格闘技徒然草

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UFC on ESPN+14:第7試合・ギルバート・バーンズ vs. アレクセイ・クンチェンコ

ウェルター級。

柔術世界王者バーンズ。UFCではパンチでダウンを奪うなど、打撃にも磨きをかけているが、自分のパンチを過信してか、ストライカーと打ち合ってしまいKO負けすることも。UFCではここまで7勝4敗。元イヴォルヴMMA所属でONEにも出ていた弟のエウベウ・バーンズも、前回のコンテンダーシリーズに出場して勝利し、UFCとの契約を勝ち取っている。当初はラウレアノ・スタロポリが出場する予定だったが負傷欠場となり、直前の代役で本来のライト級から階級を上げて出場する。

クンチェンコはローカル18戦全勝でUFCと契約すると、昨年9月のロシア大会はチアゴ・アウベス、12月のオーストラリア大会は岡見と、いずれも元タイトル挑戦者相手に完勝し2連勝。対戦相手の実績があるのはクンチェンコに対する期待の現れと思われたが、完勝でも判定でインパクトがある内容にならなかったためか、3戦目は同じUFC2勝0敗のスタロポリと組まれて、スタロポリ欠場で今後は階級下のバーンズとの対戦に。体格差はあるが実績ではスタロポリよりは上で、楽ではない試合。

バーンズのローでスリップダウンしたクンチェンコ。すぐ立つ。クンチェンコもカーフキックを入れる。カーフキック連打。じりじり間合いを詰めるがバーンズもカーフキック連打を返すとタックルへ。ケージに押し込む。テイクダウン。ケージを使って立とうとするクンチェンコを立たせないで押さえ込んだ。パスを狙う。押さえているだけの展開に会場はブーイング。残り1分を切ってバーンズがパウンド連打を入れる。そのままマウント。ガードに戻したクンチェンコがケージを使って立ったところでホーン。

1Rバーンズ。

2R。間合いを詰めるクンチェンコにバーンズもパンチを入れる。バーンズタックル。受け止めて引き剥がすクンチェンコ。右を打ち込んだバーンズ。クンチェンコが圧をかけてくる。クンチェンコのローにタックルを合わせてテイクダウンを奪ったバーンズ。オクタゴンほぼ中央。パスを狙う。ハーフ。上から首を抱えたバーンズだがガードに戻される。残り時間わずかでパスから一気にバックに回りチョークを狙うが、股下から抜けられ初めて下になる。しかしホーン。

2Rバーンズ。無敗のクンチェンコが追い込まれた。

3R。ミドルを連打するバーンズ。倒すしかないクンチェンコが前に出ていく。ケージを背負ったバーンズ。タックル。倒せず引き込んだがそこからまた起き上がりタックルで立つ。離れた。打撃の手数も増やしてきたクンチェンコ。ローで足を払われスリップダウンしたバーンズ。立たずに攻めてこいと挑発するがレフェリーブレイク。バーンズ、クンチェンコのローの打ち終わりにタックル。ボディロックしバックに回った。立って正対したクンチェンコだがバーンズはまだボディロックしテイクダウン狙い。ブラウン肘を連打するクンチェンコ。しかし時間が過ぎていく。残り20秒でブレイク。もう逃げ切りでいいバーンズ。距離を取る。クンチェンコ追いかけて打撃を入れるがタイムアップ。試合終了と同時に倒れ込んだバーンズ。

判定三者フルマークでバーンズ勝利。

クンチェンコ、MMA初黒星。これまで完勝でも期待ほどの内容ではなかったクンチェンコが、追い込まれて覚醒するかと思ったが普通に負けた。バーンズはショートノーティスでの階級上の試合でアップセット勝利。