格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PANCRASE334:第3試合・板谷一樹 vs. 谷内晴柾

バンタム級

トライフォース東中野板谷は2009年にプロデビューし、CAGE FORCEやGRACHANでキャリアを積んで、2019年にパンクラス初参戦。判定勝ちしたが、そこから3年半のブランク明けとなる43歳。

Blue dog gym谷内はプロデビュー戦。柔道バックボーンで大学時代に北信越学生柔道体重別で優勝。26歳。

谷内カーフキック。板谷間合いに入れない。カーフが効いたが、板谷左右のフックを振り回して出る。組もうとした谷内だが引きはがす板谷。しかしまたカーフキック。効いている。カーフからワンツー。ミドルもかなり警戒している板谷。フェイントに反応する。出ていく板谷だが谷内のワンツーをもらう。谷内の右がヒット。タックルに入った谷内。四つからテイクダウンするとバックに回りチョークへ。足のフックがない。チョークが外れたがシングルバックに。残り5秒でフルバックにしてチョークに入るがホーン。

1R三者谷内。

2R。板谷がパンチで攻める。谷内やや疲れがあるか。タックルを切られた。しかし谷内のワンツーがヒット。タックル。が、バックに付いたのは板谷。スタンドバック。クラッチを切って離れる谷内。谷内スローダウン。組んだ谷内だが脇を差されている。離れた。またカーフキック。完全に効いた!板谷それでもパンチで出る。谷内打ち返したがスタミナ切れ。タックル。切った板谷だがまたタックルに。組んでケージに押し込む。残り1分。残り20秒で離れた。板谷パンチで出たが、谷内に組まれてテイクダウンを許す。サイドで押さえ込む。ホーン。

2R三者谷内。しかしスタミナの残量はどれくらいあるか。

3R。またカーフを入れる谷内。板谷ボディブロー。タックルを仕掛ける谷内だが踏み込みがなく切られる。KOするしかないことがわかっている板谷だが、板谷も疲れがある。谷内パンチで近寄らせない。残り2分。パンチとカーフ、タックルのフェイントで凌ごうとする谷内。前蹴りがローブローに。再開。残り1分。谷内終わりが見えて余裕が出たか。板谷のアッパーがヒットし一瞬効いたが、組んで凌ぐ。離れると距離を取る谷内。タイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0で谷内勝利。

スタミナ切れの後半はきつい試合となったが、なんとか逃げ切った。

PANCRASE334:第2試合・石田陸也 vs. 望月貴史

ライト級。

DOBUITAの石田は2015年にプロデビューし、NEXUSでの5連敗から2連勝を経て、昨年のネオブラでパンクラスデビュー。一回戦はマウントからの三角で一本勝ち。しかし二回戦は下からの仕掛けを潰され、パウンドを打ち込まれて判定負け。33歳。

T-BLOOD望月は昨年プロデビューしここまで2勝1敗。昨年7月のパンクラスデビュー戦は、現ランキング9位の余に判定負け。24歳。

石田が左をヒット。四つに組んだ石田。ダブルアンダーフック。ケージに押し込みテイクダウン狙い。外掛けテイクダウン。マウントになっている。ケージを蹴って反転し上を取り返した望月。石田のガードに。腕十字!体をまたいでディフェンスしている望月。三角に切り替えた石田。しかし望月外した。望月ガードからパウンドを打ち込む。石田また腕十字を狙ったがディフェンスしている望月。またパウンド。ホーン。

オープンスコアは1者石田、2者望月。

2R。望月タックルで飛び込んだ。尻餅をついた石田。寝かせる望月。石田下からニンジャチョーク。外した望月がバックに回った。チョーク!タップアウト!

グラウンドでは石田かと思っていたが、最後はバックを奪いチョークでフィニッシュ。

PANCRASE334:第1試合・岡田拓真 vs. 上田智大

フェザー級

リバーサルジム横浜グランドスラムの岡田はプロデビュー戦。バックボーンは柔道。27歳。

パラエストラ広島の上田もプロデビュー戦。3月のネオブラに出場予定だったが、計量失敗により不戦敗となっている。29歳。

岡田タックル。クラッチするが両脇を差された上田がケージに押し込む。入れ替えた岡田。肩パンチ。外掛けテイクダウン。立ったがすぐに投げると両足フック。背負って立つ上田だが、岡田上田の右腕を足で巻き込んでホールドするとチョーク狙い。マタレオン。スタンドで絞めてタップアウト!

