格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC234:オッズ/予想と展望

ロバート・ウィテカー 1.41
ケルヴィン・ガステラム 3.05
イスラエル・アデサニャ 1.15
アンデウソン・シウバ 5.75
ハニ・ヤヒーラ 2.05
リッキー・シモン 1.80
モンタナ・デラロサ 1.40
ナディア・カセム 3.10
ジム・クルート 1.74
サム・アルヴィー 2.15
デボンテ・スミス 1.43
マ・ドンヒョン 2.95
シェーン・ヤング 1.34
オースチン・アーネット 3.48
カイ・カラフランス 1.33
ハウリアン・パイバ 3.50
石原夜叉坊 4.35
カン・ギョンホ 1.24
ランド・バンナータ 1.29
マルコス・マリアーノ 3.80
ジェイリン・ターナー 1.39
カラン・ポッター 3.15
ウリジ・ブレン 2.60
ジョナサン・マルチネス 1.54

オーストラリア大会のメインは現状最後のTUFであるTUF28のコーチ対決。例年、TUF終了後の12月に行われるのが恒例だったが、今回はウィテカーの負傷もあり2月に行われる。王者ウィテカーも挑戦者ガステラムもTUFで優勝した選手。

ミドル級復帰以来負け無しのウィテカー。王座決定戦も初防衛戦も相手はロメロで、ロメロ以外の選手との対戦は2017年4月のジャカレイ戦以来。各階級大型化しているMMAだが、両者とも元ウェルター級の選手ということもあり、階級の平均より小さい。特にガステラムは175cmしかなく、ウェルター級としても小柄。

お互いにレスリングのキャリアがあるものの、武器は打撃というところも共通している。レスリングはテイクダウンディフェンスが主体で、自ら寝技に持ち込むことは少ない。10th Planetの黒帯も持っているガステラムだが、まず打撃でダメージを与えない限りはウィテカーからテイクダウンを奪うのは難しいだろう。

打撃ではパンチ主体のガステラムに対してウィテカーは蹴りもある。ウィテカーにとっては前回・前々回対戦したロメロと体格が近く、飛び込んでのパンチを警戒するという意味では共通する上に、テイクダウンにそこまで驚異がないという部分では楽に戦えるか。

ウィテカーKO勝ち。

セミはレジェンドのアンデウソンが2年ぶりの復帰戦。2017年2月にデレク・ブランソンに勝ち4年半ぶりの勝利を手にしたが、5月のガステラム戦はガステラムがマリファナ検出の出場停止によりキャンセル。11月に組まれた再戦は、アンデウソンが汚染されたサプリメントによるドラッグテスト失格でキャンセル。

ビスピン相手にKO寸前のダウンは奪ったものの全体的に手数が少なく判定負け。前回勝利したブランソン戦も同様で、勝ったがメディアのジャッジではほとんどがブランソンを支持する内容だった。2年のブランクで43歳。果たしてどれだけ動けるのか。

相手はハイレベルキックボクサーのアデサニャ。まだトップグラップラー相手に寝かされた時の対処には不安が残る部分もあるが、アンデウソン相手にはその心配はいらないだろう。

今大会一番の大差のオッズになっているのも仕方なしか。アデサニャKO勝ち。

プレリムでは夜叉坊がUFC生き残りを賭けた試合に臨む。27歳の夜叉坊は現日本人UFCファイター6人のうち、唯一の20代(朱里は8日に30歳)。連敗中で、この試合がUFCとの契約最終試合となる。ここ5戦で1勝4敗なので、負けたら再契約はまずない。以前はUFCからリリースされたらRIZINに出ると言っていたこともあるが、今回は「負けたら引退」を公言している。

相手は盟友の田中路教にスプリット判定勝ちしているカン・ギョンホ。ギョンホは兵役による3年3ヶ月のブランク後は1勝1敗。前回スプリット判定で敗れた相手も田中路教を破っているヒカルド・ハモス。フィジカルが強くアグレッシブ。グラップラーだが打撃もできる。正直、カットファイトの相手としては厳しすぎる。オッズもアンデウソンに次ぐアンダードッグ。

UFCデビューから2戦は実力以上のものが出ていた夜叉坊だが、最近の負けは、1RKOされたヤン戦を除けば、実力を出し切れていなかった。楽な展開になることはないと思うが、なんとか生き残って欲しい。

第1試合開始は10日朝8時半。メインカードはWOWOWで生中継される。速報します。