格闘技徒然草

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UFC252:第6試合・ジム・ミラー vs. ヴィンチ・ピチェル

ライト級。

ドナルド・セラーニと並んでUFC最多35試合の記録を持っていたミラー。この試合で単独トップに。UFCでは21勝で、この試合で勝てばデミアン・マイアと並び史上2位に(1位は23勝のドナルド・セラーニ)。過去10戦で4勝6敗と負け数が増えてきているが、勝った4試合はすべて1R短時間での一本勝ち。極めの強さは健在、一方、負けた試合は、序盤に極めきれずに失速してしまったという展開が多い。

ピチェルはUFCデビューから8年だが、途中怪我で3年の欠場期間があり、戦績は5勝2敗。負けた相手はルスタン・ハビロフとグレゴール・ギレスピというゴリゴリのグラップラーで、ハビロフにはジャーマンを決められてKOされている。前回はMMA無敗のルーズベルト・ロバーツと対戦し、後半失速したロバーツから判定で勝利している(が、ロバーツの次戦ではミラーが1R一本勝ちしている)。

腹回りがゆるいミラー。年齢を感じさせる。パンチからローを入れたがローブローに。再開。打撃から組んで押し込むミラー。膝を入れる。離れた。ミラータックルに入りテイクダウンするとバックを狙う。足のフックを防いでいたピチェルだがハーフバックに。立とうとするピチェルにギロチンを仕掛けるが、腕を掴んで防ぐピチェル。ミラー足関。カーフスライサーに。耐えるピチェル。ホーン。

1Rはミラーだが、このところ2R以降になると動きが落ちる試合が続いているだけに大丈夫か?

2R。右ハイをヒットさせたピチェルだが、蹴りをキャッチしたミラーがテイクダウン。ピチェルクローズドガード。ミラーがパスを狙いつつパウンドを入れるが、足で距離を作って立ったピチェル。逆に組んで押し込むとダブルレッグからテイクダウン。ハーフ。ミラーハイガードから三角を狙うが、腕を引き抜いたピチェルがパスへ。ハーフからミラー足関狙い。ヒールを仕掛けるが決まらず。ピチェルが肘を打ち込む。ハーフ。密着したまま肘を入れていくピチェル。ミラー動けず。ピチェルがパウンドで削り続ける。ホーン。

2Rピチェル。ミラー、案の定失速。3Rに盛り返す体力が残っているかどうか。

3R。ピチェルすぐタックル。キムラでこらえるミラーだが倒されるとパスされた。サイド。頭を膝で押さえつけるピチェル。ミラー亀に。ピチェルバックマウント。しかしミラー足のフックを外し反転したがぶりの体勢に。ギロチン。外れたが上になる。亀から立とうとするピチェル。ミラー上から押さえつけて殴るが、足のフックがないままバックマウントを狙ったところでピチェルに上を取られる。が、ミラー反転しまた上に。ピチェル立った。離れ際に膝を入れるピチェル。タックル。こらえたミラー。ピチェル膝。タックルに。ミラー、若干苦し紛れのギロチンへ。外したピチェルがパウンドを落とす。タイムアップ。

29-28×2、29-27の3-0でピチェル勝利。

2Rのピチェルに10-8は無いと思ったが。やはり後半失速してしまったミラー。タックルに入られると安易にギロチンで引き込むが、ポジションを悪くしてしまい、下から逃れられず敗れるといういつものパターン。1Rだけならランカークラスの実力があるのだが…。