UFC on ESPN46:メインイベント・カイ・カラフランス vs. アミル・アルバジ

フライ級5分5R。カラフランス3位、アルバジ7位。

カラフランスは前回暫定王座決定戦に出場し、そろそろ日本でも「RIZINで和田に敗れた男」の印象を払拭しつつある。シティキックボクシング所属のストライカーで、ホジェリオ・ボントリンとコーディ・ガーブラントを連続1RKOしている。しかし暫定王座決定戦で対戦したモレノにはミドルで腹を効かせられてのパウンドでKO負け。直近で敗れたロイヴァル戦とモレノ戦はいずれもファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しており、直近5戦のうち4戦でボーナス獲得。30歳。

イラクバグダッド生まれのアルバジ。8歳の時に一家でイラクから離れ、そこから16歳まではシリアとスウェーデンの難民キャンプで過ごす生活。スウェーデン柔術を始めるとMMAへ転向。11勝1敗の戦績を残すと、中東のBrave CFに出場していたことでコロナ禍で行われたUFCアブダビ大会への出場権を得て、2020年7月にデビュー。そこから4連勝・3フィニッシュでランキング入りしたが、ランカーのティム・エリオット、アレックス・ペレス、ブランドン・ロイヴァルとの対戦は、いずれも相手の都合により流れていて、7位だが今回が初のランカーとの対戦となる。29歳。

オッズはほぼ五分。

アルバジが中央を取ってジャブを入れていく。カラフランスは下がりながらサークリング。パンチからタックルで飛び込んだアルバジ。ケージに押し込む。ケージで耐えるカラフランス。アルバジパンチを入れて離れた。またパンチで出るアルバジ。カーフキック。右を打ち込む。ワンツーを返したカラフランス。右オーバーハンドを放つアルバジ。残り30秒。飛び込んで右。カラフランスも左を合わせる。ケージに詰まったカラフランス。左を一発入れるアルバジ。カラフランスがノーガードで挑発するとアルバジもノーガードに。ホーン。ホーン後に睨み合い。

1R微妙だが、手数でややカラフランス。

2R。また中央を取るアルバジ。詰めていく。ケージ際をサークリングするカラフランス。ジャブを入れたアルバジ。飛び込んできたカラフランスに右オーバーハンドを合わせる。ジャブを突くアルバジ。カラフランスカーフキック。カラフランスが出るタイミングでアルバジ右オーバーハンド。また詰めていくアルバジ。ケージを背負ったところでタックルへ。ケージに押し込むが、パンチを入れて離れる。左ミドルを入れるアルバジ。左フック。ア飛び込むカラフランスにアルバジの左がヒットし、一瞬バランスを崩したカラフランス。残り30秒。左をヒットさせたアルバジ。残り10秒でカラフランスがパンチで出た。ホーン。

2Rも大差はない。ヒット数はやはりカラフランスか。

3R。詰めていくアルバジ。ケージを背負ったカラフランスにタックル。テイクダウンをこらえたカラフランスだがテイクダウン。バックに回ろうとするアルバジ。反転したカラフランスだが、アルバジバックをキープすると立った。なおもクラッチしているアルバジ。投げてテイクダウン。こらえているカラフランスだがアルバジハーフバックにすると、背中越しにカラフランスの左腕を固定してパウンド。ローリングしたカラフランスだがアルバジがハーフバックをキープ。四の字バックに。バックから殴るアルバジ。カラフランスは背中のアルバジにパンチを入れる。アルバジチョークを狙うが腕を掴んで防ぐカラフランス。チョーク!体を伸ばして絞めたがギリギリ耐えているカラフランス。残り1分。背負って立ったカラフランス。アルバジを下に落とした。インサイドから肘を入れるカラフランス。パウンド・鉄槌。ホーン。

終盤盛り返したカラフランスだが、チョークがニアフィニッシュでアルバジのラウンド。

4R。カラフランスカーフキック。右フック。アルバジが右オーバーハンド。打撃の手数を増やしてきたカラフランス。ワンツー。ジャブ。逆にアルバジは手が出ない。カラフランスのローに右を合わせるアルバジ。また詰めるアルバジだが、先にボディを入れた。アルバジタックル。バックに付いた。しかし引き剥がしたカラフランス。ジャブを打ち込むカラフランス。残り1分。アルバジ左ミドル。キャッチしてテイクダウンしたカラフランス。しかし脇を差して立ち上がるアルバジ。離れた。残り10秒で出ていくカラフランス。ホーン。

