格闘技徒然草

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UFC on ESPN+31:第2試合・ジャマール・エマース vs. ヴィンセント・カチェロ

フェザー級

エマースは今年3月に代役でUFCデビュー。コンテンダーシリーズでジュリアン・エロサにKO負けした後ローカル4連勝でUFCと契約したが、デビュー戦ではキックボクサーでグラウンドに難があるチカゼをグラウンドに持ち込むもキープすることができず、スプリット判定負け。

本来出場予定のティムール・ヴァリエフが計量当日に欠場。急遽代役で出場が決まったカチェロは本来バンタム級で、育成イベントLFAでは現UFCファイターのケイシー・ケニーとバンタム級王座決定戦で対戦したこともある(1RKO負け)。30歳でMMA7勝2敗。

カチェロが階級下のため身長差がある。距離を取り打撃を入れていくエマース。間合いを詰めようと出てくるカチェロを首相撲に捕らえて膝。離れるとミドル。タックルに入ったカチェロだが、エマース受け止めてこらえる。離れた。またエマースが首相撲から膝連打。遠い間合いから右オーバーハンドを打ち込む。首相撲にまったく対応できていないカチェロ。膝からワンツー。さらに首相撲からの膝連打。残り30秒で意表をついてタックルに入ったエマース。テイクダウン。しかし上から攻める時間はなくホーン。

1Rエマース。

2R。エマースがパンチ連打で出る。間合いを詰めると首相撲から膝。スタンドでバックに回ったエマース。亀になったカチェロにパウンド。カチェロ立って正対。離れ際にパンチからまた首相撲を入れるエマース。カチェロもパンチを返していくが、距離が遠くクリーンヒットがない。また終盤にエマースタックル。テイクダウン。ホーン。

2Rエマース。

3R。流し気味のエマース。距離を取り打撃を入れると、今度は早いタイミングでタックル。スタンドでバックに付いたが、カチェロ正対して離れる。しかしまたタックル。テイクダウン。ハーフからキムラに捕らえるとパスしてノースサウスに。外した。サイドについていたが、カチェロがうつ伏せになり立つ。エマースまたすぐタックル。ボディロック。膝を入れて離れる。エマースまたタックル。テイクダウン。これはカチェロのTDDにも難ありでは?立とうとしたカチェロのバックに回る。チョークを狙うが時間がない。最後にマウントになるがタイムアップ。

三者30-27でエマース。

危なげなく勝ったエマースだが、あそこまで圧倒するならフィニッシュを狙いに行って欲しかった。

カチェロは打撃・テイクダウン・グラウンドと全局面で何もさせてもらえず。あれだけ打撃をもらったのに引かないタフさだけは見せたが、直前で階級上というのを差し引いても、UFCで通用するものは見せられなかった。