格闘技徒然草

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UFC270:第1試合・ケイ・ハンセン vs. ジャスミン・ジャスダビシアス

女子フライ級。

20歳のUFCデビュー戦で、いきなりInvictaアトム級王者のジン・ユ・フレイから腕十字で一本勝ちしたハンセン。2戦目ではテイクダウンから優勢に試合を進めていたものの、メディアのジャッジがほぼハンセンを支持する内容での判定負け。10thプラネットで寝技を学ぶグラップラーだが、打撃にはまだ穴がある。1年2ヶ月ぶりの試合。地元カリフォルニア出身。

ジャスダビシアスは昨年9月のコンテンダーシリーズで勝利しUFCと契約。ここまで6勝1敗だが、コンテンダーシリーズで勝った相手を除くと全員ローカルレベル。唯一敗れた相手はすでにUFCデビューしているエリス・リード(昨年7月にシジェラー・ユーバンクスと対戦し1RKO負け)。レスリングベースで柔術茶帯。170cmと女子では長身でリーチも長い。

間合いを詰めるハンセン。組んでケージに押し込みクラッチするとテイクダウン狙い。ケージでこらえるジャスダビシアス。切った。離れ際にパンチを入れたジャスダビシアス。ボディに前蹴り。パンチで飛び込んだハンセンだがジャスダビシアスの首相撲に捕まる。離れた。ハンセンパンチを打ち込むとタックルで飛び込んだ。組むことには成功したが倒せず。ケージでディフェンスしたジャスダビシアスが逆にテイクダウン。ヒップスローを狙うハンセンだがジャスダビシアスはアミールからパウンド。ガードで下から仕掛けようとするハンセンだがジャスダビシアス読んでる。ハンセン下から蹴って立とうとしたがすぐ上になり立たせないジャスダビシアス。肘。ホーン。

1Rジャスダビシアス。

2R。ジャスダビシアスの蹴りをキャッチしたハンセン、軸足を払ってテイクダウン。上に。しかし押さえ込もうとするところでスイープされ下に。ハンセン腕十字を狙うが、下からの攻めは十分警戒していて対応するジャスダビシアス。パウンドを落とす。肘連打。ケージに押し込まれて動きが取れないハンセン。レフェリー謎ブレイク。また蹴りをつかもうとしたハンセンだがつかめず。パンチからタイミングよくタックルに入ったハンセンだが、ジャスダビシアスはこらえると腕を脇に差して入れ替える。押し込みながら打撃を入れると残り20秒でテイクダウン。三角を狙おうとするがジャスダビシアスが肘を落とす。ホーン。

2Rジャスダビシアス。フィニッシュが必要なハンセンは上になれないと厳しい。下からの仕掛けはジャスダビシアスに完全に読まれている。タックルもすべて切られていて、一度だけ成功したテイクダウンもすぐに立たれてしまった。

2R。右を打ち込むジャスダビシアス。ハンセンもパンチを返すが、ジャスダビシアスは無理に攻める必要がない。パンチを打ち込むハンセンだが打ち終わりにジャスダビシアスのジャブがヒット。間合いを詰めるのはジャスダビシアス。ハンセン手は出しているが下がってしまう。打撃勝負なのかもしれないが倒しに行く気配はない。ジャスダビシアスがパンチを打ち込む。ハンセンの飛び込んでパンチはバックステップでかわされる。飛び込んだハンセンに首相撲から膝。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でジャスダビシアス勝利。1人のみフルマーク、後の2人は3Rハンセンか。

UFCデビューを勝利で飾ったジャスダビシアス。リーチの長さを活かした打撃、組んでも四つからのテイクダウンが強く、懐が深いのでテイクダウンディフェンスも強い。

ハンセンはテイクダウンが奪えずジリ貧に。下から仕掛けようとしていたが読まれていると厳しい。1度下になると自力では立つことができなかったのは今後の課題か。