4R打撃の手数でカラフランス。

5R。先にパンチを出したカラフランス。ワンツー。ジャブ。右がヒット。パンチで出たカラフランスに組み付こうとしたアルバジだが組めず。しかしまたタックル。テイクダウンされたがすぐに立とうとするカラフランス。アルバジクラッチして寝かせようとするが、スタンドバックでこらえている。パンチを入れて離れるアルバジ。カラフランス飛び膝から右。アルバジ手数が少ない。カラフランスワンツーロー。アルバジは単発の左のみ。カラフランスがジャブの連打。右の肘を打ち込む。残り1分。詰めていくアルバジだがカラフランスのジャブをもらう。アルバジタックル。切られた。カラフランスが連打を入れた。タイムアップ。

最後は手数でカラフランスが攻勢。1・2Rがやや微妙だが。

48-47カラフランス、48-47アルバジ、48-47アルバジ。スプリットでアルバジ勝利!

アルバジ、10月のアブダビ大会でタイトルに挑戦したいとコメント。

1Rと4Rが割れている。有効打では全ラウンドカラフランス。特に4Rは手数でかなりの大差がついている。1~3Rアルバジに入れたジャッジは分からなくもないが、1Rカラフランスで4Rアルバジに入れたジャッジは良くわからない。

mmadecisions.com

メディアのジャッジは9割がカラフランス支持で、半数は49-46をつけている。

UFC on ESPN46:セミファイナル・アレックス・カサレス vs. ダニエル・ピネダ

フェザー級。カサレス15位。

カサレスはUFC27戦のベテラン。TUF後にスタートしたばかりのフェザー級でデビューしてから12年。一度バンタムに落としたが、3連敗でリリースされかかったところでフェザーに戻すと、その後は10勝5敗。ランカーには勝てていないが、ランク外の相手に勝利してギリギリランキングに入ったり出たりを繰り返している。前回はUFC再契約後5勝1敗のジュリアン・エロサにハイキックでダウンを奪ってからのパウンド連打でKO勝ち。下位相手には強さを発揮する。34歳。

ピネダもUFCデビューは2012年と古いが、2014年に一度リリースされ、その後はBellatorやPFLを経て、2020年にUFCと再契約。約3年で5試合目と試合数は少ないが、2勝1敗1NCで、負けた相手はカブ・スワンソン。キャリア25勝すべてがフィニッシュ勝利というフィニッシャー。前戦もタッカー・ラッツを2Rギロチンで仕留めている。フェザー級では4番目に年長の37歳。

カサレスサイドキック。左ハイ。タックルに来たピネダにギロチン。ピネダ下になり外す。ハーフ。足にしがみつくピネダ。カサレス立って離れる。ピネダ組んでボディロック。しかしカサレス足を絡んでバックを狙う。そのまま上に。ピネダ三角。外したカサレス。ピネダ今度はヒップスローを狙うがカサレス立ち上がり離れる。ピネダまたタックル。シングルレッグ。片足でこらえて肘を打ち込むカサレス。四つから投げを狙うピネダだが、潰されて下に。カサレス上からパウンド。ピネダヒップスローから腕十字に移行。一瞬腕が伸びたが外して立ったカサレス。スタンド。ピネダちょっと消耗したか。ボディを打ち込みケージに押し込むカサレス。ダブルアンダーフック。残り1分。肘を入れて離れた。左がヒットしピネダぐらついた。タックルで凌ぐピネダ。倒したがカサレス下から肘。ホーン。

1Rカサレス。

2R。パンチで飛び込んだピネダ。右がヒット。もらったが打ち返すカサレス。ピネダパンチからタックルへ。スタンドバック。正対したカサレス。なおもテイクダウンを狙うピネダ。カサレス入れ替えて離れる。ピネダもうガス欠気味。ふらつきながら打撃を打ち込む。ピネダタックル。カサレス倒されながら首を狙ったがピネダが外して上に。三角を狙うカサレスだが担ぎパスで外したピネダが四の字バック。反転して上になったカサレス。ピネダ今度はキムラ。また反転してマウントを取ったピネダ。肘。バックに回った。残り30秒。ハーフバックでチョークを狙うが、正対して外したカサレス。ピネダパウンド。ホーン。

