格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★フロイド・メイウェザー vs. コナー・マクレガー リアルタイム実況

セミが終了。メイン開始まではしばらくある模様。
PPVはケーブルテレビの他、UFC.tvでも購入可能(日本からは不可)だが、UFC.tvへのアクセスが殺到していてサイトが落ちており、その影響で試合開始が遅れる可能性があるとのこと。
両国国歌斉唱。これからマクレガー入場。アイルランド国旗を首にかけてマクレガー入場。
メイウェザー入場。黒いマスクで顔を覆っている。

両者リングイン。SHOWTIME専属アナのジミー・レノンJr.が両者をコール。会場は完全にマクレガー応援。リラックスした表情のメイウェザーに対し、マクレガーは表情が固い。

いきなり間合いを詰めたマクレガーがパンチを打ち込む。メイウェザーはディフェンス。手は出さない。1分近く立ってようやく右を出した。飛び込んでパンチを入れたメイウェザーだがマクレガー打ち返す。両手を後ろにまわして挑発するマクレガー。メイウェザーが出る。前に出たところにマクレガーのアッパーがヒット。ゴング。
メイウェザー1Rは様子見か。手数でマクレガーのラウンド。

2R。前に出たマクレガー。コーナーに追い詰める。パンチを打ち込み頭を下げてかわしたメイウェザーの後頭部に鉄槌を入れて注意されるマクレガー。マクレガースイッチして左の連打を打ち込む。メイウェザーが飛び込んでパンチを入れたがマクレガーが打ち返す。前に出たメイウェザーだがクリンチ。クリンチ状態からパンチを入れるマクレガーだがレフェリー両者を分ける。また組んだマクレガー、バックに回ってパンチを入れる。ゴング。
2Rもマクレガーか。

3R。またコーナーに詰めたマクレガー。パンチを頭を下げてかわしたメイウェザーにまた鉄槌。レフェリーが注意する。メイウェザーが打ち込んだパンチをつかむマクレガー。ボディを入れていくメイウェザー。マクレガーもボディ。クリンチするとまた後頭部に鉄槌のようなパンチを入れるマクレガー。ジャブを入れるマクレガー。スイッチを一瞬見せる。また前に出てクリンチしたメイウェザーだがまた鉄槌のように殴るマクレガー。ゴング。
3Rもマクレガー。メイウェザーまだ手数が少ない。

4R。パンチを入れていくマクレガー。頭を下げるとまた鉄槌を入れるマクレガー。メイウェザー出てきた。ボディ、顔面。ギアを入れ替えて攻めてきた。マクレガークリンチしてバックに回る。ブレイク。マクレガーちょっとパンチが手打ち。口も開き気味。メイウェザーがどんどん前に出てプレスする。マクレガー手を出し続けるが有効打はない。ブレイク後すぐ出て休ませないメイウェザー。ゴング。
4Rメイウェザー。流れが変わったか。

5R。メイウェザー前に出ていく。マクレガークリンチが増えてきた。メイウェザーボディ!またボディ。さらにボディ。顔面。後退するマクレガー。メイウェザーが前に出るとクリンチするマクレガー。パンチを入れる。マクレガークリンチからバックに回るがブレイク。かなり疲れが見えるマクレガー。後退を続ける。ゴング。
5Rメイウェザー。マクレガーもう疲れが見えるがフルラウンド持つのか。

6R。マクレガークリンチからバックに回り後ろから殴る。レフェリーブレイクをかけず殴り続ける。ようやくブレイク。メイウェザー出てきた。強いパンチを入れていく。マクレガーがパンチを返してもお構いなし。メイウェザー三連打。マクレガーも返す。ゴング。
マクレガーは前のラウンドよりは良かったが、このラウンドもメイウェザーか。

7R。メイウェザー出ていく。マクレガークリンチ。ブレイク。メイウェザーの左がヒット。またクリンチしたマクレガー。組んでコーナーに押し込むがブレイク。メイウェザーの右がヒット。メイウェザーパンチで攻めるがマクレガークリンチするとバックに回り殴る。またメイウェザーの右。首がのけぞるマクレガー。パンチで追い込まれている。クリンチ後バックに回ってのパンチくらいしか入ってない。ゴング。
7Rメイウェザー

8R。マクレガーすぐクリンチからバックに回り殴る。メイウェザーどんどん出る。マクレガー下がってパンチを出していくがガードされている。メイウェザーアッパー。距離を詰めてパンチを入れる。マクレガー下がりながら手を出していくがメイウェザーのパンチが入る。ゴング。
8Rもメイウェザー

