格闘技徒然草

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UFC on ESPN32:メインイベント・カルヴィン・ケイター vs. ギガ・チカゼ

フェザー級5分5R。ケイター5位、チカゼ8位。

長身でレスリング+打撃スタイルのケイター。一昨年7月にUFC初メインを任せられ、ダン・イゲ相手に勝利。昨年1月にはランキング1位で前王者のマックス・ホロウェイと対戦。勝てば王座挑戦のチャンスがある試合だったが、スタンドの打撃でホロウェイが圧倒。一方的に打ちのめされたケイターだが、あまりの打たれっぷりに、逆に打たれ強さが評価される内容だった。

元キック王者のチカゼは前戦が初メインで、トップストライカーのエジソン・バルボーザと対戦。打撃で上回り、3Rにダウンを奪ってのKO勝ち。試合後にはマックス・ホロウェイとの対戦をアピールしていた。一昨年にUFCデビューした際にはテイクダウンディフェンスに穴があり、テイクダウンを奪われて苦戦する場面が多かったが、テイクダウンされたのは最初の2戦だけで、急激に成長している。ただ、強いレスラーとの対戦がないのも事実。

距離を取りカーフキックを入れていくチカゼ。飛び込んで左を打ち込む。またカーフキック。間合いを詰めていくケイターだがチカゼサークリングし距離をキープ。追いかけるケイター。さいかし近づくところにチカゼがどんどん手を出していく。チカゼがミドルを空振りしスリップダウン。立ち際にダッシュして組み付いたケイター。立ったチカゼを投げてテイクダウン。UFCデビュー2戦目以来のテイクダウンを許したチカゼ。ハーフからパウンド。腕を掴んでパウンドを防いでいるが立つ動きがない。背中を向けて立とうとしたチカゼだが、ケイターが上をキープして立たせない。パスしてサイド。ケイターがマウントに移行した瞬間にチカゼが反転して上に。しかしケイター下から肩固め。外れたがバックに回ったケイター。四の字バック。しかし時間がない。残りわずかでマウントに移行したがホーン。

1Rケイター。

2R。また距離を取り打撃を打ち込むチカゼ。左ミドルから左ハイ。詰めていくケイターだが、先に打撃をヒットさせるのはチカゼ。ケイターもジャブを打ち込み出る。チカゼ後退するがまた打撃を入れていく。ワンツー。ジャブ。ヒット数では圧倒的にチカゼ。しかしケイターも打ち返している。ケイタータックル。切ったチカゼ。詰めながらパンチ・肘を出していくケイター。ジャブを打たれても下がらない。残り1分。出てきたケイターに左がヒット。さらに左を打ち込み出るが、ケイターバック肘。さらにアッパーがヒット。チカゼワンツーから左ハイ。残り10秒でタックルでテイクダウンしたケイター。チカゼの立ち際にパンチを入れる。ホーン。

2Rチカゼだがケイターも打撃をヒットさせていて一方的にはなっていない。そして終始手を出し続けているのでスタミナの残量が重要になってくる。

3R。距離を詰めてパンチを打っていくケイター。2Rまではチカゼが先に手を出していたが、このラウンドは手が出ない。パンチの速度も心なしかスローダウン気味。ケイター休まず出て手を出し続ける。チカゼはこの先が長いこともありペース配分しているのか。出てくるケイターにパンチを入れる。ケイターが足をキャッチしテイクダウンを狙うが片足でこらえるチカゼ。ケイター放してバックにつこうとしたが、チカゼ引き剥がした。チカゼ手を出していく。スピードが落ちているが、ケイターもテイクダウン狙いで消耗したのか手数が減っている。チカゼのワンツーがヒットするが、左フックを空振ってよろける。パンチ・肘で出るケイター。明らかに疲れているチカゼ。それでも終盤パンチをまとめた。ホーン。

3Rケイターか。両者かなり消耗している。しかし余裕はケイターの方があるか。ライブオッズではケイターが大幅リード。

4R。ケイターまた出ていく。タックルに入るがこれは切ったチカゼ。なおも手を出しながら詰めていくケイター。チカゼは距離を取りながらパンチを打ち込む。ケイターシングルレッグ。片足でこらえるチカゼ。放してバックにつこうとしたがチカゼ組ませない。切った。なおも出るケイター。今の攻防で動きが落ちている両者。ケイターがパンチから左の肘を打ち込む。残り1分。連打を打ち込むチカゼ。ただパンチを放つときに体が流れている。相当消耗がありそう。それでも手を出していってホーン。

4R微妙だがスタッツではケイターのヒット数が上。

5R。序盤から手を出していくチカゼ。ケイターは左右の肘を打ち込んでいく。また詰めていくケイター。パンチを打ち込む。パンチ連打で出るチカゼにバック肘。打撃を入れていくチカゼだが、もう倒す力がないか。ケイターは全く恐れず出ていく。そしてパンチを打ち込む。またバック肘がヒット。残り1分。強烈な左右の肘連打。残りわずかでぐらついて下になったチカゼ。パウンド。タイムアップ。

50-45×2、50-44でケイターが下馬評を覆す勝利。

ホロウェイ戦で驚異の打たれ強さを見せたケイターだったが、この日はガンガン攻め込んでチカゼを消耗させて完勝。1Rに押さえ込んでチカゼにテイクダウンを警戒させたのも大きかったか。

チカゼはUFC初黒星。勝てば次は挑戦者決定戦的試合になるかと思ったが、一歩後退に。