2Rピネダ。

3R。ミドルを入れたカサレス。腹を押さえてケージまで下がるピネダ。カサレスパンチのラッシュ。また左ミドル。インローで膝を着いたピネダだが立たせる。ピネダガス欠。パンチをかいくぐりタックル。しかし倒せず。ジャブを入れるカサレス。左ボディ。効いた。出ていくピネダ。また左ミドル。左ストレート。もらっているが詰めるピネダ。飛び膝。明らかに効いてるピネダ。ワンツー。詰めるピネダだがパンチを貰っている。左ハイヒット。タックルに来たピネダだがカサレス切ってバックマウント。四の字バック。反転しようとしたピネダだが、カサレス立ってスタンドに。出ていくピネダにカサレスがパンチを当てるが、残り10秒でピネダの左がヒットしカサレスダウン。すぐ立った。タイムアップ。

三者29-28でカサレス勝利。

UFC on ESPN46:第11試合・ジム・ミラー vs. ジェシー・バトラー

ライト級。

UFC最多42試合目となるミラー。UFC最多24勝の更新を狙う。フィニッシュ勝利16はオリヴェイラに続く2位。アラフォーになってからは腹回りに肉がついてきたが、相変わらずフィニッシュ力は高い。前回敗れるまでは3連続フィニッシュ勝利していた。最近は序盤にフィニッシュするか、凌がれて失速して負けるかというパターンだったが、前回は、元ランカーのアレクサンダー・ヘルナンデスに敗れたものの、終盤盛り返してチャンスを作っていた。39歳。

当初はルドヴィド・クレインと対戦予定だったが、半月前にクレインが欠場、代役のジャレッド・ゴードンも2日前に欠場となり、UFCデビューとなるバトラーとの対戦に。急遽欠場が決まったために、ライト級の選手では減量が間に合わず、バトラーも本来はフェザー級。現在はFury FCを主戦場としていて5連勝中。12勝のうち一本勝ちが8つあるが、31歳で戦績もきれいではないので、緊急出場でなければUFCとの契約は難しかっただろう。クロン・グレイシーの黒帯・ジョナサン・ブラントリーが率いるクロン・グレイシー柔術エストモンローでMMA・キックのトレーナーを勤めており、柔術茶帯

オッズはさすがにミラーがフェイバリット。

パンチで出たミラー。左がヒットしバトラーダウン!倒れたところにさらに左が入りKO!

UFC最多勝を更新したミラーだが、今回はなんとしても試合を組もうとしてくれたUFCに感謝か。

UFC on ESPN46:第10試合・ティム・エリオット vs. ビクトル・アルタミラノ

フライ級。エリオット11位。

エリオットはフライ級ではタイソン・ナム39歳に次ぐ年長の36歳。一度リリースされていて、UFC戦績は7勝10敗と負け越し(再契約後は5勝6敗だが、TUF優勝によってDJに挑戦し敗れた試合も含まれている)。昨年アルバジ戦が組まれていたが欠場し、1年3ヶ月ぶりの試合。ギロチン等の首系サブミッションが得意。どんな相手との対戦も拒否しないとのことだが、DJ戦以降の10試合のうち9試合はランキングで下位か、ランク外の相手の挑戦を受ける試合となっている。

メキシコのアルタミラノはUFC2勝1敗で、ランカー初挑戦。同じくUFCで3戦している平良が3連勝なのに次もノーランカーとの対戦なので釈然としないが、層が薄いフライ級ではこれくらいの戦績でもランカーへの挑戦権が得られる。UFCデビュー戦でスプリット判定負けの後、ダニエル・ラセルダにはダウンを奪われた後にパウンドで逆転KO勝ち、ヴィニシウス・サルバドールには、サルヴァドールの雑な攻めを凌いでの判定勝ち。32歳。

いきなり蹴りで突っ込むアルタミラノだが、エリオットが足をキャッチしてテイクダウン。ハーフから鉄槌を入れる。押さえ込んだ。ガードに戻したアルタミラノ。エリオット自ら立った。アルタミラノのローをキャッチしてまたテイクダウン。また下から仕掛けようとするアルタミラノだが、エリオットインサイドから鉄槌。アルタミラノの下からの仕掛けは読んでいるエリオット。上から常にパウンドを入れ続ける。腕十字。読んでいてディフェンスするエリオット。残り1分。パウンドを入れ続けるエリオット。アルタミラノは立つ動きなし。ホーン。

