格闘技徒然草

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UFC on ESPN+14:第6試合・シリル・ガーヌ vs. ハファエル・ペソア

ヘビー級。

今回のグラップラーの目玉選手がメインカードに出場するホドウフォ・ヴィエイラなら、ストライカーでの目玉選手はこのガーヌ。バックボーンのキックでは13戦全勝。昨年8月にカナダのTKOでのMMAデビュー戦がタイトルマッチ(ただし、相手も1勝1敗の選手なので、タイトルのレベル自体がその程度のものではあるが)でヘビー級王座を獲得すると、その後2度の防衛に成功し、4戦目・わずか1年でUFCデビューという抜擢を受ける。ここまでの3戦はすべてKO。211cmと長いリーチを誇り、ヘビー級には似つかわしくない軽快なステップから鋭いパンチを打ち込んでいく。フランシス・ガヌーと同じMMAファクトリーの所属で、スパーリングパートナーも務めている。

ガーヌによれば、UFCデビュー戦相手は7人から断られたとのことで、同じ初参戦のペソアとの対戦に。ブラジルのペソアはMMA9戦全勝で7KO勝利。ストライカーのようだが、打撃のレベルではガーヌとは差があるか。

ステップを踏むガーヌにお腹タプタプのペソアもパンチを出していく。ミドルを入れたが足を払われ倒される。立った状態からパウンドを入れたガーヌ。ペソアタックルに入るが受け止めて引き剥がした。ジャブを入れたガーヌ。ペソアも大振りのパンチで出る。スタンドで圧をかけてケージ際まで下がらせるガーヌ。ペソアがパンチで飛び込むがかわされた。ジャブを入れていくガーヌ。お互いの右が交錯。前に出たペソアを受け止めてケージに押し込んだガーヌだが、ペソアが投げた。しかし投げられた勢いで入れ替えて上を取ったのはガーヌ。サイド。肩固め。がっちり入りペソアタップ!

ストライカー・ガーヌのUFCデビュー戦はまさかの一本勝ち。

デビュー戦同士だったためレベルは不明だが、キャリア的にはガーヌはまだまだ育てるマッチメイクが必要か。四つからテイクダウンを取られかけたのも、強い相手なら簡単には返せなかったかもしれない。