格闘技徒然草

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UFC on ESPN+34:セミファイナル・オヴァンス・サン・プレー vs. アロンゾ・メニフィールド

ライトヘビー級。2週間前に組まれていたカードだが、試合当日にOSPの新型コロナウイルス感染が発覚し今回にスライドされている。

すでにライトヘビー級のランキングから外れたOSP。5月には試合機会を求めてヘビー級でベン・ロズウェルと対戦したが、落ち目のロズウェル相手に両者スタミナ切れの泥試合からスプリット判定負けした。

メニフィールドはもともとシャミル・ガムザトフの代役として、試合10日前に出場が決まったので、試合がスライドしたのは準備期間が出来て好都合だったろう。OSPと同じくアメフトからの転向組で、デビューから全試合KO勝利でコンテンダーシリーズでも1R8秒KO勝利しUFCと契約。UFCでも2試合連続KO勝利と順調だったが、前回はデビン・クラーク相手に2Rにスタミナ切れし、失速して判定負けでMMA初黒星。あっさり底を見せてしまった。

飛び込んでパンチを打ち込んでいくメニフィールド。OSPは前蹴りで牽制する。メニフィールドが組み付いてケージに押し込んだ。離れ際にパンチを入れたメニフィールド。リーチで勝るOSPはミドル、前蹴りをヒットさせる。メニフィールドはサークリングするが、なかなか間合いに入れなくなった。OSPのミドルや前蹴りも単発で倒しに行くものではないが、メニフィールドはそもそも手が出ない。残り30秒でタックルを仕掛けたが切られた。なおもミドルで削るOSP。残りわずかで距離を詰めたメニフィールドがパンチで攻める。一発ヒット。ホーン。

1R手数でOSP。

2R。開始直後に間合いを詰めてパンチを入れたメニフィールドだが、すぐにサークリングを始めて、またOSPの蹴りの間合いになってしまう。ケージ際を回るメニフィールドに安全圏から単発の蹴りを入れていくOSP。距離を取り続けるメニフィールド。一方的にOSPが打撃を当て続ける。まず間合いに入れないメニフィールドには手を出す機会も与えられない。OSPの右がヒット。やっと飛び込んだメニフィールド。左右のフック。右フックでバランスを崩したOSP。メニフィールドさらに飛び込んでいったが、OSPのカウンターの左フックがヒットし前のめりにダウン!KO!

頭から崩れるダウンで、追い打ちの必要のない完全KO。前回負けるまで、コンテンダーシリーズから無敗で勝ち続けていたメニフィールドだが、UFC中堅クラス相手にも完全に格の違いを見せつけられている。