1Rエリオット。

2R。パンチから組み付いたアルタミラノだが、エリオットスクランブルで上を取る。ハーフで押さえ込むと肘。ガードに戻したアルタミラノだが、がぶりから立ち際に膝。しかし離れたところで左ハイがヒット。エリオット組み付くと引き込み。上になったアルタミラノ。パスしてがぶるがエリオット立ってスタンドに。パンチで飛び込むエリオット。アルタミラノがタックルに入ると首を抱えた。離れる。パンチで飛び込むエリオット。頭を下げたアルタミラノを押し倒して上に。バックに回る。ガードに戻したアルタミラノだが残り1分。また下から仕掛けようとしたアルタミラノだが防いでいるエリオット。ホーン。

2Rエリオット。

3R。ステップしながらジャブを放つエリオット。パンチで飛び込んだ。アルタミラノはハイ。アルタミラノのバックスピンキックからのハイをかいくぐってテイクダウン。インサイドからパウンド。腕十字を仕掛けるアルタミラノだが読まれている。ケージを使って立つアルタミラノ。アルタミラノ左ハイ。エリオットはパンチで飛び込み膝。パンチ連打で飛び込んだアルタミラノだが、エリオットのタックルで倒される。下からの三角を察知して外すエリオット。最後はインサイドからパウンドラッシュ。タイムアップ。

判定30-27×2、29-28の3-0でエリオット勝利。

アルタミラノはガードからの攻めが読まれていて通用せず。

UFC on ESPN46:第9試合・カリーニ・シウバ vs. ケトレン・ソウザ

女子フライ級。ブラジル人対決。

シウバは昨年6月のUFCデビュー戦以来、約1年ぶりの試合。4月にプリシラ・カショエイラ戦が組まれていたが、カショエイラの体重オーバーで試合が消滅していた。デビュー戦はやはりブラジル人でUFC3勝3敗のポリアナ・ボテーリョと対戦し、グラウンドに持ち込むとパス→がぶりからのダースチョークで一本勝ち。キャリア15勝すべてがフィニッシュ勝利。29歳。

ソウザはUFCデビュー戦。今年1月にInvictaで空位のフライ級王座決定戦を行い、判定勝利でタイトルを獲得すると、5月にUFCとの契約が決まった。こちらは13勝のうち9フィニッシュ(8KO・1一本勝ち)。バックボーンはルタ・リーブリの27歳。

蹴りを入れていくシウバ。タックルでケージに押し込むと、四つでクラッチしてテイクダウン。上からパウンド・肘。シウバ足関へ。ストレートフットロック。ソウザ膝を痛めてタップアウト。

ストレートフットロックで膝が外れた模様。勝ったシウバも怪我をさせたことで涙を流す。

UFC on ESPN46:第8試合・アブバカル・ヌルマゴメドフ vs. エリゼウ・ドス・サントス

ウェルター級。

ヌルマゴ一族の劣等生・アブバカル。ハビブのいとこだが、UFCデビュー戦はテイクダウン後に三角に捕まって一本負け。その後2連勝しているが、テイクダウンしからの押さえ込みではハビブほどの圧倒感はなく、2勝ともスッキリしない勝利。33歳。

エリゼウカポエイラことエリゼウドス・サントスはUFC9勝3敗。一時は7連勝してランキングにも入っていた。しかし昨年3月のUSADAの抜き打ち検査で禁止薬物の陽性反応が出て1年の出場停止。今回が処分明けの再起戦で、約1年半ぶりの試合となる。ニックネーム通りのカポエイラのキャリアがあり、トリッキーな蹴り技を見せるが、柔術も黒帯。36歳。

右をヒットさせたヌルマゴがパンチを打ち込み出るとケージに押し込む。脇を差し替えしたエリゼウ。押し返したが、ヌルマゴまたケージに押し込む。膝の打ち合い。離れたがすぐまた組み付いて押し込むヌルマゴ。肘。ダブルレッグへ。腕を一本差し返してこらえているエリゼウ。押し込んでいるヌルマゴだが展開がなくブレイクがかかる。蹴りを入れるエリゼウ。ミドル。右ハイ。ヌルマゴタックル。引き剥がしてパンチを入れるエリゼウ。また右ミドル。組めないヌルマゴ。前蹴りを入れる。ヌルマゴのローをキャッチしたエリゼウだがホーン。

