格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC Live: Sanchez vs. Kampmann感想

UFC.tvでディレイ観戦。UFC.tvは画質が最高で、タイムラインにラウンドの開始時間やテイクダウンを奪った時間などが表示されているのが親切なのだが、結果を知らずに見るとネタバレしてしまう。すぐフルスクリーンにして回避するしかない。

ライアン・ボウルズvsダマッシオ・ペイジ

パンクラスシュートボクシングDynamite!!→WECときて、ついにUFCまで昇りつめたダマッシオ・ペイジ。ちなみにパンクラス・SB・Dynamite!!では全敗。相手は元バンタム級王者のブライアン・ボウルズ。マイク・ブラウンミゲール・トーレスにKO勝ちしてベルトを獲得したが、初防衛戦でドミニク・クルーズに2Rドクターストップ負け。これが1年ぶりの復帰戦。
勢いだけは良かったペイジだが、ボールズのカウンターでダウン。タックルで凌ごうとしたところにギロチンを合わされ一本負け。ボウルズが鮮やかに復活。

イゴール・ポクライエクvsトッド・ブラウン

ミルコのトレーニングパートナーだったクロアチアのポクライエク。UFC戦績は1勝3敗。対するブラウンは1戦1敗。カットファイトか。
おなかタプタプのブラウン。ミドル級に落としたほうがいいのでは。ポクライエクの右ハイやパンチをもらいピンチに陥るも、なんとか凌ぐ。ポクライエクは金網際まで押しこむと、首相撲からの膝を顔面にクリーンヒット。1R残り時間わずかのため、ポクライエクのパウンドを亀でしのいでいたブラウンだったが、ラウンドが終了しても起き上がることができずTKO負け。

クリス・ワイドマンvsアレッシオ・サカラ

総合のキャリアわずか4戦のワイドマンだが、レスリングではディビジョンIでオールアメリカンに選出されたこともあるエリート。ニックネームもそのまま「ジ・オールアメリカン」。サカラは2005年からUFCに参戦しているベテランで、初期は負けが込んでいたが、最近3連勝中。タイトル挑戦の経験があるターレス・レイチを破っているのがポイント高い。
キャリアの浅いワイドマンには厳しい試合かと思われたが、サカラをテイクダウンして押さえ込みからパウンドで圧倒。肘で額をカットしたサカラ。顔面血だらけになったサカラは、ブレイクされるとレフェリーの服で血を拭う。2R終了後に傷口を映された時はストップされるんじゃないかと思ったが、ワセリンをベッタリ塗って再開。しかしやっぱりワイドマンがテイクダウンして攻勢。ジャッジ3者ともフルマークでワイドマン勝利。
今のところアンデウソンと一番相性がいいと思われるレスラーの新星が誕生。しかしアンデウソンの全盛期にタイトル挑戦まで行けるかは微妙。

マーク・ムニョスvsCB・ダラウェイ

岡見とスプリットの判定まで行ったムニョス。ダラウェイがレスラーのムニョスからテイクダウンを奪うが、もぐって脱出するムニョス。そして右がダラウェイの顎にビッグヒット!仰向けにダウンしたダラウェイに追い打ちのパウンドを打っていくと、レフェリーのマリオ・ヤマサキがストップ。パウンドもまだクリーンヒットしていなかったし、もう数秒様子を見ても良かったかなという気がした。

シェーン・ローラーvsチアゴ・タヴァレス

小谷・小見川に勝っている日本人キラー・タヴァレス。対するローラーはWECライト級の選手。
終始タヴァレスがスタンドの打撃で優勢だったが、2Rにまっすぐ下がったところでローラーの右ストレートが顎を打ちぬき失神KO!
前座ではジョー・スティーブンソンがダニー・カスティーリョに敗れており、これでUFCvsWECのライト級対決はWECの3連勝に。

ディエゴ・サンチェスvsマーティン・カンプマン

今回からニックネームがナイトメアから変更となったディエゴ・“DREAM”・サンチェス。相変わらずアグレッシブに動きまくるが、肝心のテイクダウンが全く取れない。カンプマンは金網際に押し込まれると、足をマットと金網の隙間に入れてテイクダウンを防ぐ。ディエゴが右を入れようと前に出たところに、カンプマンの右がカウンターでヒット。もんどり打ってダウンするディエゴ。すぐに立ち上がったものの、ディエゴは口から出血。
2R。またもテイクダウンを取れないディエゴだが、金網際に詰めるとパンチのラッシュ!ガードがお留守になったラッシュで、クリーンヒットも少なかったが、タックルを警戒している分、カンプマンの対応がやや遅れて守勢に。このラッシュで右目上をカットしたカンプマン。2R終盤にもディエゴがラッシュを仕掛ける。だが全体として見たら、タックルを切ってカウンターを入れていったカンプマンが有利に見えた。
3R。ついにディエゴがテイクダウン成功。これまでずっとタックルを切られ続けただけに、このテイクダウンは大事にしたいところだったが、カンプマンはすぐに立ち上がって脱出してしまう。勝ちを確信したカンプマンは3Rは下がり続けて逃げる。追いかけてラッシュをかけるディエゴ。しかしカウンターをもらって右目下も大きくカット。カンプマンを捕まえることができずタイムアップ。
判定は3者29-28でサンチェス。心情的には常に攻めつづけたサンチェスに入れて欲しくなる試合だったが、3Rともカンプマンのラウンドと思ったので意外だった。会場はサンチェス贔屓なので拍手喝采と思いきや大ブーイング。カンプマンはポイント計算で逃げに入ったのが裏目に出てしまった。
前座では水垣がスプリットの判定で勝利し、これでUFC・WEC戦績を3勝3敗のタイに。日本人選手としては昨年8月の五味以来の勝利(11月の岡見以来の誤りでした。訂正します)。また、戦極ファイターのヤン・ドンイも2RTKO勝ちでUFC初勝利を飾っている。