格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DREAM.18:予想と展望

全試合順は明日発表とのこと。ただメインは川尻 vs. 小見川で決定済み。

▼DREAMフェザー級ワンマッチ
川尻達也 vs. 小見川道大

今大会一の注目カード。
小見川はUFCで丸2年戦ってきたが、その間にやったことは金網対策を含めたUFCへの戦い方のアジャスト。今回はリングだし、UFCでの2年間はこの試合にはあまり役立たないかもしれない。
小見川は打撃でどれだけプレッシャーをかけられるか。組み付きを許すと、あとは宮田をも寝かせた脅威のテイクダウンと強烈なパスが待っている。
小見川の作戦としては①テイクダウンを完全に防ぐ、②寝かされても立ち続けるの2種類が考えられるが、どちらも川尻相手だと厳しい。下からのアームバーも得意だが、これはバレているし極まらないだろう。主導権を握るのは川尻と見る。
川尻が圧倒しながらも小見川も意地を見せて判定まで凌ぐと予想。

▼DREAMライト級ワンマッチ
青木真也 vs. アントニオ・マッキー

ポイントは青木がマッキーをテイクダウンできるかどうか。純粋なレスリングならマッキーだろうが、ケージとリングの違いで、リングなら青木に分がある。プレッシャーをかけてロープ際につめられると、ケージなら金網を使ってテイクダウンを防げるが、リングだと逆にバランスが取りにくくなる。下にすることさえできればマッキーは怖くない。しかし、マッキーが下がらずに自分からタックルでテイクダウンして塩漬けという展開ならわからない。マッキーが青木の下からの攻めを完全に潰せるという自信がなければ取れない戦法だが。
青木がチョークで一本勝ち。

▼DREAMバンタム級ワンマッチ
ビビアーノ・フェルナンデス vs. 前田吉朗

今年になってから大塚・和田に一本勝ちして一皮向けた感がある吉朗。ローカルの戦績はメジャーとは完全に別腹ではあるが、少なくとも去年の吉朗よりは期待が持てる。
ただ、ビビアーノのの壁は厚い。吉朗が互角のレベルの選手相手に出来ていたことがそのまま通じるとは思えない。吉朗が勝つとしたら、後半までダメージをもらわず凌いで、類まれな当て勘で一発ビッグヒットを奪い、一気に畳み掛けて逆転という展開。ただ、それでもKOまでは難しいと思う。ビビアーノが組み付いて潰して削る展開で判定勝ちと予想。

▼DREAMミドル級ワンマッチ
メルヴィン・マヌーフ vs. デニス・カーン

どちらが勝ってもどうということはないが、会場は沸かせることは間違いない盛り上げマッチ。
マヌーフ>川村>大山>カーンですべて1RKO決着しているが、当然特に参考にはならない。
ただ近年のカーンを見てるとマヌーフ相手は厳しいか。マヌーフ1RKO勝ち。

▼DREAMフェザー級ワンマッチ
高谷裕之 vs. ジョージ・カラカニヤン

カラカニヤンは6歳から父に松濤館空手を教わっていたが、その後はサッカーにのめり込みアメリカ五輪代表にも選ばれる。2006年から柔術を始め、MMAにも出場。試合でベースとなっているのは柔術で、19勝中11勝が一本勝ち。
打撃の高谷、寝技のカラカニヤンという試合か。高谷は1年間試合が行われるかどうかも不透明な状態で、コンディションが気になるところ。グラウンドで常に上をキープしつづけることができれば勝利が見えてくる。
高谷判定勝ち。

▼DREAMライト級ワンマッチ
北岡悟 vs. ウィル・ブルックス

北岡が第1試合を直訴し、それが通りそうな感じ。
ブルックスは昨年プロデビューし、総合戦績は7戦全勝で6一本勝ち。しかし全てローカルイベントのみのもので、対戦相手にもメジャー経験者はなし。これくらいの戦績の選手なら、TUFでは掃いて捨てるほどいて、活躍するかどうかもまちまち。あまり参考にならない。
デビュー戦や2戦目の動画は見てみたが、相手が弱すぎて参考にならなかった(デビュー戦の相手・J。R.ヒーンズは戦績1勝18敗で全て一本負けというネタキャラだった)。テイクダウンを切っての打撃や、自らタックルでテイクダウンを奪う動きも見たが、それほど強いレスリングはもってなさそう。まして初体験のリングだと、ロープに押し込まれて簡単にテイクダウンを奪われてしまうのでは。北岡のギロチンまたは足関での一本勝ちと予想。気をつけるところは安易に足関やギロチンを仕掛けて下になりパウンドをもらうことくらい。
来年については「具体的なことは言えないですけど、日本でやっていきたいと思います。そして日本の格闘技を盛り上げたい。それに挑戦したい」とのこと。

▼DREAM女子ワンマッチ
マールス・クーネン vs. フィオナ・マクスロー

元Strikeforceバンタム級王者のマルース・クーネンだがDREAMオフィシャルの表記はマールス・クーネン。最初に来日した時はマーロス・クーネンだった。本人も納得済みなら別にいいかもしれないが、GLORYに出るアンダーソン“ブラドック”シウバがアンデウソン“ブラドック”シウバになっているのはどうかと思う。「アンデウソン」って単純に間違いだし。
相手のマクスローはオセアニアでの試合経験しかないローカルファイター。クーネンが危なげなく勝つだろう。クーネン一本勝ち。以前、Strikeforceバンタム級タイトルマッチで、怪我による代役で直前に出場が決まった当事無名のリズ・カモーシェにクーネンが大苦戦したこともあったが。

▼DREAMウェルター級ワンマッチ
桜井“マッハ”速人 vs. フィル・バローニ

37歳のマッハと36歳のバローニ。最近6戦の戦績はともに2勝4敗。戦績が落ち込んでいる中で、前回勝利して復活しているところも同じ。知名度はあるが、全盛期は過ぎたベテラン同士の対戦。
いつもどおり、1Rでバローニの豪腕が炸裂するかどうか。そこを凌げば吉田善行のように固めてマッハが判定勝利と予想。
フェザーは川尻 vs. 小見川で高谷への次期挑戦者決定戦的な試合になっているが、青木 vs. マッキー、北岡 vs. ブルックス、高谷 vs. カラカニヤンは初物外国人((マッキーは一度HERO'Sに来ているが))を日本人トップ選手と当てていて、外国人選手は負けたらもう呼ばないという使い捨てになってしまいそうでもったいない。北岡はDREAMを主戦場にするつもりのようだが、ONE FCから出向の青木とは再戦のチャンスがあるかわからないし、この相手では再戦への実績作りすらできない。全体的に次につながるビジョンが見えにくいラインナップになってしまっている。
日本人選手は29歳の青木が最年少で、あとは全員30代。ダブルヘッダーということで試合数的にはこれが限界だったのかもしれないが、来年以降の活躍を期待してもっと若い選手を抜擢して欲しかった。
ついでにGLORYIGF予想。

当日はDREAM.18のみ速報します。GLORYや猪木祭りはザッピングしながらおっかけ再生しつつ見る予定。