デモポロスは昨年UFCデビューし、ここまで2勝1敗の34歳。プロデビューが29歳と遅い。アメリカ生まれだが、両親がギリシャ系のため、ギリシャで育った。10代で麻薬に手を出し、ホームレスとなる荒れた生活を送っていたが、18歳からはストリッパーとして生計を立て、UFCデビューしてからも続けていた。UFC初戦で判定負けした後、フルタイムMMAでファイターとなった初戦はガードからの抱え十字でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得。前戦は元Invicta王者・RIZIN参戦経験もあるジン・ユ・フレイで、打撃で攻められ、引き込みにも付き合ってもらえない展開で、メディアがすべてフレイを支持する内容での微妙な判定勝ち。

RIZIN女子スーパーアトム級GPに参戦し、準決勝で浅倉カンナに一本負けしたオリベイラUFCデビュー戦は元SEI☆ZAのタバタ・ヒッチに判定負け。2戦目は打撃の手数で上回ってスプリット判定勝ち。テイクダウンディフェンスに穴がある。

オリベイラが前に出てパンチを入れていく展開だったが、2分半でデモポロスがタックルへ。テイクダウンしてサイド。自らハーフにしたデモポロス。押さえ込み。固めながら肘をコツコツ入れる。頭部に肘連打。残り30秒で足が抜けてマウントに。ハイマウントにしてパウンドラッシュ。肘。ホーン。

1Rデモポロス。

2R。また打撃で詰めていくオリベイラ。デモポロスは下がりながらパンチをヒットさせる。オリベイラ飛び込んでワンツー。デモポロスも出てきた。タックルに。受け止めたオリベイラが膝を入れて引き剥がす。前蹴りでふっとばしたオリベイラ。すぐ立つデモポロス。デモポロス出てきた。左フック。さらにパンチが入りオリベイラダウン!すかさず上になり鉄槌・パウンドの連打。下から腕を抱えて防ぐオリベイラだが、ハーフで押さえ込まれる。デモポロスはハーフの足を抜きにかかる。マウント。残り1分。またハイマウントに。下からしがみついて耐えるオリベイラだが、デモポロス引き剥がすと頭部に肘を打ち込む。ホーン。

2Rデモポロス。

3R。オリベイラが出てくるとデモポロスはサークリングし距離を取る。露骨な勝ち逃げ体勢だが、下がりすぎている。詰めたオリベイラのパンチを貰った。しかしデモポロスタックルへ。テイクダウン。ハーフで固めたデモポロス。クォーターマウントにして肘。相変わらず下にされるとリカバリーがないオリベイラ。が、ハーフからギロチンに抱えたデモポロス。外れてオリベイラ脱出。また距離を取るデモポロス。下がりながらパンチがヒット。KOするしかないオリベイラは出て行く。下がるデモポロスを追いかけると、ケージに詰めてパンチの連打。離れるデモポロス。なおも追うオリベイラだがタイムアップ。

三者29-28でデモポロス勝利。

オリベイラのテイクダウンディフェンス・グラウンドのお粗末さにも助けられての勝利だが、3Rはちょっと露骨に逃げすぎた。

オリベイラは相変わらずグラウンドが穴。

UFC on ESPN+73:第2試合・ブレイディ・ヒースタンド vs. ファーニー・ガルシア

バンタム級

TUF29準優勝のヒースタンド。まだ23歳。昨年8月のTUF決勝以来、1年3ヶ月ぶりの試合となる。MMA5勝1敗でTUFに出場し、決勝まで勝ち上がったが、リッキー・トゥルシオスにスプリット判定負け。

ガルシアは昨年10月のコンテンダーシリーズで勝利し、今年5月にUFCデビュー。しかしUFC3戦0勝のジャーニー・ニューソン相手に距離を取られてのアウトボクシングを打開できず判定負け。

いきなりワンツーを当てたガルシア。ダウンしたヒースタンドだがタックルへ。足を絡まずチョークに捕らえたガルシアだが、ヒースタンド上になり外しサイドで押さえ込む。うつ伏せになり立とうとしたガルシアをがぶるとそのままダースチョーク気味に絞めるが、外れて下に。ガルシアバックからチョークを狙うが、また足をロックしていない。逃れてバックを取り返したヒースタンド。ガルシアが反転して上になりパウンド。起き上がりタックルに入るヒースタンド。テイクダウン。またバックに。ハーフバックからチョーク。四の字バックに。防いでいるガルシア。残り1分。マウントに移行しようとしたヒースタンドだがガードに戻したガルシア。首をかかえると後方に投げ、離れた瞬間に立つ。ヒースタンドのタックルを切るガルシア。ホーン。

序盤のダウンはあったが、その後のグラウンドの攻防ではヒースタンドが優勢。時間の長さでヒースタンドかと思うが、ガルシアのダウン奪取がより決定的な場面とみてガルシアに入れるジャッジがいてもおかしくない。

