格闘技徒然草

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UFC on ESPN+48:メインイベント・シリル・ガーヌ vs. アレクサンダー・ヴォルコフ

ヘビー級5分5R。ガーヌ3位、ヴォルコフ5位。

キックからMMAに転向し、プロデビューからわずか3年でUFCトップランカーとなったガーヌ。とはいえキックでの活動期間は2年・7戦のみであり、すでにMMAファイターとしてのキャリアの方が長い。フランスのMMAファクトリー所属で、かつて所属していた現王者フランシス・ガヌーのスパーリングパートナーだった。スタンドではわりと打ち合いせず、距離を取ってジャブを入れていくスタイル。

極真出身のヴォルコフは201cmの長身。現在のヘビー級ランカーは長身の選手が多いが、測ったようにほとんどが191cm~196cmに収まっており、2m超えはヴォルコフのみ。今回の相手ガーヌも196cm。ガーヌにとっても初めての2m超えの選手との対戦となるが、リーチではガーヌ206cm、ヴォルコフ203cmとなっている。ヴォルコフは現王者ガヌーとは対戦経験なし、次期挑戦者に内定しているデリック・ルイスには3R4分30秒まではリードしていながら大逆転KO負けしている。

ミドルを入れたヴォルコフ。ロー。ガーヌもミドルからジャブを返す。ジャブ、ミドルを当てていく両者。ヴォルコフのローでバランスを崩したガーヌ。間合いが狭まりパンチを打ち込むヴォルコフだが、ガーヌ距離を取る。パンチで飛び込んだガーヌがタックルに入るが切られて引き剥がされる。なかなか手が出ない両者。ヴォルコフミドル。ローの蹴り合い。ガーヌローからパンチの3連打ヒット。ホーン。

1Rはヒット数でヴォルコフ。

2R。ガーヌがプレスしてきた。しかし相変わらず両者手数が少ない。ガーヌワンツー。左がヒット。ヴォルコフ前に出て右ミドル。ガーヌにアイポークがあり中断。再開。飛び込んでボディにテンカオを入れたヴォルコフのワンツーがヒット。さらにロー。ガーヌもパンチを返す。残り1分。ケージ際までヴォルコフを下がらせてパンチを入れていくガーヌ。ホーン。

2Rは手数がほぼ五分。

3R。先に手を出していくヴォルコフ。ガーヌまたじわじわ出る。ガーヌの蹴りをキャッチして倒したヴォルコフ。深追いせずに離れる。間合いがつまって来た。ジャブからワンツーを入れたガーヌがタックルへ。切られた。しかし離れず飛び蹴り。ガーヌワンツー。パンチを打ち込んでいく。ヴォルコフも打ち返すが、打ち終わりにガーヌがラッシュ。ヴォルコフも膝を返す。完全に手数で逆転したガーヌ。休まず手を出し続ける。ホーン。

3Rはガーヌ。

4R。前のラウンドを落としたと見たのか、ヴォルコフ出ていく。ガーヌそこにジャブ・前蹴り。お互いパンチを打ち込むが、ヴォルコフがケージまで下がったところに飛び膝を放ったガーヌ。浅い。ケージに詰めてパンチを入れたガーヌだが、打ち終わりにヴォルコフの右がヒット。ガーヌシングルレッグ。切られてパンチを貰う。このラウンドも手数でガーヌ優勢。ホーン。

4Rもガーヌか。

5R。やはりガーヌが先手を取っていく。ヴォルコフはケージを背負う場面が増える。連打を入れるガーヌだがすぐに距離を取る。ヴォルコフは空振りも多い。残り1分でガーヌのアイポークがありタイムストップ。再開。残り40秒。ヴォルコフようやく出ていく。しかしやはり手が出ない。タイムアップ。

50-45×2、49-46の3-0でガーヌ勝利。

後半リードされていたヴォルコフだが、ガーヌの攻めを打開する武器がなく、延々同じ展開が続いて挽回できず。