格闘技徒然草

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UFC237:第4試合・BJ・ペン vs. クレイ・グイダ

ライト級。

2012年に引退し、その後殿堂入りしたレジェンド・オブ・レジェンドのペンだが、その後復帰しても連敗が続き、2010年のマット・ヒューズ戦以来、9年間白星がない。一昨年のデニス・シヴァー戦では一瞬ダウンを奪って最後の輝きを見せたものの、ライト級に戻した前回は、ライアン・ホールの足関で生涯初のタップアウト負け。もはや体力的にも技術的にも時代に追い抜かれている。40歳。

相手も大ベテランの37歳グイダで、UFC版マスターリーグのような試合。8年前に挑戦者決定戦まで勝ち進んだが、その後は勝ったり負けたり。2017年にライト級に戻すとベテラン相手に2連勝したものの、前回はチャールズ・オリヴェイラに1Rギロチンで一本負け。髪の毛を振り乱し戦うスタイルは変わらないものの、すでに上位の力はない。とはいえ、現役感はペンより遥かに上で、オッズも今大会一番の大差でフェイバリット。UFCでは五味・日沖・川尻の日本勢と対戦し全勝している。

腹回りがゆるいペン。もともとゆるめではあるが、加齢もありバッドシェイプに見える。髪を振り乱しつつ出ていくグイダ。ペンもパンチを放つ。大振りのフックを振り回すグイダ。ロー。左ハイはペンがガード。無駄にステップしながらパンチを打ち込むいつものグイダスタイル。ペンはローをカットしていないがパンチは打ち返していく。グイダのフックはかわす。プレスしてきたペン。グイダは左右のフックを振り回して下がらせる。飛び込んで左フックを入れたペン。左右にステップするグイダ。ペン踏み込んでワンツー。アッパーがヒット。ホーン。

1R手数はほぼ五分。印象でややグイダか。全盛期とは比べ物にならないものの、最近のペンの中ではかなり動きがいい。

2R。間合いを詰めるペン。グイダ距離を取りながらパンチを入れていく。常に動き続ける。グイダが間合いを詰めてきた。ペン下がりながらパンチを打ち返す。グイダタックルへ。ケージに押し込む。シングルレッグから放してパンチのラッシュ。離れたペン。ワンツーを入れるペン。グイダも前に出てパンチを打ち込む。ペンちょっと疲れたか?ローをカットせず足が流れるペン。ガードも下がり気味。グイダ間合いを詰めてケージに押し込むとダブルレッグで倒した。しかしこの時点で残り10秒。ホーン。

2Rグイダ。

3R。グイダがラッシュして出るとペン後退。動きがスローになってる。それでもジャブを出していくペンだがローを効かされた。ケージに押し込まれる。グイダ押し込みながらパンチ・肘を入れる。ペンはクリンチするだけ。離れた。グイダが振り回す右フックをもらいバランスを崩してダウンしたペン。立ったがまたケージに押し込まれる展開。離れてまたパンチを入れていくグイダ。完全に口が開いているペン。押し込んで至近距離でラッシュするグイダ。ペンも疲れて入るが打ち返していく。残り45秒で離れたペン。パンチで出る。常にステップしながら打ち返すグイダ。タイムアップ。

29-28×2、29-27の3-0でグイダ勝利。

試合後もまだステップし続けるグイダ。ペンはグイダのインタビュー中にオクタゴンを去る。

スタミナが切れるまでは良かったペン。さすがにこれで引退か。