2R。じわじわ出るガルシア。下がって距離を取るヒースタンド。下がりながらの左ハイがヒット。しかし引かないガルシア。また左ハイがヒットするが出ていくガルシア。下がってケージ際をサークリングするヒースタンド。タックルに入るが、距離があり切られた。ワンツーを入れるガルシア。ヒースタンドタックルへ。足首をつかんで尻もちを着かせると、そのまま寝かせて押さえ込んだ。サイドに出る。ノースサウスで押さえ込んだ。ブリッジで返して立ったガルシア。また打撃で出ていくガルシア。パンチを打ち込むと組み付いた。ケージに押し込むが、ヒースタンドが膝を入れて離れる。ガルシアまたタックル。ガブってギロチンに抱えたヒースタンド。引き込んで絞めたが、外してパンチを入れたガルシア。ホーン。

2Rは僅差のラウンド。

3R。ヒースタンドタックル。切られたがそのままケージまで押し込むと、また足首をつかんで倒しテイクダウン。背中を向けて離れようとしたガルシアからバックを取りハーフバック。四の字バックにしてチョーク。また体の位置が上すぎて防がれている。それでもバックキープのまま時間が過ぎていく。引き剥がせず、背中のヒースタンドにパンチを入れるガルシア。またチョーク。体を伸ばして絞めに行くが外れた。逃げられないガルシア。そのままタイムアップ。

両者勝利アピールするが、3Rヒースタンドだけが確実で、1,2Rは僅差なのでどちらもあり得る。

判定29-28×3でヒースタンド勝利。

リプレイで見ると序盤のダウンは詰めたところにカウンターを貰ってのフラッシュ気味なものなので、1Rがヒースタンドか。第1試合のブレダ同様、若いのにグラップリングが強い半面、打撃に穴があり、いきなり組もうとしていくヒースタンド。それでもテイクダウンを奪えていたが、上位に行くには打撃もトータルにできないと厳しいだろう。

UFC on ESPN+73:第1試合・ナタリア・シウバ vs. テレザ・ブレダ

女子フライ級。

ジャングルファイトの女子フライ級王者・シウバ。負傷による2年半のブランク明けとなった6月のUFCデビュー戦はレスラーのジャスダビシアスをスピードで翻弄し、3倍以上の打撃の手数で圧倒。タックルも切り、逆にテイクダウンを奪う完勝。25歳。

まだ20歳のチェコのブレダは9月のコンテンダーシリーズで勝利しUFCと契約。ここまでキャリア6戦全勝。6勝のうち、3勝が1Rでの一本勝ち。コンテンダーシリーズではグラウンドで上を取りパウンドを落とす展開で、3Rには10-8がつく内容で圧倒しての勝利。

バックスピンキックをはなとうとしたシウバに組み付いたブレダ。ボディロック。差し返して四つになったシウバだが、リーチが長いブレダが組み勝っている。投げたシウバだが、ブレダは押さえ込ませず立つ。なおも四つでテイクダウン合戦。しかしシウバがダブルアンダーフックに。差し替えしたブレダだが、シウバ首投げ。投げたが、投げられた勢いでさらに半回転して上になったブレダ。ハーフ。押さえ込んで足を抜きにかかるブレダ。シウバハーフからブリッジでスイープ。ブレダ三角!長い足でクラッチした。さらに三角十字へ。ギリギリ耐えているシウバ。ホーン。

1Rブレダ。長い手足を活かした寝技が強いが、シウバも完全にクラッチされた三角から良く生き延びた。

2R。シウバの右がビッグ・ヒットし、首がのけぞるブレダ。ブレダ低空タックル。そのままケージまで押し込んでクラッチ。シウバ差し返したが、背中でクラッチされている。ダブルアンダーフックにして入れ替えると引き剥がすシウバ。また右がヒット。右ハイ。しかし手数のシウバがタックルを警戒して手が出ていない。ブレダまたタックル。ケージに押し込んでダブルレッグ。長い手でクラッチするとテイクダウン。尻餅をついたシウバだが、寝かされずに立つ。なおもタックルを継続するブレダ。また差し替えしダブルアンダーフックにして引き剥がすシウバ。左ハイ。ソバット。ワンツースリー。さらにワンツー。パンチを貰っているブレダ。打撃は不得手か。関節蹴り。タックル警戒で遠い間合いから打撃を入れるブレダ。左がヒット。さらに踏み込んでパンチを打ち込むとブレダタックルへ。またケージに押し込むが、クラッチさせないシウバ。こらえながらパンチを入れる。ホーン。

2Rシウバ。

3R。シウバが足をキャッチしてテイクダウンしたが、ブレダすぐにスクランブルで脱出し上を取ろうとする。立って引き剥がし離れたシウバ。ワンツー。組まれるのを警戒しつつ打撃を入れる。ブレダのタックルのタイミングでバックスピンキックが顔面にカウンターでクリーンヒット!ダウンするブレダにシウバパウンド!KO!

