格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN.19:予想と展望

第1試合・植山征紀 vs. 梅井泰成

RIZIN地方大会名物ジモティキックマッチ。毎回、なんでMMAだとダメなのかわからない。

第2試合・シビサイ頌真 vs. キム・チャンヒ

日本ヘビー級期待の星と言われていながら、昨年のRIZIN初戦ではMMA1勝0敗のチーム朝青龍(どこ行った?)ウヌルジャルガルに体格差を覆せず完敗し、期待外れに終わったシビサイ。さすがにMMA1勝4敗・7年間勝ちから遠ざかっているチャンヒ相手には勝つだろう。

第3試合・松倉信太郎HIROYA vs. 小西拓槙

ジモティ&TRY HARD GYMコネのキックマッチ…と思いきや、所属ジムの松倉が急病により欠場したことで、ボスのHIROYA代打俺で登場。が、普段のHIROYAが戦っている65kgより10kg以上重い77kg契約。相手の小西は昨年末には87.3kgで試合をしており、通常体重でも10kg以上差がある組み合わせ。試合としては無理がありすぎるが、小西が地元でチケットを売っている以上、こんな形でも組むしかなかったか。小西KO勝ち。

第4試合・白鳥大珠 vs. 大雅

TEPPEN GYM&TRY HARD GYMコネのキックマッチ…ではなく、キックでは唯一見どころのあるマッチメイク。ただ、本来キックのイベントのメインクラスで組まれる試合だったはず。それが地方大会の前座でひっそりと。残念だがそれが適正な評価になってしまった。後出しだが、大雅はRIZIN初戦で天心と組むべきだった。ここで奇跡的に勝てれば、天心戦実現へのラストチャンスになるかもしれないが、その可能性は限りなく低い。

第5試合・中村K太郎 vs. マルコス・ヨシオ・ソウザ

ストラッサーを使い捨てたRIZINウェルター級だが「軸になる日本人選手がいれば」今後の展開もあり得るとのこと。ただ、以前から日本ではこの階級は手薄なので難しいか。

UFCでは前座戦線で勝ったり負けたり負けたりしていたK太郎だが、UFCレギュラークラスを相手に勝負できている試合もあり、一方的に全く勝てないという内容の試合は無かった。そのクラスの相手にマルキーニョスがどこまでできるか。打撃も一定レベルにあり、寝技でもK太郎が一方的にやられるとは思えない。それだけに、ここで勝てればマルキーニョスはBellatorに参戦してもやっていけるレベルと言っていいが。唯一勝てなかった試合では終盤失速していたがどうか。

K太郎判定勝ち。

第6試合・トフィック・ムサエフ vs. ダミアン・ブラウン

ライト級GP一回戦。UFCでは2勝4敗のブラウン。マ・ドンヒョンにも敗れており、正直UFCに参戦するレベルではなかった印象。中堅だったクルックシャンクの方がUFCでは戦えていた。クルックシャンク戦のギロチンはラッキーな印象もあったが、さすがに武田戦では実力の違いを見せていた。

ブラウンに比べて、ムサエフはクルシャンに3R通じて完勝。地力ではムサエフが上か。ムサエフが打撃・テイクダウンからのパウンドで削って判定勝ちと予想。

第7試合・ルイス・グスタボ vs. 上迫博仁

矢地に勝ち、朝倉未来には完敗したグスタボ。大振りが多く、それだけにスタミナ消費も早い。打撃なら上迫にも勝ち目はある。前半打撃で大きなダメージをもらわなければ、ローを効かせて判定勝ち。

第8試合・パトリッキー・“ピッドブル”・フレイレ vs. 川尻達也

ライト級GP一回戦。リングでの経験値は川尻にアドバンテージがあるが、逆にそれしかなさそう。組むことができれば、リングに慣れていないパトリッキーからテイクダウンを取ることはできるかもしれないが、まず楽に組ませてはもらえないだろうし、それを3R続けることも難しい相手。確実に打たれ弱くなっているし、一発入ればそれで終わってしまいそう。

パトリッキーKO勝ち。

第9試合・ジョニー・ケース vs. ホベルト・サトシ・ソウザ

ライト級GP一回戦。ここでサトシが勝てるかどうかで、大晦日の準決勝・決勝が地上波でダイジェスト扱いになるかどうか決まる。北岡戦・廣田戦はいずれも打撃での勝利で、得意の寝技の展開にはならなかった。ケースがサトシの寝技をどこまで警戒してくるかだが、北岡戦を見る限り、寝技を警戒していても十分強い打撃を入れられる。となると、サトシが勝つにはこの試合もやはり打撃。ケース相手に打ち勝てないまでも、打ち合いできるくらい打撃に自身があれば、組む展開にも持ち込めるが。

ケースKO勝ち。

第10試合・RENA vs. アレキサンドラ・アルヴァーレ

0勝3敗のアルヴァーレ。いかに直前の代役でも、これ以上強い相手が連れてこれなかったはずはない。RENAをイージーに勝たせるためのマッチメイクだとしても、この戦績ではそれがあからさますぎるし、もうちょっと戦績だけでもハッタリが効く相手はいなかったのだろうか。

RENAのKO勝ち。

第11試合・ハム・ソヒ vs. 山本美憂

山本が勝つなら3R漬け込んでの判定勝ちだが、トップファイターのハム・ソヒ相手にはそれは難しい。前半は押さえ込めるかもしれないが、後半打撃に捕まってKO負け。

セミファイナル・朝倉海 vs. 佐々木憂流迦

8月に堀口を秒殺KOして一気にバンタム級の中心になった朝倉海だが、大晦日のタイトルマッチでの再戦を前に難敵との対戦に。まだ石渡・扇久保よりはやりやすいが、逆に負けたら堀口との再戦には大きなブレーキになるし、かといって勝った佐々木にタイトル挑戦させるわけにもいかないので、RIZINにとってはリスクが大きいカード。

佐々木のテイクダウンは防げると思うが、打撃が向上しているし、リーチが長くやりにくい相手。そこまで差はないはず。打撃で佐々木が優位に立てれば、逆に朝倉はテイクダウンを奪えたとしても下からの仕掛けを警戒して攻めることはできず、苦しい展開となる。一発大きい打撃をヒットさせて流れを変えることができるのは朝倉の方だが…。

僅差の展開で朝倉がダウンを奪っての判定勝ちと予想。

メインイベント・イリー・プロハースカ vs. ファビオ・マルドナド

メインに見せかけたRIZIN生中継名物ポストリムファイト。

UFCリリース後、ヒョードル相手にKO寸前まで追い込んだマルドナド。桜庭 vs. スミルノヴァス、上迫 vs. ソリホンと並んで、世界3大レフェリーが止めるの遅すぎる展開からの逆転試合だが、ここ2年間は1勝2敗。また、ボクシングでもなにげにデビューから26連勝していた(ただし相手のレベルは察し)ものの、最近3連敗中。一発の重さはあるものの、プロハースカ優位は動かない。プロハースカKO勝ち。

速報します。