9Rマクレガーパンチを打ち込むがローブロー。どんどん前進するメイウェザー。マクレガーかなり消耗。パンチを貰う。クリンチで凌ぐ。メイウェザー倒しに来た。パンチを打たれて胴タックルのようにクリンチするマクレガー。ブレイク。棒立ち気味のマクレガー。メイウェザーの強烈な左が入る。さらに右!マクレガー組みついてクリンチ。ブレイク。相当疲れているマクレガー。ガードが下がっている。メイウェザー、マクレガーのパンチを完全に見切ってパンチを入れていく。ゴング。
9Rメイウェザー。マクレガースタミナ的にもきつい。

10R。マクレガー、パンチのスピードが落ちている。パンチを打たれるマクレガー。クリンチで凌ぐ。右が入った。左!グロッキーなマクレガー。ふらついているところに連打を入れるメイウェザー。レフェリー止めた。KO。
マクレガー、メイウェザーに近づいて健闘を称える。

メイウェザーの試合後インタビュー「試合後、マクレガーにはタフなファイターだったと伝えた。今日はパッキャオ戦のようにまっすぐにいい試合をしたかったと伝えた。マクレガーは予想以上に強い相手だった。様々な角度から攻めてきた。序盤3Rを落としたのはゲームプラン通り。時間をかけて相手にすべての攻撃を出させるという戦略だった。MMAは最高でも25分。その後失速すると予想していた。今日は長くなると予想したとおりだった。ボクシングというスポーツはすごい。そしてMMAもすごい。アイルランドのファン、世界中のファンにそれを伝えたかった。ファンがいなければ50勝0敗は達成できなかった。This is my last fight.これが最後の試合だ。今日素晴らしいダンスパートナーコナー・マクレガーを最後の相手に選んだ。コナー、そしてアイルランドのみんな、ありがとう」

マクレガーのインタビュー「序盤はパンチも出せて自分のペースだと思ったが、彼には脱帽だ。あんなにパワフルでスピードがある、本当にすごいボクサーだ。何も言えない。ファンが喜んでくれたらいい。早い時間でフィニッシュできたら良かったがそうはならなかった。もっと続けさせてくれたら良かった。ラウンドごとにメイウェザーのパンチは強くなっていった。さすが50戦50勝だ。満足しているかはわからない。こういう試合の経験もある。疲れで足が止まったが、ダメージじゃない。だから続けさせてほしかった。ボクシングは好きだ。UFCにはもちろん戻る。今日大金を稼いだことはどうでもいい。でも接戦だったということは言いたい。序盤は自分がリードしていた最後の2Rだけだ。満足しているかはわからない。でもファンがいるから自分はここにいる」

わりとちゃんとした試合になっていたし、マクレガーが健闘したという見方もあるだろう。だが元々MMAのトレーニングの一環としてずっとボクシングはやっていて、今回の試合に当たって何か月もボクシングの試合をするための練習をしていたのだから、これくらいはできるだろうという想定を上回るものではなかった。「MMAのパンチはボクシングとは違うので通用する」という意見もあったが、パンチはヒットしてもメイウェザーを一瞬でも焦らせるような場面はなかった。やるわけはないが、対戦相手のレベルをどんどん下げていって、マクレガーがどのレベルの相手になら通用するかというのは興味がある。MMAの試合の興味の100分の1だが。

試合内容についていえば、メイウェザーがあえて攻めさせていた最初の3R以外では、キャリアの差が如実に出たのは仕方ないにしても、後頭部への鉄槌のようなパンチを何度も入れていたのはいただけなかった。MMAでも後頭部は反則だし、MMAでの癖ではない。パンチが当たらないいらだちからついやってしまったことなのか、反則覚悟でダメージを与えようと故意にやっていたのかはわからないが、最初の時点でもっと厳しく注意をして、2回目からは減点するべきだった。通常なら問題ない範囲だろうが、マクレガーが反則まがいの攻撃をしてくる可能性があるのはわかっていたはず。真偽は不明だがマクレガーの反則に対して莫大な罰金が科せられるという情報が出たせいで、かえってレフェリーが反則を取るのに慎重になってしまったのかもしれない。

他には、クリンチからバックに回ってその瞬間にパンチを入れる場面が何度もあった。あれもMMAでの癖というより、最初からそういったトレーニングを積んでいたように見える。こちらは鉄槌と違ってギリギリ合法な攻撃だったかもしれない。結局そこからの有効打はなかったが。

おおむね事前にわかっていたことを確認するだけの試合で、世間的には盛り上がったが、その代償としてMMAでトップの人気ファイターであるマクレガーが1年以上試合をしないということになった。話題にはなったが、マクレガー個人が注目を浴びても、この試合の結果、次のUFCのイベントの注目度が上がるということはないだろう。マクレガーが次の試合をするなら注目は浴びるだろうが、一生分のファイトマネーを得たマクレガーは、今後自分がやりたくない試合は一切受ける必要がなくなるだろうし、ライト級のトップコンテンダー相手に防衛戦を続けていくとは思えない。

MMAにとってはトータルでプラスにならない試合。MMAのファンとしては、こういった特別扱いの試合はこれっきりにしてほしい。