第1試合から濃厚な攻防。ブレダグラップリングに苦戦したシウバだが、2R以降はテイクダウンを許さなかった。

レダは打撃がさっぱりだが、まだ20歳。グラップリングの強さはあるので、これからそこが向上すれば期待できる。

ONE163:第9試合・青木真也 vs. ザイード・イザガクマエフ

ライト級。

ムエタイの構えからミドルを入れる青木。イザガクマエフはジャブをヒット。ミドルとジャブが相打ち。またミドル。スイッチしたイザガクマエフ。ボディ。青木左ハイ。ケージに詰められた青木。右が入ってダウン気味に倒れた。ガードを取ろうとする青木だが、イザガクマエフパウンド連打。打たれている青木。亀になってバックから殴られたところでレフェリー止めた。

組みの展開になる前に終わってしまった。完敗。

勝ったイザガクマエフは王者クリスチャン・リーとの対戦をアピール。

ONE163:第8試合・岡見勇信 vs. アウンラ・ンサン

ミドル級。

岡見シングルレッグ。切られて引き込んだ岡見。パウンドを入れるンサンだが、立ってスタンドを要求。パンチで出たンサン。岡見のタックルにカウンターの膝!頭部に膝を打ち込むンサン。ガードを撮った岡見だがンサンパウンド。ガードで打たれている岡見。ハーフから頭部に膝を入れつつパウンド。ガードで防戦一方の岡見を見てレフェリー止めた。

最初から気持ちが後ろ向きだったように見えた岡見。タックルも逃げ気味で、ンサンの圧力に負けた感じだった。ブランクが大きかったか。

ONE163:第7試合・若松佑弥 vs. ウ・ソンフン

フライ級だったが、若松の計量失敗によりキャッチウェイトに。若松3位、ソンフンはランク外。

ミドルを先に入れた若松。先手を取っていく。飛び込んで右。右ハイ。左がヒットしソンフン膝を着いた。すぐ立つ。飛び込んで右。ソンフンも右を返すが空振り。右を打ち込む。さらに左。しかしソンフン引かない。パンチを入れる。若松効いた!足がもつれてスリップダウン。立ったがソンフンケージに詰めてパンチを入れる。ふらついている若松。距離を取りしのごうとするが、追っていくソンフン。若松ケージ際で連打をもらった。下がって距離を取るも追いかけてくるソンフン。タックルに入ろうとしたが押しつぶされマウント。パウンド連打!亀になった若松。バックマウント。反転して返そうとした若松だがマウントに。ソンフンパウンドラッシュ!腕でブロックするだけで逃げられない若松。レフェリーストップ!

タイトル再挑戦を目指していた若松だが、ONE1勝1敗のソンフンにまさかのKO負け。

ONE163:第6試合・クォン・ウォンイル vs. マーク・アベラルド

バンタム級。ウォンイル4位。

長身のウォンイルと身長差がかなりあるアベラルド。アベラルドは飛び込んでフックを打ち込む。タックルに入ったアベラルドだが、ウォンイル受け止めて離れる。詰めて左右のフックを打ち込むアベラルド。左がヒット。ウォンイル距離を取る。右から左ボディ。アベラルド後退。また左ボディを入れるウォンイル。パンチを貰いケージまで下がったアベラルドに肘を打ち込むウォンイル。肘ラッシュ。なんとか距離を取り凌ぐアベラルド。しかしなおも詰めていくウォンイル。残りわずかでアベラルドがタックル。倒したところでゴング。

2R。ウォンイルがプレスする。ガードの合間を縫ってボディ打ち。アベラルドタックルへ。距離を取ろうとしたウォンイルを追いかけて足に絡みつきテイクダウン狙い。ダブルレッグに切り替えてテイクダウン。背中を向けて立ったウォンイル。スタンドバック。正対したウォンイルにアベラルドシングルレッグ。が、倒せず。離れたウォンイル。再び打撃でプレスする。残り1分。パンチで出たアベラルドだが、打ち終わりにパンチを貰う。冷静にジャブを突いていくウォンイル。遠い間合いでアベラルドのパンチはかわされる。ゴング。

3R。アベラルドタックル。ケージ際でダブルレッグで倒した。ウォンイル膝立ちになり頭部に肘を入れて抵抗しつつ立とうとするが、アベラルドは両足を束ねてバックに回る。立ったウォンイルだが、その瞬間に投げたアベラルド。が、立たれた。正対して離れるウォンイル。パンチで距離を詰めて組んだアベラルドだが、ウォンイル離れた。アベラルドのタックルにウォンイルがカウンターの膝!ウォンイルの股下をくぐるように膝を着いたアベラルド。ダメージがあり立てない。ウォンイルパウンド。レフェリー止めた。

ウォンイルがアウトボクシングで翻弄しつつ、しつこく組んでくるアベラルドを最後はカウンターの膝でKO。