格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★ワールドビクトリーロード設立記者会見

果たしてどんな内容のものになるかと思ったら、イベント日時すら決まっていない見切り発車となったWVR。この急な発表はやはりPRIDE消滅が影響しているのか。PRIDEファイターが他に囲い込まれる前に存在をアピールしようというのだろう。
発表内容をまとめると、

  • 格闘技プロモーションWVRと日本格闘技協会、コミッション委員会を設立
  • 第1回イベントは「そう遠くない近々」に開催したい意向だが具体的な日時・場所は未定
  • 参戦選手は発表できる段階ではない
  • イベント名はファンの公募で決定

というわけで色んな偉い人の名前だけが並べられた記者会見で、これだけで期待するのは無理というもの。まあ各方面のコネや政治力はありそうだが。
プロモーター・協会・コミッションとまんま修斗みたいな組織形態。協会の役員には何かと揉めそうなボクシング界の具志堅氏も。しかしコミッション委員の名前(http://www.kakutougi-kyoukai.com/commission/index.html)を見ると、おそらく総合格闘技に造詣が深くない人ばかりなのでは?プロ野球コミッショナーも元判事とか元官僚がなってるし、その方が社会的信用はあるんだろうけど。ただ、彼らは総合格闘技を盛り上げたいという思いなんかなくて、単にコネで集められただけにしか見えない。知らないだけで前ガーナ全権特命大使の人とかがもの凄い総合格闘技ファンなのかもしれないが。
最初のイメージとしてあった「吉田の残り少ない選手生命を全うさせるためだけの興行」ではなく、継続していこうという意志は感じられる。まあ偉い人の名前を借りるくらいたいしたことないのかもしれないし、問題はちゃんと機能するかだが。福田会長はレスリングの現役メダリストが出るかもと言っているけど、コミッションがあるから現役メダリストとはいえアマチュアからさせるんだろうね?
設立に向けて具体的に動き始めたのは、PRIDE再開が難しくなった半年くらい前だそうだが、半年前ならまだライト級GP一回戦が前向きな延期になっただけで、休止という感じでもなかったが。その当時から既にPRIDEヤバイという認識だったのか。「新生PRIDEには吉田は参加しない」なんていう噂も流れたりしたけど。
WVRの代表は木下工務店の社長がつくが、その下で実際にイベント運営をする人たちが別にいるのだろう。噂にあった坂田晶氏の名前は出ず。名前を出したら胡散臭くなるだけだから出さないだけで中にいるのかもしれないが。
年内の旗揚げは無理だろう。大晦日にやる必要性も全くないし。噂されるPRIDE残党興行とは別なのだろう。残党興行が本当にあるかどうかも分からないが、あるとしても吉田が抜けてスポンサー関係はかなり厳しくなった。というかもう残党興行はDEEPでいいんじゃないか。
試合に出る選手の名前を出さず、馳や具志堅の名前を出されてもファンは期待できない。ルールや階級も既存のものとは変えるというけど、今の様子じゃ選手やファンのことを考えたものになるのか非常に不安だ。