格闘技徒然草

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UFC230:第1試合・アダム・ウィチョレク vs. マルコス・ホジェリオ・デ・リマ

ヘビー級。

ポーランドのウィチョレクはヘビー級では若めの26歳。UFCではデビューから2連勝。ややグラップラー寄りで、TDDに難はあるが下からの仕掛けが得意。前回のアージャン・ブラー戦では、UFC史上2回目のオモプラッタでのタップアウト勝利。が、ややブラーのディレンスがお粗末だっただけのようにも見えた。キャリア唯一の敗戦はローカル時代に現ランキング9位のマルチン・ティブラに喫したもの。

UFC4勝3敗のリマは2試合連続ライトヘビーで計量失敗し、今回からヘビー級に戻す。昨年USADAの検査に引っかかり出場停止が下ったものの、汚染されたサプリメントが原因と判明し解除された。UFCでは全試合フィニッシュ決着で、前回のOSP戦以外はすべて1R決着。ブラジルキック王者。

腹が緩めのリマ。ナチュラルヘビー級というより、不摂生に見える。スタンドでプレスするリマだがウィチョレクがタックル。テイクダウン。ハーフに。しかし脇を差して立ち上がったリマが立ち上がり際逆にテイクダウン。今度はリマのハーフ。抑え込んだままパウンドを入れていくリマ。ガードに戻したいウィチョレクだががっちり固められてできないまま残り1分。ガードに戻したウィチョレクだがリマが体を起こして強いパウンドを打ち込む。ホーン。

1Rリマ。

2R。プレスして打撃を入れていくリマ。ウィチョレクが組み付いていくが、組み止めたリマがケージに押し込む。ウィチョレクの内股を耐えたリマ。離れてパンチを入れた。ロー。ウィチョレク、スタンドで圧されてケージ際を回る。パンチから組み付くとケージに押し込んだ。足をかけてテイクダウンを狙う両者。どちらも倒せず離れるとまたリマがスタンドでプレス。強烈なロー。パンチを打ち込む。露骨に打撃を嫌がるウィチョレク。クリンチするとリマがダブルアンダーフックに捕らえたが、レフェリーブレイク。口が開いているウィチョレク。パンチを打ち込むリマにタックルで組み付き。リマはギロチンに抱える。首を抜いたウィチョレク。引き剥がしてパンチを入れたリマ。ホーン。

2Rもリマ。

3R。ウィチョレクが打撃で出て組み付くが、リマがケージに押し込む。ダブルアンダーフック。ウィチョレクの内股を堪えて逆に投げてテイクダウン。サイド。マウントに移行。リマがブリッジで返して脱出。スタンドになるがウィチョレクの蹴りにリマがパンチを合わせるとスリップダウン。パウンドを落とすリマ。ウィチョレクはガードから肘を入れる。しかしブレイク。KOするしかないウィチョレクだがスタンドではリマに圧される。ウィチョレクがボディロックからテイクダウン。残り1分。密着したままパウンドを入れるリマ。タイムアップ。

三者フルマークでリマ勝利。

UFCで初の判定となったリマ。体型的にはライトヘビーが適正だが、ヘビーの方がレベルが低くて通用するかもしれない。

ウィチョレクは打撃で押されすぎ。組みでもテイクダウンが弱く、リマ程度に下から攻められないようだとこの先は厳しい。