1Rエリゼウ

2R。組もうとしたヌルマゴに右を打ち込んだエリゼウ。四つに組んだヌルマゴだが引きはがすエリゼウ。カーフキック。エリゼウのニータップをかわしたヌルマゴが逆にスタンドバックへ。クラッチを切ろうとするエリゼウだが、ヌルマゴバックキープ。しかしエリゼウ正対した。膝・肘を入れて離れる。ワンツーを入れるエリゼウ。組んできたヌルマゴに首相撲から膝。残り1分。ケージに押し込みタックルに入るヌルマゴだが、こらえるエリゼウ。残り15秒で支え吊り込み足でテイクダウンしたヌルマゴだが時間がない。パウンドを入れるがホーン。

2Rエリゼウ

3R。エリゼウ飛び膝。カーフキック。またカーフ。効いてる。パンチから四つになったヌルマゴ。ケージに押し込んだが引き剥がされる。エリゼウ逆にタックル。切ったヌルマゴがテイクダウンを狙ったが切った。ヌルマゴのローに右フックを合わせたエリゼウ。ヒットしヌルマゴ後退。ヌルマゴタックル。切ったエリゼウだが、すぐにバックに回る。しかし切られた。エリゼウ首相撲から膝。またタックル。切られた。アリゼウ首を抱えて膝を入れるとアナコンダチョークの体勢。が、外れてヌルマゴがバックに付く。残り1分。腕を掴んでチョークを防ぐエリゼウ。降りて正対。ヌルマゴタックルに。スタンドバックを切ってパンチを入れたエリゼウ。ホーン後に膝を入れたエリゼウに対し、ヌルマゴ張り手。しかしその後に健闘を称え合う。

29-28ヌルマゴ、29-28エリゼウ、29-28エリゼウ。スプリットでエリゼウ勝利。

3Rエリゼウ、1Rと2Rは割れていて、29-28エリゼウのジャッジも1R支持と2R支持で割れている。

メディアのジャッジは29-28ヌルマゴも少しいる。

http://mmadecisions.com/decision/14040/Elizeu-Zaleski-dos-Santos-vs-Abubakar-Nurmagomedov

 

UFC on ESPN46:第7試合・ダニエル・サントス vs. ジョニー・ムニョス

バンタム級。先月組まれていた試合だったが、サントスの負傷により今回に延期。

サントスはUFC1勝1敗。デビュー戦はスタンドでアグレッシブに攻めたが、後半は見切られて空振りが多くなり判定負け。2戦目はジョン・カスタネーダとの対戦で1Rに3度ダウンを奪われたが、2Rに入りカスタネーダが失速。パンチのラッシュから首相撲の膝で逆転KO勝ちした。28歳。

ムニョスは両親が柔術家で、5歳から柔術を学び黒帯。21歳の時にMMAに転向。12勝中、7つの一本勝ちがある。UFCでは2勝2敗だが、2勝の相手はいずれも0勝1敗でUFC未勝利。30歳。

いきなりサントスのローがローブローに。悶絶するムニョス。再開。組み付いていくムニョス。ダブルアンダーフック。投げを狙ったサントス。ムニョスこらえてバックを狙う。正対されると引き込んで下に。ムニョス腕十字!離れたサントスだが、ガードに入ってきたサントスに今度は三角。下がって首を抜いて脱出するサントス。サントス離れた。スタンド。打撃で出るサントスにムニョス飛び膝。しかし打撃戦で今度はムニョスの蹴りがローブローに。再開。打撃で詰めるサントス。ムニョスタックル。受け止めたサントスがケージに押し込み膝。ムニョスローブローをアピールするが、ハーブ・ディーン流した。離れるムニョス。ムニョスタックルから引き込んだ。しかしさすがに下からの仕掛けは警戒されている。ムニョス立ってスタンド要求。スタンド。ムニョスタックルから強引にバックを狙ったがまた下に。ガード。足をすくおうとしたが、防いだサントス。密着したまま殴る。立って離れた。スタンドになりホーン。

