格闘技徒然草

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UFC on ESPN+50:第4試合・エリン・ブランチフィールド vs. セーラ・アルパー

女子フライ級。

まだ22歳でMMA6勝1敗のブランチフィールド。これがUFCデビュー戦。これまでの主戦場はInvictaで、敗れた唯一の相手は現UFCファイターのトレイシー・コルテス(現在3勝0敗)戦でのスプリット判定負け。また、コンテンダーシリーズを勝ち上がりUFCに参戦している(0勝2敗)ヴィクトリア・レオナルドともInvicta時代に対戦しハイキックでKO勝利している。7歳から始めた柔術は黒帯で、グラップリングエディ・ブラボー・インビテーショナルで王者になっている。当然、組み技が武器となるが、打撃も積極的に使っている。4月にバンタム級UFCデビュー予定だったが相手のノルマ・デュモンが体重オーバーしたため試合消滅した。

アルパー姉さんはコンテンダーシリーズで勝利して、昨年9月にUFCデビュー。初戦はジェシカ・ローズ・クラークとのバンタム級での試合で、しつこくタックルでテイクダウンを狙っていったが、クリーンにテイクダウンを奪うことができず、打撃では一方的な内容で、3Rには反則気味のニアグラウンド膝を顔面に貰い、最後は嫌倒れしてKO負け。ローカル時代にフライ級からバンタム級に上げているが、今回またフライ級に戻している。30歳でMMA9勝5敗。

解説の魅津希はブランチフィールドと練習したことがあるが、グラップリングで何もできなかったほどレベルが高いとのこと。

パンチからローを入れるアルパー。ブランチフィールドがパンチで出ていく。右ミドルがボディにヒット。組んでいくアルパーだが引き剥がした。ボディ・顔面にパンチを入れていくブランチフィールド。左が顔面にヒット。組んだブランチフィールドだが離れる。また右ミドル。積極的に手を出しているブランチフィールドだが頭の動きがなく自分もパンチを貰い気味。組んでケージに押し込んだ。四つからボディロックしてテイクダウンしたブランチフィールド。すぐにサイド。がっちり押さえ込む。ニーオンからクォーターマウントへ。パウンドを打ち込みマウント。肘。嫌がって背中を向けたアルパーだが、反転してハーフに戻した。ブランチフィールドはパウンドで削っていく。足で阻むアルパーだがブランチフィールド立って足を蹴る。ホーン。

1Rブランチフィールド。スタンドの打撃では積極的だったものの被弾もあったが、テイクダウンすると一方的に。

2R。また出ていくブランチフィールド。パンチを先手で出していく。右ハイ。ワンツーがヒット。アルパーの被弾が増えてきた。ケージまで下がったところにパンチを打ち込まれる。組んだブランチフィールドが投げてテイクダウン。ハーフバック。パウンドを入れつつチョークを狙うブランチフィールド。アルパーはディフェンスに徹する。向き直ったアルパー。ハーフ。残り1分。肩固めをセットし足を抜いていくが時間がない。クォーターマウントでパウンド連打。背中を向けたアルパーを殴っていく。ホーン。

2Rブランチフィールド。

3R。ブランチフィールドが打撃で出ていく。ケージまで下がったアルパーに組み付くと離れ際に肘。が、アルパーの肘ももらった。また出ていき、虚を突いてタックルに入るブランチフィールド。テイクダウン。ハーフからすぐに足を抜いてサイド。またハーフバックに。正対しハーフにしたアルパー。残り1分。ブランチフィールドパウンドから足を抜いてサイド。アルパーはもうフィニッシュされないことを目的にしているか。残り10秒でマウントを取ってパウンド連打。亀になったアルパーをなおも殴っていく。タイムアップ。

判定30-25×2、30-26の大差でブランチフィールドがUFCデビュー戦勝利。

打撃は積極的だったものの、ディフェンスが甘くもらう場面もあったブランチフィールド。今回は打撃でも勝てる相手だったから良かったが、上位相手にはもっとレベルを上げていかないと厳しい。最後はかなりパウンドをまとめていたが、レフェリーも残り時間僅かでは止めにくかっただろう。もうちょっと早めに仕掛けたかった。魅津希曰く、押さえ込みが上手いとのことで、テイクダウンしてからは一方的だった。

アルパーは寝ても立っても劣勢では勝ち目がなかった。