格闘技徒然草

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UFC on ESPN+32:セミファイナル・オマリー・アクメドフ vs. クリス・ワイドマン

ミドル級。アクメドフ11位、元王者ワイドマンは前戦でライトヘビー級に転向したこともあり現在ランク外。

コンバットサンボ王者のアクメドフはウェルター級から上げてから3勝0敗1分け。かつては打撃がすべて全力で燃費の悪い戦い方だったが、ここ最近は落ち着いた戦い方に変えてきて、不用意なKO負けもなくなったがKO勝ちもなくなってきている。

ワイドマンは絶対王者アンデウソン・シウバの牙城を崩したのは間違いなくUFC史に残る偉業で、当時はP4Pでもランキング上位に入っていたが、ルーク・ロックホールド戦でMMA初黒星を喫してからは5年で1勝5敗。負けはすべてKO負け。勝ったガステラム戦でもダウンを喫しており、ダメージの蓄積は否めない。年齢も36歳で、正直ここからの上がり目は望めないと思うが、復活はあるのか。

シングルレッグを仕掛けたワイドマンだが切られた。組むとクラッチして押し込むが、引き剥がすアクメドフ。またシングルレッグ。ケージに押し込む。こらえるアクメドフ。離れた。左ボディを入れたアクメドフ。大振りの右フック。ワイドマン出ていくと右を入れるがアクメドフの右ももらう。アクメドフタックル。がぶったワイドマン。離れた。ワイドマン、また前に出てシングルレッグ。軸足を払ってテイクダウン。アクメドフが立つとケージ際でダブルレッグに。レッグマウント。腰を抱えてコントロールするワイドマン。寝かせた。残り1分。ハーフで押さえ込んだワイドマン。押さえ込むだけでダメージを与えていない。細かい肘。ホーン。

両者ヒット数が少ないので、ワイドマンのテイクダウンからの押さえ込みを取るか。

2R。アクメドフが逆にパンチで出てシングルレッグから倒した。尻餅をついたワイドマン、背中を向けて立つ。そこにパンチを入れるアクメドフだがワイドマン立った。スタンド。パンチを振り回すアクメドフだが疲れが見える。パンチを放つ際に体が流れている。ワイドマンタックル。切られた。またシングルレッグ。こらえるアクメドフ。離れる。パンチを振り回すアクメドフ。動きがスロー。しかしワイドマンも手が出ない。アクメドフタックルでテイクダウン。ワイドマンが下から蹴って距離を作ると立つ。アクメドフの左ボディ、右フックがヒット。ワイドマン手数が少ない。膝をキャッチされまた倒される。すぐ立ったが、アクメドフがシングルレッグからまた倒した。スクート。下から蹴るワイドマン。レフェリーブレイク。ホーン。

2Rアクメドフ。こんなにコロコロ倒されるワイドマンは初めて見た。

3R。ワイドマンシングルレッグ。切られた。しかしまたタックルへ。今度は尻餅をつかせるとバックに回る。ワイドマンも疲れて動きが鈍いがハーフバックへ。そこから股裂きを仕掛ける。外れたが今度は両足フックしバックマウント。そしてマウントに。肩固め。やや隙間がある。外れたがマウントキープ。密着したままこつこつ殴る。アクメドフも動く体力がないか。ワイドマンがマウントで押さえ込む体勢が続く。また肩固めを狙っていく。やはり隙間がある。マウントのまま絞めたがタップは取れそうにない。外れたが今度は肘。亀になったアクメドフからバックマウント。タイムアップ。

判定29-27×2、29-28の3-0でワイドマン勝利。かつての王者の見る影もない、必死でくらいついてのギリギリの勝利ではあったが生き残った。