1Rややサントス。

2R。サントス打撃で出る。ムニョスタックル。四つに組んだ。ダブルアンダーフック。サントスが投げるとムニョスはガードを取る。立とうと思えば立てたと思うが。サントスインサイドから肘。また足をすくおうとするが、読まれて足を引かれる。サントスインサイドから強烈なパウンド。ムニョス下から蹴り上げ。立ったサントス。ガードに入らずムニョスの足を蹴る。またガードに入った。ムニョス下から四の字ロックしている。密着したままコツコツ殴るサントス。強いパウンド。ムニョスパウンドを打たれるだけの展開。下からの仕掛けもできず殴られ続けるムニョス。サントス立って足を蹴る。ブレイク。残り1分。ムニョスのタックルは切られた。また引き込むムニョス。サントス付き合わず足を蹴る。ブレイク。サントス蹴り足を蹴るとまたガードに入りパウンド。ムニョスは下からホールディングし凌ぐ。ホーン。

2Rサントス。

3R。またサントスのローがローブローに。サントス減点1。サントス左ハイ。ムニョスタックルに入るが、受け止めて投げたサントス。またムニョスのガード。下からホールドするムニョスだが、サントスパウンド。腕十字。読んでいるサントス。防いでまたガードに。立ったサントス。足を蹴る。下から足をかけたムニョス。サントスがバランスを崩したところで立った。サントススピンキック。ムニョス組むと首を抱えてギロチンで引き込む。しかし外したサントス。またムニョスのガードに。インサイドからパウンド。また腕十字を狙ったムニョスだが、サントスすぐに察知して立つ。スタンドで再開。ムニョス蹴りをキャッチすると初めてテイクダウン。が、サントス下から両腕をかんぬきに。腕を引き抜いて立ったムニョス。サントス下から蹴り上げ。上を取り返したサントス。また立つと足を蹴るサントス。残り10秒でタックルに入るムニョスだが切られた。タイムアップ。

三者29-27でサントス勝利。

ムニョス、1Rは下からの仕掛けで惜しい場面があったが、それ以降はサントスに早めに対処されて惜しい場面もなく完敗。

UFC on ESPN46:第6試合・アンドレイ・アルロフスキー vs. ドンテイル・メイエス

ヘビー級。

元王者で現UFC最年長のアルロフ。23勝はUFCヘビー級史上最多、UFC全体でも1位ジム・ミラーの24勝に次ぐ2位で、勝てば1位タイとなる(メインカードに登場するミラーが勝てばまた2位となるが)。しかし近年はかつてのフィニッシャーぶりは影を潜め、8年間フィニッシュ勝利がない。勝つ時はだいたいスタンドの手数で上回っての勝利。前回まで4連勝していたが、マルコス・ホジェリオ・デ・リマに序盤のパンチでダウンを奪われると、バックを取られてチョークで何も出来ないまま一本負け。連勝が止まった。44歳。

メイエスはUFC2勝3敗1NCと負け越し。バックボーンは柔道。ここ2戦はレスリングオリンピック代表のアブデルワハブにスタンドバックを取られての判定負け、元ランカーアウグスト・サカイにケージに押し込まれる展開で判定負けと酷い内容での連敗。バックボーンは柔道で州王者になっている。31歳。

メイエスジャブをヒット。ロー。右の大振りをかわしたアルロフが右をヒット。両者見合い。パンチで飛び込んだメイエスだが、アルロフ下がってかわす。アルロフカーフ。メイエスも蹴りで牽制。メイエスパンチで飛び込んだが、アルロフまた距離を取ってかわした。アルロフ右をヒット。メイエスの飛び込みはかわされる。残り1分。アルロフバックブロー。メイエスの飛び膝をかわして左フックをヒット。メイエス組んでバックに回った。正対したアルロフだが離れ際に肘を入れたメイエス。スーパーマンパンチもヒット。ホーン。

1Rメイエス。アルロフちょっと手数が少ない。

2R。パンチで飛び込んだメイエスだが、頭がヒットしタイムストップ。再開。メイエスパンチで出るが、また距離を取ってかわすアルロフ。また飛び込むメイエス。前蹴り。また飛び込むが右を合わせたアルロフ。アルロフジャブ。パンチ連打をヒットさせる。メイエスの右オーバーハンドがヒットしアルロフ後方にダウン!パウンド!レフェリーストップ!

アルロフ2連敗。最多勝ならず。ダウンを喫するまでの動きは悪くなかったが…。